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愚か者死すべし の商品レビュー

3.7

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2024/06/01

愚か者死すべし 私立探偵沢崎シリーズの最新作。 謎は興味深い。沢崎の人生哲学は相変わらず。でも何か違和感が。 考えて見ると、この話の中心の1つを成す、日本の政治家の不祥事の人間データベースである3日男爵の息子の話がちょっと座りが悪い感じ。これが違和感の原因か? うーん、途中で出...

愚か者死すべし 私立探偵沢崎シリーズの最新作。 謎は興味深い。沢崎の人生哲学は相変わらず。でも何か違和感が。 考えて見ると、この話の中心の1つを成す、日本の政治家の不祥事の人間データベースである3日男爵の息子の話がちょっと座りが悪い感じ。これが違和感の原因か? うーん、途中で出てくる引きこもり青年や、男爵の息子の義理の娘になった女性にリアリティがないのが原因か? ハードボイルドは、やはり主人公の人生哲学ととれを彩る登場人物のキャラクターや行動のぶつかり合いを楽しむもののような気がします。 そういった見方でこの小説を読むから違和感があるんだと、はたと気づきました。 ハードボイルドなんだから中途半端は良くないですねえ。 もう少し、気の利いた謎解きとクラッシックな設定でハードボイルドに浸らせて欲しかった竹蔵でした。 でも、レベルは高いので、その点誤解のないように。 頭が固くなってきた 竹蔵

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2023/10/26

読み始めて以前に読んだ事が有るのを思い出した。 幸い読んだと言う記憶は有るが結末やストーリーは、殆ど覚えていなかった。 原りょうの小説を最初に読んだのも、この「愚か者死すべし」だった。この小説で原りょうを知り、他の作品も読み始めた。 読んだのは何年も前で、その時に読んだ本は無くし...

読み始めて以前に読んだ事が有るのを思い出した。 幸い読んだと言う記憶は有るが結末やストーリーは、殆ど覚えていなかった。 原りょうの小説を最初に読んだのも、この「愚か者死すべし」だった。この小説で原りょうを知り、他の作品も読み始めた。 読んだのは何年も前で、その時に読んだ本は無くしてしまい、読んだ事も忘れていた。 もう一つ思い出した事が、生前の母に、この小説を読むことを勧めて、母が面白かったと言っていた。 母が元気だった頃、よく本を読んでいた。 元気だった頃の母を思い出した。 原りょうの沢崎シリーズは、どれも傑作だ。もっと沢山、作品を書いて欲しかったな。合掌

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2023/07/20

「愚か者」って誰のことなんだろなー、と思いながら読了。 ひとりよがりなヤクザ的忠義に自己陶酔する男か、 なんか勝手に秘密とお金が集まってくる元男爵か、 元男爵の養女である美女とその相棒に、疑いつつもしてやられた探偵か、 新沢崎シリーズの第一弾ですが、2004年に刊行されたもの...

「愚か者」って誰のことなんだろなー、と思いながら読了。 ひとりよがりなヤクザ的忠義に自己陶酔する男か、 なんか勝手に秘密とお金が集まってくる元男爵か、 元男爵の養女である美女とその相棒に、疑いつつもしてやられた探偵か、 新沢崎シリーズの第一弾ですが、2004年に刊行されたもの。 でも、さすがに沢崎さんも携帯、使ってました。所持はしてませんが。 依頼人に使い方、教わりながら。今なら情弱と蔑まれそうな。 ニコはロスマクっぽい、隠された親族間のドロドロ系が好きなので 本作のようなスケールの大きい陰謀が絡む系(フェイクであっても)は いまひとつ、趣味ではなかったです。 次回作へとつながる、予告編めいた文庫版限定のあとがきが好き。 内容、覚えてないけど。

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2023/05/26

私立探偵沢崎シリーズ。銀行強盗を自首した父の無実を証明してほしいとの依頼がくる。依頼にきた女性を警察に送り届けたとき、沢崎は狙撃事件に遭遇する。

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2023/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寡黙でやれやれ系で質素でポンコツの車を乗り回していて警察には疎まれ配偶者はなく依頼者女性に好かれるけど靡かない私の中のThe日本人探偵のイメージ。

