経営論 の商品レビュー
020 研修で宮内氏のことを習ったのでついでに買って読んでみた。日本とアメリカにおける金融制度・企業文化の違いに関して言及した良書。特に日本では金融機関の力が強く、事業者や起業家にとって厳しい環境であることが書かれていたのが印象的だった。
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オリックスの名物経営者による経営論。と言っても経営にあたって考えていることとか言いたいことをまとめているに過ぎず、ありがちだけど外さない創業物語とかはなくって、ずっとそのノリで来るので若干疲れる。多分自分がずっと正しいと思ってここまできている人だと思うので、それがいいか悪いかは置...
オリックスの名物経営者による経営論。と言っても経営にあたって考えていることとか言いたいことをまとめているに過ぎず、ありがちだけど外さない創業物語とかはなくって、ずっとそのノリで来るので若干疲れる。多分自分がずっと正しいと思ってここまできている人だと思うので、それがいいか悪いかは置いておいて、そういう人が本を書くとこうなるっていう実例でしょうね。
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企業経営において「日本的経営」と「アメリカ的経営」の相違点を述べ、各々の経営体制を下支えしていた各国の経済体制について論じている。また、日本企業とアメリカ企業の良い点・悪い点が記され、それを踏まえた今後の日本企業が進む方向性を論じた本である。
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オリックスグループCEOの宮内さんが文庫化に あたって加筆修正し、最新のオリックス社経営論を まとめたものが本書である。 日本企業の多くの社長は、今現在も社員をB/S上に資産計上し 年々減価償却する考え方で経営を行っているのが 一般的ではないだろうか。 著者は、このような...
オリックスグループCEOの宮内さんが文庫化に あたって加筆修正し、最新のオリックス社経営論を まとめたものが本書である。 日本企業の多くの社長は、今現在も社員をB/S上に資産計上し 年々減価償却する考え方で経営を行っているのが 一般的ではないだろうか。 著者は、このような日本的経営は、社員は資産なので 研修等で資産価値が減少しないよう努力する部分で 優れているが、定年が近づくにつれ減価償却費(報酬)が 増える報酬体系をとっている為、時価と簿価の差異を 大きくし、活力を失っていると分析している。 すなわち、本来価値がほとんど残っていない多くの社員を 一括償却しなかったことで不良債権の先送りをし、 結果として世界での競争力を失い、中長期に渡って 低迷してきたとする見方である。 一方、一般的にアメリカ企業は社員の報酬をP/L上で 費用計上する考え方で経営を行っている。 このような考え方では、目標以上の結果をあげた社員に対して、 更なる収益の増大を期待して翌年の年棒を上げることが 比較的柔軟に対応ができるため、その人が最も貢献できるときに 最も大きなモチベーションを与えることが可能である。 著者は、目指すべき経営はアメリカと日本の間のどこかにあると 一貫して考えていることから、人件費についても例外ではない。 日本式で資産計上していた金額を、優秀な社員については 通常の30年償却ではなく各々の社員に合った年数で償却し、 その社員が残りの年月も同じ能力を発揮してくれる状態が 理想的な経営であると述べている。 このような含み資産社員を多く抱えている会社のみが 今後も多くの社会変化に対応し、成長し続ける会社になりうることから、 本書を通して読者の皆様にも、含み資産経営の真髄を学んで頂きたい。
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