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エンドロールまであと、 の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2010/03/30

随分前に文庫版で一回読んだのですが、短編も掲載されているということでこっちも手にしてみました。 壁井さんは大好きでほとんど読んでいるのですが、うむ、これは切ない。 ラストは知っていたのに、読みなおすとやっぱりくぅっとなります。 破綻することが前提の恋。結ばれないのが正解の愛。...

随分前に文庫版で一回読んだのですが、短編も掲載されているということでこっちも手にしてみました。 壁井さんは大好きでほとんど読んでいるのですが、うむ、これは切ない。 ラストは知っていたのに、読みなおすとやっぱりくぅっとなります。 破綻することが前提の恋。結ばれないのが正解の愛。 双子の姉弟の禁忌の恋愛とかありきたりといえばありきたりですが、それでもすごく良かった。 映研の全員の視点を交えて話が進むのもとてもいいと思いました。 恋愛だけじゃなく、青春が上手く描かれています。 映画に情熱を注ぎながらも諦めることを決めている西丸。 憧れてた先輩に失望して失恋した清野。 過ごした時間は二度と戻らなくて。だからこそ大切で。 それを必死に映像というものに留めようとする様が眩しかったです。 通り過ぎて大人の目線で語る養護の西丸先生もいい。 短編での西丸の決意が良かったですね。 別々にはなってしまったけど、これからも右布子には頑張って生きて欲しいところ。

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2009/10/04

思った以上に、というかうれしい誤算というか、面白かった! 双子いいなー。いいなー。いいなー。 あとでライトノベルの作家さんらしいことを知り、 ライトノベルも馬鹿に出来ないなあと思った。 他の作品も読んでみたい。

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2009/10/07

一卵性の男女の双子のお話。 やはりそうなるしかないか〜というやるせない結末…。 胸が痛みました。青いキズです。

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2009/10/04

短編が追加されているとのことだったので、文庫ではなくこちらを手にしてみました。青春ものかと思いきや、結構重い話でした。逆に文庫で読まなくて良かったかも。出てくる女の子たちがあまり好きなタイプではないのですが、物語として印象的でした。(2008.08.01読了)

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2009/10/04

 一卵性の男女の双子が主人公。  一卵性の男女の双子というのは、ある種の染色体異常が起こったものなので、非常にまれな存在。双子のうち女の子の方は体が弱く、10歳まで生きられないとか言われながらなんとか高校生まで生きてきた。男の子は健康で、そんな双子の姉をずっと守り助けてきた。  ...

 一卵性の男女の双子が主人公。  一卵性の男女の双子というのは、ある種の染色体異常が起こったものなので、非常にまれな存在。双子のうち女の子の方は体が弱く、10歳まで生きられないとか言われながらなんとか高校生まで生きてきた。男の子は健康で、そんな双子の姉をずっと守り助けてきた。  深い絆で結ばれた二人の関係の「正解」の形は……というお話。  高校生というのは、見えるものは広く大きくなってくるけれど、まだまだ子供という不安定な時期。見えてきたものに上手に対処することはできなくて、がむしゃらになったり壊れそうになったりするわけですが、そうしたところを双子とそれぞれの友人の視点を用いて書いています。その痛々しさとまぶしさが味わえる小説です。  別の形の「正解」を見たかったなと言うのが、正直な感想ですが。

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2009/10/04

装丁に惹かれて読みましたが、とにかく切ない。最後がハッピーエンドだったらなぁ、なんて思ってしまいました。台詞のひとつ、ひとつが綺麗。壁井さんは言葉が綺麗で、特にタイトルなんかが大好きです。

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2009/10/04

挿絵を避けたくて、新訂版にしました。中盤くらいからずっと涙が出て死にそうでした・・・。本編をひとしきり味わって、短編を読んだらなんとも言えない、あったかい気持ちになりました。左馬と右布子は全然、失敗作じゃない。

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2009/10/04

ゆずれない想いや夢が誰にだってある。 だけど、生きていくうえで全てを貫いていけるわけじゃない。 権力。因習。家庭。実力。 狭い世界だから抱けていただけで広い世界では通用しない。 妥協。諦め。挫折。 主人公の双子二人と友人二人。四人の高校生たち。 押しつぶされそう...

ゆずれない想いや夢が誰にだってある。 だけど、生きていくうえで全てを貫いていけるわけじゃない。 権力。因習。家庭。実力。 狭い世界だから抱けていただけで広い世界では通用しない。 妥協。諦め。挫折。 主人公の双子二人と友人二人。四人の高校生たち。 押しつぶされそうで、諦めたくなくてあがいて戦う姿がとってもきらきらしている。 双子の想いが真っ直ぐすぎて痛い。苦しい。 みんなの想いが全て叶うことをずっと祈りながら読んでました。 「社会」に出ることを、考えなきゃいけない今だから。 夢と現実と時間の間でよくわかんなくなってるから。 すごーく響いたのかもしれません。 諦めたくないものが私にもある。 と思います。 左馬と右布子という名前もいいですね。 日本家屋と雪が重い・・・!! 恋愛がメインだけどそんな感じが無い笑 ベタっちゃベタだけど、描き方がいいなぁ。 泣いたなぁ・・・ 08.2.21

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