愚か者死すべし の商品レビュー
電子書籍で読了。この作者の長編はデビュー作から順に読むと、沢崎の過去の話しがわかって、より楽しめるのかもしれませんね。ハードボイルド調ですが、ストーリーにそれなりの伏線がきちんと張り巡らされていて、なかなか楽しめました。
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原 尞の再開シリーズの第1作となるはずだったが、出版後7年が経過しても第2作がでていないので、過去形で書いてしまってもいいのだろう。結局このミステリーが面白いかどうかは沢崎のスタイルが好きになれるかどうかだと思う。ハードボイルド推理小説を読み込んでいたころには、この雰囲気に浸りや...
原 尞の再開シリーズの第1作となるはずだったが、出版後7年が経過しても第2作がでていないので、過去形で書いてしまってもいいのだろう。結局このミステリーが面白いかどうかは沢崎のスタイルが好きになれるかどうかだと思う。ハードボイルド推理小説を読み込んでいたころには、この雰囲気に浸りやすかったが、久しぶりに読んでみるともっと人情味あふれるといったありきたりの表現をされるさえない探偵や刑事に惹かれたりする。感想も沢崎調になってしまう自分もどうかと思うが、今でもこういった探偵が新宿の裏通りを歩いているのかどうか私は知らない。
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初刊が出た1995年、新シリーズ一作目と銘打たれている「愚か者死すべし」は2007年(文庫)。12年の間に世相は特に技術面で様変わりしているのが面白い(主人公は取り残され型を目指すことにしたようで未だに携帯だめ、PCは出てこない)。 こういう主人公がひたすら格好いいのはとても嫌...
初刊が出た1995年、新シリーズ一作目と銘打たれている「愚か者死すべし」は2007年(文庫)。12年の間に世相は特に技術面で様変わりしているのが面白い(主人公は取り残され型を目指すことにしたようで未だに携帯だめ、PCは出てこない)。 こういう主人公がひたすら格好いいのはとても嫌いなので、依頼に失敗したと思うことになる「私が殺した少女」とただ奔走されるだけの「さらば長き眠り」が気に入った。「天使たちの探偵」は短編集。人の名前の呼び方に対する主人公もしくは作者の考え方は大嫌いである。ちなみに私のファーストネームは英語では当然なじみがなく呼びづらいので、私はどう呼ばれようとあまり気にしないが、みんななるたけ正確に呼んでくれようとする。当然だよね。
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2年間のブランクをあけて、書き下ろした新作。 相変わらずの読み応えで幸福になる。 無理のないペースで、ずっと幸福をわけてほしい。
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うーーーーん。読み始めは、まわりくどい言い回しに辟易して途中で投げ出そうかと思った。返却期限も過ぎていたし。 いろいろな偶然が重なって、単純な事件が複雑になるように見えて、主人公の探偵が鋭すぎる視点で本筋を探り当てていく、『まるで小説のような』お話。 早川JAから出ていると思えば...
うーーーーん。読み始めは、まわりくどい言い回しに辟易して途中で投げ出そうかと思った。返却期限も過ぎていたし。 いろいろな偶然が重なって、単純な事件が複雑になるように見えて、主人公の探偵が鋭すぎる視点で本筋を探り当てていく、『まるで小説のような』お話。 早川JAから出ていると思えば納得がいく。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハードボイルド。正統派というかチャンドラーそのまま。影響されすぎているので、オリジナリティ重視の人には合わないと思うが、私は大好きだ。 前作までよりストーリーが分かりやすいため、その分話に酔える。 ●面白かった点 正統派ハードボイルドとして読み応えがある。正統派ハードボイルドというだけで貴重。 ●気になった点 沢崎は何もしていない。事件を解明しようとする試みが少なく、基本的には流されるだけ。本作は特にこの傾向が強く、なんとなく周りで騒いで終わった感が強かった。沢崎のかっこよさもイマイチでていないように思えた。
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本書は沢崎シリーズの、第二期のスタートを告げる作品。大晦日、新宿署地下駐車場に轟いた二発の銃声とともに、沢崎の新たな活躍が始まる。
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探偵沢崎・新シリーズ第1弾。年は過ぎても変わらずカッコいい沢崎さんです。終盤になってからの展開が速く楽しめました。錦織警部いないのかーと思ったら…ちょっと嬉しいおまけがありました。やっぱりこの二人の慣れ合わない関係が好きです。
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この人の本はハズレがない。 もっとも寡作だからハズレが多くても困るのだが。 ストーリーも面白いが、私は文体が大好きだ。 こんな文章が書けるようになりたい。なってどうする。
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10年ぶりの新作。前作の内容をすっかり忘れちゃったので、時々ついていけませんでした。渡辺って誰だっけ。。相変わらず皮肉屋でクールな沢崎、小気味よい意外性のある展開で、楽しんで読めました。携帯も使えない沢崎、「就職運動」と発言する沢崎、時代から取り残されるそんな沢崎が大好きです。
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