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2023/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新シリーズということだったので、何かが変わったかと思ったけれど、沢崎自体は今までどおり。 時代が昭和から平成に代わったってことか? 携帯電話を使えず、灰皿がある限りタバコを吸うスタイルは、そろそろ無理があるかも。 もはや令和だしね。 新宿署の錦織やヤクザの橋爪が出ないことが新シリーズということなのか、とも思ったが、少なくとも錦織の出てこない意味はあったので、新シリーズということについてはおいおいわかってくるのだろう。 さて、肝心の事件の方だけど、いったいどれがメインの事件と言っていいのかわからないくらい、複数の事件が錯綜する。 無為な命が多数失われる。 そして自己中な論理を振りかざす犯人。 その構図は変わっていない。 だけど読後感は悪くない。 被害者が子どもではなく、そこそこ悪党の大人だったからだろうか。 必要以上の金はもらわないというスタイルも変わらず。 しかしこの仕事っぷりで、どうやって自宅の家賃と事務所の家賃と駐車場代を支払えているのか? まあ税務署の署員に『探偵というご職業は、意外に不況に強くて、安定した、結構なお仕事なんですね」と言わせるだけの収入はあるようで、何より。

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2022/11/19

この人のシリーズはぶっちゃけ好きなんだろうな。何しろ最初の導入部ときたら。つかみはオッケーというやつではなかろうか。 とはいえ、中盤の話が少々難しすぎるというか、なんか文字数に比して展開が派手すぎて付いていけないのである。というより、この三日男爵の話があまりにアホらしいというか、...

この人のシリーズはぶっちゃけ好きなんだろうな。何しろ最初の導入部ときたら。つかみはオッケーというやつではなかろうか。 とはいえ、中盤の話が少々難しすぎるというか、なんか文字数に比して展開が派手すぎて付いていけないのである。というより、この三日男爵の話があまりにアホらしいというか、いやこのお祖父ちゃんを襲うって誰でも思いつきそうだけど、いや誰も知らないのか。いやそういっても。。ねぇ、あんた。 とか文句を言いつつも、最終的なオチへの流れは燃えるものがあって、いややっぱ好きやねん、てなるんだけどね。

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2022/10/11

沢崎のシリーズに携帯とペットボトルが出てくるとは、時代を感じる。煙草は相変わらずのようだが、今後どうするのだろう?

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2022/03/24

【大金を懐に入れるというのは、そういうことだ】(文中より引用) ハードボイルド探偵・沢崎シリーズの長編第4弾。自首した父の冤罪を晴らしてほしいという依頼人と警察署に向かったところ、沢崎は思いも寄らない銃撃事件に出くわしてしまう。狙撃者を追う沢崎であったが、彼が直面したのは、幾重...

【大金を懐に入れるというのは、そういうことだ】(文中より引用) ハードボイルド探偵・沢崎シリーズの長編第4弾。自首した父の冤罪を晴らしてほしいという依頼人と警察署に向かったところ、沢崎は思いも寄らない銃撃事件に出くわしてしまう。狙撃者を追う沢崎であったが、彼が直面したのは、幾重にも折り重なった思惑の数々であった・・・。著者は、超寡作の作家としても知られる原寮。 謎解きをはらむストーリーにのめり込んでいくことはもちろんなのですが、本書の魅力は、やはりニヒルな沢崎のキャラクターと散りばめらる乾いた語り口。時代に逆行するかのように自身の流儀を貫く沢崎の姿に、唸りたくなるような渋さを感じずにはいられなくなるかと。 こういう小説作品を読む時間がたまらなく愛おしい☆5つ

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2021/10/30

練りに練られたプロット、粋なセリフ。読み始めたらとまらない圧倒的書物。もっと色々読んでみたい筆者なのだが、これが寡作の方なんでまったくこの不満をどこにぶつけたらいいのか。10年以上間が空いているがまったく力量が衰えず増している。

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