氷平線 の商品レビュー
明日から久々の出張は寒そうw ってな事で、桜木紫乃の『氷平線』 雪虫 霧繭 夏の稜線 海に帰る 水の棺 氷平線 の6つの短編集。 北海道を舞台に、旦那と海外からの嫁、女と男、姑と嫁と旦那、床屋と夜の女、院長と歯科医師、貧しかった男と女。 氷平線が悲しくも有り、愛おしさも...
明日から久々の出張は寒そうw ってな事で、桜木紫乃の『氷平線』 雪虫 霧繭 夏の稜線 海に帰る 水の棺 氷平線 の6つの短編集。 北海道を舞台に、旦那と海外からの嫁、女と男、姑と嫁と旦那、床屋と夜の女、院長と歯科医師、貧しかった男と女。 氷平線が悲しくも有り、愛おしさも有りで好きじゃなぁ。 それぞれの道、結果にドロドロに溶けそう。 リアル感が堪らないw 2018年15冊目
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桜木紫乃のデビュー作 すごいな…すでに桜木紫乃が出来上がってる。 短編6つ全て暗く辛い話ばかりです。 でもそこがいい(〃ω〃) 昭和が漂うこの独特のエロスと狭い世界から出られない男女の鬱屈感… 表題作は映画にして欲しい程に光景が浮かんできました。
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水は綺麗で大切なものと思っていたので、雪虫の、「低い方へ流れて行こうとする水の狡さ」っていうのが、なかなか衝撃的でした。 霧繭での、「厄介は、人に頼る気持ちが引き寄せる」が、残りました。
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表題作の「水平線」ラスト、悲しくてあんまりだあと思った。でも収録作品のなかでは一番インパクトというか、重量があった。 いろんな仕事をしている人たちが登場して、こういうのはどうしたら書けるんだろうと思う。一番好きなのは着物の刺繍職人(?)の話。
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帯の煽りがちょっといかにも『生々しい官能小説!』みたいな振りだったのが苦手でしたが、北海道の田舎の陰鬱さ(!)が本書でも巧みに描かれていて没頭しました。 特に「雪虫」「夏の稜線」後継問題がからんだセックス表現が生々しい。どちらも最後は希望の見える終わり方だったのが少し救いだけれど...
帯の煽りがちょっといかにも『生々しい官能小説!』みたいな振りだったのが苦手でしたが、北海道の田舎の陰鬱さ(!)が本書でも巧みに描かれていて没頭しました。 特に「雪虫」「夏の稜線」後継問題がからんだセックス表現が生々しい。どちらも最後は希望の見える終わり方だったのが少し救いだけれど、すごくもやもやした。 どの作品も良かったけれど、ぐっと来るものはなかった。
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北海道を舞台にした著者短編集。 男女の話。 なんか、、切ない話多かった。 でもただ一度の人生に一生忘れられないことが 起きるのも醍醐味なのかもしれない。
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- ネタバレ
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(2015.12.27読了) 「ホテルローヤル」で2013年に直木賞を受賞した作家の単行本デビュー作。 自身の出身地、釧路など道東を舞台にした6つの短編集。 ちょっと切ないお話でどれも良かったですが、この本のタイトルにもなった「氷平線」が特に印象に残りました(´Д` )
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この方が大きな賞を受賞する前からこの本の装丁が好きで何となく 気にはなっていましたが、直木賞受賞をきっかけに読みました。 この方の本を全読破目指して読み続けています。 …が、もしもこれを最初に読んでいたらこの方の作品をもう読まなかったかもしれない。救いのかけらもない話だった。 ...
この方が大きな賞を受賞する前からこの本の装丁が好きで何となく 気にはなっていましたが、直木賞受賞をきっかけに読みました。 この方の本を全読破目指して読み続けています。 …が、もしもこれを最初に読んでいたらこの方の作品をもう読まなかったかもしれない。救いのかけらもない話だった。 文章はうまい、と思ったのですがヒロインの置かれた境遇が しんどすぎて… もっとひどい境遇の主人公の話をこれまでも他所でたくさん読んで きているのになんだろう、これは「ざっくり」という感じでちょっと 立ち直れない感がありましたね。北国の話、自分も北国の人間ですが 突き放して見られない近しさがあったせいかもしれません。 新しいものからさかのぼっているので「ドライだなぁ」といつも作風を そのように感じていましたが、いやいや。ドライと言うのではなかった。 真逆だった。「じっとりどんより」だったのですね。 「じっとりどんより」感は刻々と変化し続けたのだと思います。
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桜木さんの本を初めて読みました。静かで、淡々と、肌寒く、そして深く蒼い湖の底の様な、どんよりとした男女のしがらみを書いた短編でした。大人の女性が読むと、不思議と嫌悪感なく読めるのではないかなぁ、と。
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短編集。主人公が30代くらいの女性ってことで、なんか親近感が。 あと北海道が舞台ってのも好き。一回も行ったことはないんだけど(^_^;) 文章も読みやすくて、桜木紫乃さん好きかも♪ 他の本も読んでみよう( ´艸`)
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