1,800円以上の注文で送料無料

幾何物語 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/03/16

 幾何学は目で見える物を扱うため、おそらく一番とっつきやすい数学でしょう。しかしある程度高度な幾何学になると、もはや視覚的には理解しきれない抽象化された世界が広がります。そこからが本当の面白さだと思いますが、その一反を垣間見ることが出来る一冊です。  まず最初にギリシア時代から...

 幾何学は目で見える物を扱うため、おそらく一番とっつきやすい数学でしょう。しかしある程度高度な幾何学になると、もはや視覚的には理解しきれない抽象化された世界が広がります。そこからが本当の面白さだと思いますが、その一反を垣間見ることが出来る一冊です。  まず最初にギリシア時代からある作図問題から始まって、ピタゴラスの定理と平行線の公理を解説、そこから非ユークリッド幾何学へと発展します。内容は特に難しくありませんが、きちんと証明の流れを追い掛けようとするとそれなりに落ち着いて読み進める必要があります。  高校までの数学で教わらない非ユークリッドは馴染みの無い人が多いので、こういう解説書があるのは良いことだと思います。ただタイトルの付け方が良くないでしょう。極めて実直な数学読み物なのに、なんだかファンタジーみたいで誤解を招きます。それだけが少し残念でした。

Posted byブクログ