初雪のふる日 の商品レビュー
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安房直子さんの絵本ですね。 安房直子さん(1943~1993、東京都生まれ) 児童文学者、絵本作家。 数々の賞を受賞されています。 絵は、こみぬゆらさん 秋のおわりのさむいひにの、村の一本道にかかれた、どこまでもつづく石けりの輪。 女の子はとびこんで、石けりをはじめます。 片足、片足、両足、両足…………。ふと気がつくと、 前とうしろをたくさんの白うさぎたちにはさまれ、 もう、とんでいる足をとめることが できなくなっていたのです。 北の方からやってきた白うさぎたちに さらわれてしまった女の子のお話です。 フェアリーティールですね。 ぼくたちみんな雪う 雪をふらせる雪うさぎ うさぎの白は、雪の白 片足、両足、とんとんとん と、歌いながら石けりをします。 女の子は、おばあさんから、たすかる方法を聞いていました。おまじないです。「よもぎ、よもぎ、、春のよもぎ」って。 うさぎの白は、雪の白 片足、両足、とんとんとん 女の子は、(おばあちゃん、たすけて………。) 心の中で、さけびました。 すると、とびながらよもぎの葉っぱをひろいます。 うさぎの白は、春の色 よもぎの葉っぱのうらの色 片足、両足、とんとんとん 女の子は、「よもぎ、よもぎ、春のよもぎ」と、 目をつぶって、大きく息をすうと、 夢中でさけびました。 そして、気がつくて、たったひとりで、 しらないまちの、しらない道をとんでいました。 (ああ、たすかった)と、女の子はおもいました。 民話のようなお話ですね。こみぬゆらさんの絵が幻想的に、物語をつつみます。 不思議な愉しい絵本でした。
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赤いセーターを着た女の子が、地面に石蹴りの輪を見つけました その輪はずっと続いています 女の子は片足、両足、片足、片足と跳び始めました 輪はさらに続いていきます 一体誰が描いたのかしら 女の子は村の外れまでやってきました 雪も降り始めました そろそろ帰ろうと思ったとき、後ろから声...
赤いセーターを着た女の子が、地面に石蹴りの輪を見つけました その輪はずっと続いています 女の子は片足、両足、片足、片足と跳び始めました 輪はさらに続いていきます 一体誰が描いたのかしら 女の子は村の外れまでやってきました 雪も降り始めました そろそろ帰ろうと思ったとき、後ろから声がしました ウサギです 前からも声がしました 前にもウサギがいます 女の子は雪うさぎの輪から抜け出せなくなってしまったのです 読み聞かせ時間は12分位です
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お話は、「遠い野ばらの村」に収録されています。 絵本ですが、縦書きで文字も多く、いきなり一人読みには難しい気がします。 子どもには絵からイメージがわくようまずこちらで読み聞かせ、その後、少し年齢が上がったときに遠い野ばらの村を読んで、ああ、この話知ってる、となるといいなあと思...
お話は、「遠い野ばらの村」に収録されています。 絵本ですが、縦書きで文字も多く、いきなり一人読みには難しい気がします。 子どもには絵からイメージがわくようまずこちらで読み聞かせ、その後、少し年齢が上がったときに遠い野ばらの村を読んで、ああ、この話知ってる、となるといいなあと思いました。
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秋のおわりの寒い日。村の1本道に描かれたどこまでも続く石蹴りの輪。どこまで続いているのか、だれが描いたのか。 片足、片足、両足、片足、(ケン・ケン・パ・ケン) 石蹴りの輪を飛び始めた女の子は、はじめは楽しく飛んでいた。雪がちらついてきて、もう帰ろうかと思い始めたとき、自分の後ろと...
秋のおわりの寒い日。村の1本道に描かれたどこまでも続く石蹴りの輪。どこまで続いているのか、だれが描いたのか。 片足、片足、両足、片足、(ケン・ケン・パ・ケン) 石蹴りの輪を飛び始めた女の子は、はじめは楽しく飛んでいた。雪がちらついてきて、もう帰ろうかと思い始めたとき、自分の後ろと前に、ウサギが列をなして飛んでいることに気がついた。 ウサギたちは雪を降らせる雪うさぎ。世界のはてまで飛び続けるのだ。 女の子はいつか、おばあさんに聞いた話を思い出した。初雪の降る日は白いうさぎが北のほうからどっとやってくるのだと。もしもうさぎの群れに巻き込まれたら、もう帰ってこられなくなると・・・。 ほんわか話かと思いきや、恐怖ものに!? でも、自然ってこういう怖さを秘めているものだとも思う。 松谷みよ子さんや斎藤竜介さんみたいに、伝承と創作の区別がつきにくいものではなく、安房直子さんのは創作とわかるし読みやすい。
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抗い難い、何か大きな流れにとり込まれていく不安感。自分の小さな知恵と、耳と心を澄ませば伝わる励ましてくれる声。御伽の国よりもっと近い、日常の横っちょにある世界感が、なんとも素敵です。 小学校の大きなお友達に。
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