地球を冷ませ！ の商品レビュー

ジョージモンビオ【著】,柴田譲治【訳】

2012/04/15

　この本ではいろいろと知られていない新しいことが書かれている。
１　北極の氷は解けていないということを主張しているメディアへのキャンペーンは、エクソン（石油会社）とタバコ会社であり、雑誌「サイエンス」に掲載されているとオンラインで書かれているがそんな記事は存在しない。
２　交流送電線が安価であるといわれているが、直流送電線がより安価で損失も少ないので海上風力発電に向いている（ちなみに日本は交流発電のために電力会社が相互に電力のやりとりが困難というウソが先日ばれたばかり）
３　一人あたりの二酸化炭素の排出量では、ロンドン～マンチェスターまで、列車は5.2キロ（乗車率70%）であるが、長距離バス（４０人乗車）は4.3キロである。著書では、高速のインターから乗車する制度とするように提案している。これはイギリスでのことなので、毎朝の満員電車である日本では当てはまらないが、がらがらの東北秋田山形新幹線や九州新幹線では当てはまるかもしれない。

地球温暖化を考える際には必読書であろう。
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