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ぼくらの時代 新装版 の商品レビュー

3.4

17件のお客様レビュー

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2025/04/30

栗本薫といえば「グイン・サーガ」。あそこに手を出すのはなかなか勇気がいるもんで、新装版になった「ぼくらの世代」を手に取ってみた。ミステリでサスペンスなのかな。ジャンル的には。1978年刊行。だいたい50年前の作品。描かれているTV局の感じは今も昔もあんまり変わらないように思える。...

栗本薫といえば「グイン・サーガ」。あそこに手を出すのはなかなか勇気がいるもんで、新装版になった「ぼくらの世代」を手に取ってみた。ミステリでサスペンスなのかな。ジャンル的には。1978年刊行。だいたい50年前の作品。描かれているTV局の感じは今も昔もあんまり変わらないように思える。視聴率第一主義のTV局。長髪の男子は偏見の目で肩身の狭い思いをしながら、でも、長髪はやめない。女の子たちはアイドルにキャーキャー言っている。そうそう変わるもんではないんだな。と変なところに感慨深い思いを抱く。

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2024/09/11

古いからしゃーないんだけど、 言葉遣いが最後まで読みづらかった。 冗長だし、物語りはあまり展開がない。 また、オチは予想できなかったけど、 そもそもの理由もクソみたいな話で誰にも共感できない。 主人公たちも最後の最後まで好きになれなかった。 出てくる70年代の曲だけが最高。...

古いからしゃーないんだけど、 言葉遣いが最後まで読みづらかった。 冗長だし、物語りはあまり展開がない。 また、オチは予想できなかったけど、 そもそもの理由もクソみたいな話で誰にも共感できない。 主人公たちも最後の最後まで好きになれなかった。 出てくる70年代の曲だけが最高。 めーーーーーっちゃ眠くなったし、 読んでる時に何回も落ちたけど、 なんとか読み切ったぁ

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2023/04/04

軽めの推理小説として、また80年代若者文化(シラケ、ヒッピー、歌番組)を映しだした物語としての側面とともに、アイドルに傾倒する少女たちの心理(を主人公の青年が代弁したセリフ)が印象に残った。「推し活」が話題になることも増えてきている現在、読んでみると発見があるかも。

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2017/08/08

図書館で。 栗本薫のミステリ…というか現代ものはどうやら合わなそうだな… もうやめておこう… というわけで80年代の無気力・何考えてんだかワカンネー系若者の象徴が長髪だったんだなぁ…と悟った感じです。そしてそんな彼らもきっと今頃は中年のイイおじさんになっていて「近頃の若いもんは...

図書館で。 栗本薫のミステリ…というか現代ものはどうやら合わなそうだな… もうやめておこう… というわけで80年代の無気力・何考えてんだかワカンネー系若者の象徴が長髪だったんだなぁ…と悟った感じです。そしてそんな彼らもきっと今頃は中年のイイおじさんになっていて「近頃の若いもんは」とか「俺たちの頃の方がまだマシだった」なんて言いあってるんだろうな。歴史は繰り返す。 それにしてもロックバンドで「ポーの一族」って。それだけでちょっと笑っちゃうんですがどうなんでしょうか。ポーの一族だったらゴスロリ系とかじゃないのか?メタルとかもしくはクラシック寄りのテクノとか。外見にもこだわっていて、化粧とかして、衣装にも凝ってる感じの!ジーパンにTシャツで伸ばしただけの長髪がそんなバンド名にしたらファンに怒られないのか?ダメだろ~それは~(笑)どうせ少女漫画で付けるなら…なんだろ…ホット・ロード辺りが合うような?…でも暴走族は違うか。サジタリウスぐらいでいいんじゃないのか?(少女漫画じゃないか) 謎解き辺りはふぅん、という感じで読み終わりました。昔のテレビ番組ってあんな感じだったんだなぁ~ ドラムの子の殺人はとばっちり感があって可哀想な限りですが大人はわかってくれないから俺たちが…といきがってる辺りで彼らも大人を軽視したんだから手痛すぎるしっぺ返しを受けた、という事なのかも。 それにしても一番の被害者は歌手の彼なんじゃなかろうか。目の前で少女が死んでいくのを見てる訳だし。

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2015/09/19

頻出するサブカルチャーや固有名詞は古過ぎますが、時代背景が分かるのでこれはこれで良いかなと思いました。ただ、登場人物たちの語り口調やノリは好ましいものではなく、感情移入できませんでした。 前半の事件の真相は意外ではありましたが、あまり正々堂々とした答えではなかったので、やや期待外...

