植物の神秘生活 の商品レビュー
庭の片隅で静かに佇む一本の花が、あなたの心の動きを感じ取っているとしたら。あなたが手を伸ばして葉を摘もうと考えただけで、その植物が恐怖に震えているとしたら。そんな驚くべき可能性を真剣に探求したのが、この『植物の神秘生活』である。 1973年に出版されたこの本は、私たちが当然のよ...
庭の片隅で静かに佇む一本の花が、あなたの心の動きを感じ取っているとしたら。あなたが手を伸ばして葉を摘もうと考えただけで、その植物が恐怖に震えているとしたら。そんな驚くべき可能性を真剣に探求したのが、この『植物の神秘生活』である。 1973年に出版されたこの本は、私たちが当然のように信じてきた「植物は感覚を持たない受動的な存在」という常識を根底から揺さぶる。元CIA職員クリーヴ・バクスターが植物にポリグラフを接続して発見した驚愕の事実から物語は始まる。植物を傷つけようと「思っただけ」で、機械の針が激しく振れたのだ。まるで植物が人間の意図を読み取ったかのように。 著者らは世界各地を巡り、植物の隠された能力を探る研究者たちに会う。クラシック音楽を聞かせると美しく成長し、ハードロックには萎れてしまう植物たち。飼い主の死を遠く離れた場所で感知する植物。人間の感情の起伏に敏感に反応する緑の生命たち。これらの現象は果たして偶然なのか、それとも私たちがまだ理解していない深遠な真実なのか。 この本を読んでいると、普段何気なく眺めている街路樹や、部屋の観葉植物の見え方が変わってくる。彼らは本当に私たちを見ているのかもしれない。私たちの喜びや悲しみを共有し、時には未来を予感している存在なのかもしれない。そう考えると、朝の水やりが単なる作業ではなく、無言の対話のように感じられてくる。 トムプキンスとバードの筆致は、科学的な探求心と詩的な想像力を見事に融合させている。古代の賢者たちが植物と交流していたという伝説から、最新の電子機器を使った実験まで、時空を超えた壮大な物語として展開される。読者は知的探検家となって、未知の領域へと誘われる。 もちろん、この本で紹介される現象の多くは、従来の科学では説明がつかない。だからこそ面白いのだ。確実性や証明といった窮屈な枠組みから解放されて、純粋に「もしも」の世界に身を委ねることができる。植物と人間の間に、私たちがまだ知らない神秘的な絆があるとしたら、世界はなんと豊かで美しいものになるだろう。 この本は読み手に問いかける。あなたは本当に孤独なのか、と。もしかすると、あなたを取り巻く緑の世界は、静かにあなたを見守り、時には慰め、時には警告を発している仲間たちなのかもしれない。そんな可能性に心を開いてみる勇気があるだろうか。 『植物の神秘生活』は、科学書というより現代の神話である。真偽のほどは読者の判断に委ねられているが、一度この本の魔法にかかると、植物のない世界など想像できなくなる。そして、きっとあなたも植物たちに話しかけるようになるはずだ。
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「福岡伸一先生の知恵の学校」第4回対談講義 特別講師:作家・玄侑宗久さんのお話の中で取り上げられた本。 植物の世界の進化期間を考えると面白く、すぐには解釈できないような秘密が隠されている。
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いっぱいの神秘の世界が紹介されていた。 植物好きの私としては、それらを信じ、 さらに深い交流を植物達としていくぞ、 という決意を固めた。 〈本から〉 アプロディーテー〔ギリシャの愛・美・豊饒の女神〕を除けば、この惑星上で花よりものはなく、植物以上に必要ふかけつなものはない。母な...
いっぱいの神秘の世界が紹介されていた。 植物好きの私としては、それらを信じ、 さらに深い交流を植物達としていくぞ、 という決意を固めた。 〈本から〉 アプロディーテー〔ギリシャの愛・美・豊饒の女神〕を除けば、この惑星上で花よりものはなく、植物以上に必要ふかけつなものはない。母なる大地をおおっている緑の草地こそ、人間生命の真の母体なのである。緑の植物がなければ、人間は呼吸することも食べることもできぬであろう。 人間は、精神的に満足を与えてくれる植物の美的振動を本能的に感知しているから、植物と一緒に生活している時が一番幸福で心安らぐのである。 植物は身を守るためにトゲ・にがみ・粘液を発生させて、敵意ある昆虫を捕らえたり殺したりする。 植物は人間が知らない出来事や現象をー人間が知らないのは人間が人間中心的世界観の陥穽にはまり込んでいるからで、そこにおいては人間は人間の五感を通して人間に主観的に示されるに過ぎないーたえず観察し記録しているのである あらゆる研究の目的は全体性における知に到達することであるのを、われわれは思い出さなくてはならないのである。 (ジャガディス・チャンドラ・)ボースが生涯強調し続けた思想は、自然の万物は生命で脈動しており、自然の王国で相互に関連しあっているどのような存在者も、人間がそれらと通じ合う方法を学びさえすれば、無限の秘密を明かしてくれるという考えなのである。 先入見というものはたいてい、全く根拠がなく、事実と正反対のものであることが後になって判明する 自然の秘宝は自然と共感しない者には発見されないということを、ゲーテは学んだ 「普遍的で永遠なる自然法則のどれを研究するにせよ、巨大な星あるひはもっと小さい植物の、生命、生長、構造、運動に関してであろうと、人間の脳の心理学的運動に関してであろうと、われわれが自然の解釈者の一人になったり、世の中のために価値ある仕事を創造する者の一人になることができるには、必要条件というものが幾つかあります。それは諸々の偏見、定説、それに一切の個人的な偏見と先入観を取り除いておかなくてはならなないということです。そして忍耐強く、静かに、敬虔に、自然が教えてくれるはずの授業に、一つ一つ耳を傾けて従っていくことです。そうすれば、自然は以前謎であったものに光を注いてくれますから、欲する者は誰でも見て知ることができるようになります。自然は受け身で受容力のある人に飲みその真理を伝授してくれます。これらの真理を、それがわれわれをどこへ導いて行こうと、示唆された通りに受け入れる時、われわれは全宇宙が強調してくれているのを経験するのです。