知的財産権の知識 の商品レビュー

寒河江孝允【著】

2014/02/27

主に産業財産権4法と、著作権法、不正競争防止法の、構造・運用・歴史的経緯を、事例を織り交ぜて記述した本。

日経文庫全般に言えることだが、本書も、基本的に記述内容の選択と集中を行うことなく、当該分野における雑多な情報を広く浅く羅列しただけである。そのため、「○○入門」などと書いてあっても、その分野に馴染みがない者からすると、内容がさっぱり頭に入ってこない。本書は題名に「入門」と入ってはいないが、やはり、知的財産権を理解する上で初めに取る本には、全く向いていない。本書に記述されていることを全て一度は勉強したことのある人間が、ざっと復習する上では、役に立つことがあるかもしれない。

主要な事柄が要領よく記述されており、うまくまとめっているものの、誰にとって役に立つ書籍なのか、いまいちよく分からないため、☆２つ。