頻出するサブカルチャーや固有名詞は古過ぎますが、時代背景が分かるのでこれはこれで良いかなと思いました。ただ、登場人物たちの語り口調やノリは好ましいものではなく、感情移入できませんでした。 前半の事件の真相は意外ではありましたが、あまり正々堂々とした答えではなかったので、やや期待外れでしたし、後半の密室も予定調和で、本格推理小説としてはイマイチかなと思いました。

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2012/11/26

あるTV局で起こったあるアイドルのまわりで起きた連続殺人事件のお話です。 この話を支えてるのは、昔かたぎの警察といまどきのロックな奴ら。 付属の赤川次郎と栗本さんの対談にもあったけど、 昔の大江健三郎の時代だったら『われらの時代』だったのに、これは30年前に出版された当時は『ぼ...

あるTV局で起こったあるアイドルのまわりで起きた連続殺人事件のお話です。 この話を支えてるのは、昔かたぎの警察といまどきのロックな奴ら。 付属の赤川次郎と栗本さんの対談にもあったけど、 昔の大江健三郎の時代だったら『われらの時代』だったのに、これは30年前に出版された当時は『ぼくらの時代』にタイトルが変わった。 たぶん、30年後の今、こういう推理小説を書いたら『ウチらの時代』になるのかな~? なーんて考えたりしちゃう。。。 この30年前から援助交際なんてあったんだぁ~。 でもその当時は何千円の単位だったんだな~とかリアルに思ったりして。。。 話自体は古くないよね~。っていうか今でも全然変わってない。 そんな社会を背景に書いてあるとこがちょっと悲しかったりする。。。 結末は、ちょっと意外な展開でビックリしたけど、まぁ普通の推理小説だったかな。。。? 栗本さんは、中島梓で文壇デビューしたんだけど、この本の主人公がこの本の書き手で栗本薫ってんで、それから栗本薫と中島梓と使い分けていろいろマルチに活躍しなさった偉い人だったのね~。

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2012/11/08

最初は、軽佻浮薄な70年代の風刺小説のようでした。文章のタッチも軽いので、殺人事件を扱ったミステリにしては緊張感がありません。しかしながら、読後には若者たちの苦悩を描いていたことが分かります。著者の瑞々しいデビュー作です。

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2012/10/16

僕らの時代 栗本薫の代表作で、30年前の江戸川乱歩賞受賞作。 ロンゲ、バンド、アイドルといった昭和50年代の世俗が見えるミステリー作品。連続殺人事件をロックバンドのメンバーが探偵よろしく推理し何事件を解決していく?かに見えたが、バンドメンバーが殺されてしまう。そんな中でもしらけ世...

僕らの時代 栗本薫の代表作で、30年前の江戸川乱歩賞受賞作。 ロンゲ、バンド、アイドルといった昭和50年代の世俗が見えるミステリー作品。連続殺人事件をロックバンドのメンバーが探偵よろしく推理し何事件を解決していく?かに見えたが、バンドメンバーが殺されてしまう。そんな中でもしらけ世代の僕らは、無感動を装いながら大人たちを煙に巻いていく。 しかし最後の結末は、実は連続殺人事件ではなく、連続自殺事件であり、僕らはその自殺にストーリーを持たせる役目だった!? 途中から以前読んだことがあることを思い出した。 そうだよね。栗本薫これだけ読んでるんだから。

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2012/10/09

ミステリ色はわりと薄め。連続女子高生殺人事件に挑むロックバンド仲間の大学生3人組、を中心に据えた、まさに「ぼくらの時代」の物語。しかし、あの動機が表向きだけでも通ってしまうって凄い時代だと思う。。

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2012/09/09

文体も時代背景も80年代でちょっと古いかな、という印象ですが、 独特の感性が鋭く表現されていて、少し懐かしい気がしました。 彼女自身も音楽が好きだったのですね。 文中に登場する洋楽は、きっとこだわりが強いのでしょう。 それと、書きたいことがあとからあとから沸いて出てくるよう...

文体も時代背景も80年代でちょっと古いかな、という印象ですが、 独特の感性が鋭く表現されていて、少し懐かしい気がしました。 彼女自身も音楽が好きだったのですね。 文中に登場する洋楽は、きっとこだわりが強いのでしょう。 それと、書きたいことがあとからあとから沸いて出てくるような 彼女の創作意欲が垣間見えるようで、ものすごいエネルギーを感じます。 もう少し元気でいてくれたら、違ったものが読めただろうに。 本当に惜しまれます。

Posted byブクログ