中国の闇 の商品レビュー

何清漣【著】,中川友【訳】

2009/10/07

以前に読んだ「中国現代化の落とし穴」の作者何清漣女史の新作。

中国の闇・中国の民主化・共産党独裁・共産主義奴隷制度・中国崩壊、等中国社会の問題について多くの書籍が出されているが、本書は政治権力が「黒社会（マフィア）」と一体化していると指摘している。

逆Ｔ字型の中国社会構造の「科挙制」では、役人になることと蓄財はほとんど同義であった。
「権力・権勢の私有化」「公共財産の私有化」のために三級上の上級にまでコネをつける。
「中国人民の大半は、いまだに社会主義体制は素晴らしいものだが、末端の役人が腐敗にまみれていると考えている。」
「三峡工程は環境汚染と官僚汚職の大プロジェクト」
「専制独裁国家のすべての改革は、ひとつの例外も無く権勢階層とエリート集団が資源を新たに再分割するプロセスである」
「では中国共産党はなぜ統治を維持できているのか、・・・あらゆる組織力を萌芽状態のうちに消滅させてきた」
「イデオロギー教育・メディアコントロール・インターネット規制・知識人への買収と弾圧」