ルーサー・バーバンク 「自然はもっとも偉大な教師であり、私はこの自然から学ぶが、他の人たちが眠っている時が一番よく学べる。日ので前のまだ暗い時間に、神は私が実現すべき計画のことを私に教えてくれる」 「秘密は植物のうちにあるのです。秘密を聞き出そうとするのなら、植物たちを十分に愛さなくてはダメです。」 「私がその花に触れる時、私は無限に触れているのです。その花は人間が地球上に現れるよりもずっと前から存在していたし、この先何百万年も存在し続けるでしょう。その花を通して私は無限なるものと話をするのでうs。夢幻者(神)は静かな力に他なりません。これは物質的・身体的接触ではないし、地震とか風とか火といったものの中にあるわけではありません。不可視的世界のうちにあるのです。それは妖精たちを呼び出すあの静かな声なのです」 ジョージ・ワシントン・カーヴァー 人間の思考、人間の情念、人間の怒り、人間の親切と愛情、そうしたものは全て植物の世界に遠くまで及ぶ影響を持つこと、植物は人間の想念や感情に極めて敏感で、想念や感情が植物のエネルギーに影響を与えるということが、彼女には明らかになってきた。
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wired・科学・第7位 ※図書館にない! mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 感情を読んだり、音楽に反応したりする植物の不思議の科学的解明を試み、人間と植物のよりよき共存の方法を探る。S・ワンダーの名盤の元ネタにもなった名著。 ◆ユーザーからのコメント 20世紀...
wired・科学・第7位 ※図書館にない! mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 感情を読んだり、音楽に反応したりする植物の不思議の科学的解明を試み、人間と植物のよりよき共存の方法を探る。S・ワンダーの名盤の元ネタにもなった名著。 ◆ユーザーからのコメント 20世紀的には非科学的な本なのだが、21世紀末には科学の妙かも/20年ぶりに読み返す。当時は変人扱いされたが、気にかけることはない
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神秘生活というタイトルがついているだけに、不思議な感じの話が多い。ホント? 奴隷出身で植物学者になったジョージ・ワシントン・カーヴァーの話が心に残った。 英訳文らしい言い回しが多くて中々読み進まない。 結局拾い読みで図書館に返却してしまった。
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1970年前後のニューエイジ時代に書かれたものらしい あの当時はこれと同じように重たい本が多かった 一種のニューウエイブだったのだろう 40年をへた今に至るまでの人生に少なからず影響している ということは青春から抜け切らずに尾を引いているのだろうか 今では自分がその古くて新しい続...
1970年前後のニューエイジ時代に書かれたものらしい あの当時はこれと同じように重たい本が多かった 一種のニューウエイブだったのだろう 40年をへた今に至るまでの人生に少なからず影響している ということは青春から抜け切らずに尾を引いているのだろうか 今では自分がその古くて新しい続きをブログやメルマガにして 書き込んでいる状態だ さてこの本は植物の持つ意識性に関わる研究と実験についての 多くの実例をまとめたものだといえるだろう 最後の報告にあるフィンデホーンには一週間のコースで 参加してもいるので裏も表もかなり知っているし 他の殆どの記事についても別の報告で読んだりしているけれど それでも時間を経た今アラタメテこの本を通して見ると 又違った新たな捉え方もできて大いに愉しく読めた 付けたタグも30をくだらないと思う
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同著者に近代農業により崩壊した土壌に調和をもたらすべくオルタナティブ農法や生態学的研究に励む人々を訪ね歩いたドキュメンタリー『土壌の神秘』がある。
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読んだの結構前で、いくつかの実験エピソードくらいしか覚えてないですが、これを読んでから、植物へ話しかけることを思い出しました。ほら、子供っていろいろ区別つかないし、夢想家、って職業だと思ってたくらいだし(笑
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植物にも感情がある・・・ を、科学的に証明しようとした本。 始まりは嘘発見器。 プライドを傷つけられご機嫌を損ねる植物など、面白い。
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喋るサボテン、ウソを見抜くドラセナ...etc. 植物には感情や知性があるばかりか、ほかの生物とコミュニケートする能力や、人間が考えていることを予知する能力、さらには、ある人に一度共感を感じると、その人がどこへ行こうとも、何千という人の中にまじっていても、植物はその人との絆を維持...
喋るサボテン、ウソを見抜くドラセナ...etc. 植物には感情や知性があるばかりか、ほかの生物とコミュニケートする能力や、人間が考えていることを予知する能力、さらには、ある人に一度共感を感じると、その人がどこへ行こうとも、何千という人の中にまじっていても、植物はその人との絆を維持することができる能力がある...。ケルヴァンの生物学的元素転換から、シュタイナーのバイオダイナミック農法にいたるまで、さまざまな科学的研究から導かれる、目からウロコの植物の生態の数々が、非常に興味深い。 ちなみに、あるエコロジストが惑星「Planet(プラネット)」の語源は、「Plant net=植物のネットワーク」であると言っていたのを、本書を読んでふと思い出した。
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