土の中の子供 の商品レビュー
芥川賞受賞作ということで読んでみました。虐待された子どもが受けた傷の深さを思うと苦しくなりました。 弱い子どもたちが、不幸な毎日を送らなくていい世の中になるといいなぁ〜って心から願います。
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主人公がバイクに乗った男たちに鉄パイプでボコボコに殴られリンチされる描写からはじまる・・。 この小説は「マイナスオーラ」がにじみ出ている作品だ。 幼い頃に親に捨てられ、虐待を受けた主人公は「希望」とか「喜び」とか「プラス思考」が全く無い。 仕事や愛情、何においても醒めて...
主人公がバイクに乗った男たちに鉄パイプでボコボコに殴られリンチされる描写からはじまる・・。 この小説は「マイナスオーラ」がにじみ出ている作品だ。 幼い頃に親に捨てられ、虐待を受けた主人公は「希望」とか「喜び」とか「プラス思考」が全く無い。 仕事や愛情、何においても醒めており、ただただ生きながらえているだけだ。 確かにこんな気持ちって、誰にでも一度くらいはある。 失敗ばかり続けば落ち込んで、何もかも投げやりになり、逃げ出したくなる。 場合によっては「鬱状態」で立ち直れないことにもなる。 しかし、それがずっと続くなんて・・何のために生きているのかわからないではないか。 小説としては面白い部分もあるが、気分が「どんより」となるだけだった。 氏の作品はこういうトーンが多いらしく、それはそれで人気があるということだ。 芥川賞受賞作品とのことで読んでみたが・・新年早々に読み終えるには、ちょっと暗かったかな(笑)
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