初雪のふる日 の商品レビュー
お話は、「遠い野ばらの村」に収録されています。 絵本ですが、縦書きで文字も多く、いきなり一人読みには難しい気がします。 子どもには絵からイメージがわくようまずこちらで読み聞かせ、その後、少し年齢が上がったときに遠い野ばらの村を読んで、ああ、この話知ってる、となるといいなあと思...
お話は、「遠い野ばらの村」に収録されています。 絵本ですが、縦書きで文字も多く、いきなり一人読みには難しい気がします。 子どもには絵からイメージがわくようまずこちらで読み聞かせ、その後、少し年齢が上がったときに遠い野ばらの村を読んで、ああ、この話知ってる、となるといいなあと思いました。
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秋のおわりの寒い日。村の1本道に描かれたどこまでも続く石蹴りの輪。どこまで続いているのか、だれが描いたのか。 片足、片足、両足、片足、(ケン・ケン・パ・ケン) 石蹴りの輪を飛び始めた女の子は、はじめは楽しく飛んでいた。雪がちらついてきて、もう帰ろうかと思い始めたとき、自分の後ろと...
秋のおわりの寒い日。村の1本道に描かれたどこまでも続く石蹴りの輪。どこまで続いているのか、だれが描いたのか。 片足、片足、両足、片足、(ケン・ケン・パ・ケン) 石蹴りの輪を飛び始めた女の子は、はじめは楽しく飛んでいた。雪がちらついてきて、もう帰ろうかと思い始めたとき、自分の後ろと前に、ウサギが列をなして飛んでいることに気がついた。 ウサギたちは雪を降らせる雪うさぎ。世界のはてまで飛び続けるのだ。 女の子はいつか、おばあさんに聞いた話を思い出した。初雪の降る日は白いうさぎが北のほうからどっとやってくるのだと。もしもうさぎの群れに巻き込まれたら、もう帰ってこられなくなると・・・。 ほんわか話かと思いきや、恐怖ものに!? でも、自然ってこういう怖さを秘めているものだとも思う。 松谷みよ子さんや斎藤竜介さんみたいに、伝承と創作の区別がつきにくいものではなく、安房直子さんのは創作とわかるし読みやすい。
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抗い難い、何か大きな流れにとり込まれていく不安感。自分の小さな知恵と、耳と心を澄ませば伝わる励ましてくれる声。御伽の国よりもっと近い、日常の横っちょにある世界感が、なんとも素敵です。 小学校の大きなお友達に。
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