史料が語る坂本龍馬の妻お龍 の商品レビュー

鈴木かほる【著】

2013/10/23

坂本龍馬の妻、お龍については、あちこちに散見します。
ところがお龍についてをまとめた本となると、ほとんどないのが現状です。
それというのも、やはりお龍の評価が低い、という一点に尽きると思います。
当時、お龍に関わった主なひとのお龍に対する評価が良くない、ただそれだけのことで現在の私達もお龍に対しては厳しい目で見てしまっているのではないでしょうか。
ところが、そういった「先入観」を取り払ってもう一度見直してみたとき、お龍はどういった人物だったのか。
それを教えてくれるのがこの本です。
広いネット社会をさまよえば、ある程度のお龍に対する知識は充分に拾えます。ですが、この本にはそれ以上のものがあり、とても役に立ちます。そのうえ、筆者はほとんど自分の意見を述べることなく、淡々と分かったことをこの本に記載してくれています。読むひとも、中立な立場でお龍を評価できるようにしてくれているのです。
お龍に関していろいろ調べているので、本当に役に立ちました。