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汗出せ、知恵出せ、もっと働け! の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2011/01/14

今は中国で中日大使として活躍している丹羽宇一郎さんの本です. 内容は伊藤忠商事時代に,各講演でスピーチしたことを集めたもので,どの話もこれからの日本を考えたときにとても大事な話だと感じました. また丹羽さんが考えることを証明,または理解しやすくするために歴史的な事を用いて説明して...

今は中国で中日大使として活躍している丹羽宇一郎さんの本です. 内容は伊藤忠商事時代に,各講演でスピーチしたことを集めたもので,どの話もこれからの日本を考えたときにとても大事な話だと感じました. また丹羽さんが考えることを証明,または理解しやすくするために歴史的な事を用いて説明しており,とてもわかりやすかったです.

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2010/10/30

○日常の生活態度には、人間の本当の姿が出ます。だからこそ、人間として立派であるかどうかは、ここで判断される。(46p) ○人を喜ばせたい、人を幸せにしたい、人を楽にしたい、そういうことのために働くんだと感じられる人は、もう立派に大人です。 自分のために働く人は、不平不満がたまる...

○日常の生活態度には、人間の本当の姿が出ます。だからこそ、人間として立派であるかどうかは、ここで判断される。(46p) ○人を喜ばせたい、人を幸せにしたい、人を楽にしたい、そういうことのために働くんだと感じられる人は、もう立派に大人です。 自分のために働く人は、不平不満がたまるものです。なぜならそういう人は、自分がこんなにがんばっているのに、自分がこれだけ働いているのに、それに見合った評価をしてくれないと人を恨むようになるからです。(53p) ○当時、給料の二~三割をはたいて、絶版になった本を外国から取り寄せたりしていました。すると、もう世界の食糧事情については、学者にだって負けないぞと思うわけです。学者でも手に入らないような最新のデータが入手できますから、それで分析をしたりする。(61p) ★自分のためではなく人のために働きなさい。これはいろいろな賢人が繰り返し言っている。 ★成功者は、どこかでがむしゃらに仕事をしたり勉強をしたりした経験を持っている。 ★著者はニューヨーク駐在中に、もっと勉強をしたいという思いを抱いたと述べている。梅田望夫氏『ウェブ時代5つの定理』の中にあった「世界がどう発展するかを観察できる」場所に身を移す、という言葉を思い出した。

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2010/09/20

現在駐中国大使の丹羽さんの講演をまとめた本。 大学、企業、行政と様々な人を対象に講演をされているが、対象に応じた話をされている。そのため、色々なネタが得られて読み応えがあった。

Posted byブクログ

2010/05/06

北尾吉孝の『何のために働くか』と同じようなことを言っていて、特に新しい発見はなかったが模範解答的で納得できる部分は多々ある。安岡って人を引用しているらしく、この安岡正篤って人が相当立派なんだろう。 レビューとかを見る限り、『人は仕事で磨かれる』を先に読んでおくべきだったかも。だ...

北尾吉孝の『何のために働くか』と同じようなことを言っていて、特に新しい発見はなかったが模範解答的で納得できる部分は多々ある。安岡って人を引用しているらしく、この安岡正篤って人が相当立派なんだろう。 レビューとかを見る限り、『人は仕事で磨かれる』を先に読んでおくべきだったかも。だけど今さら読むほどでもないか。この本自体は、講演集なので、経営者向けのアドバイスが多く、実感値が低かった。 論語からの引用が多い。日本社会のこれからや政治に関する言及など、「支配する」側からの発言が多い。伊藤忠のガッツ先行、根性論大好きという社風を否定的にとらえていたけど、これを読むと意外といい会社に思えてくるから不思議。知らないから、否定的になってしまうものだな。企業研究は経営者の本とかを読んだ方がさまざまな発見があるのではないだろうか。 モチベーションを上げるにはすごくいい一冊だ。伊藤忠と他の商社のカラーの違うもなんとなくわかるし、とりあえずテレビを見ている時間はない。若者が勉強しない、堕落しきった世の中の一端を担っているのは自分だということを自覚する。勉強とは本来辛いもので、楽しんでいるうちはまだまだだと思う。

Posted byブクログ

2010/02/13

講演録ベストセレクションです。 テーマは違えど思想は同じなので公演同士での重複もありますが、それは思想がそれだけ多くに共通するからなのでしょう。 多くのことは倫理観や精神論的なところもあり、もっと業界紙を読んだり、それこそ語学を勉強しろと言われそうですが、これらの話は生きていく...

講演録ベストセレクションです。 テーマは違えど思想は同じなので公演同士での重複もありますが、それは思想がそれだけ多くに共通するからなのでしょう。 多くのことは倫理観や精神論的なところもあり、もっと業界紙を読んだり、それこそ語学を勉強しろと言われそうですが、これらの話は生きていく上でも非常に根底にある事です。 精神論に傾きすぎてはいけませんが、それこそ心の栄養にはなるのではないかと思います。 さて、別項にてこんな事も言われています。 「これから数十年で確実にアジア、BRICsに世界のGDPの40%~50%が移っていくでしょう。世界の富がアジアに向かっているとき、それは日本を通り越していくのか。それとも日本で止められるのか。」 「日本の成長は人口の増加に合わせて成長してきた。これからはそれが減少する。その時、今までと同じ考え方で成長できるか」 日々、会社の業績で一喜一憂…最近では一憂一憂ですが…しているのですが、実は日本という国はいまがターニングポイント。 そんな危機感を常に持っていないとあっと言う間に世界の流れに飲まれてしまう。 二流芸人の入れ替えのように、国のトップが一年程度でコロコロ変わったりする状況で何ができるか?それは個人を鍛えるという事でしょう。 「賢者と愚者の違いは自分を節する事ができるか否かの違いだけだ」 さて、節することができるだろうか。。。 それにしても、就職活動の時、伊藤忠から送られてきたPRビデオは酷かった。バーのカウンターでいかにもインテリぶった社員が「あのプロジェクトは…」と思い出話に花を咲かせている。あの趣味の悪いビデオはいったい何だったのだろう。

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2010/02/17

■概要 伊藤忠会長の丹羽宇一郎氏による講演録。自社および他社の経営幹部向け、大学生向け、など、異なる対象層に、経営とは何か、働くとはどういうことか、人を動かすとは、日本はどうあるべきか・・・と語りかける。タイトル然り、語録を多く持つ氏ならではの、熱いメッセージ満載。 印象に残っ...

■概要 伊藤忠会長の丹羽宇一郎氏による講演録。自社および他社の経営幹部向け、大学生向け、など、異なる対象層に、経営とは何か、働くとはどういうことか、人を動かすとは、日本はどうあるべきか・・・と語りかける。タイトル然り、語録を多く持つ氏ならではの、熱いメッセージ満載。 印象に残った話は以下。 ・元巨人軍監督川上さんの三昧境の話。一段目:基本練習を倒れるまでやる。二段目:疲れていてもさらに続ける。三段目:疲れを超越するまで続ける。すると、バッターボックスに立ったとき、ボールがとまっているように見えた。基本動作をきちんと覚えなさい。そこからが、仕事です。 ・狂いに似た確信が、トップには必要です。一度決めたのなら、誰が何と言っても絶対にやる。遠慮は不要。あちこちに遠慮したって、その人たちが助けてくれるわけではないのです。 ・君はアリになれるか。君はトンボになれるか。君は人間になれるか。 ・「全員野球」をやる。 ・皆が笑っているときは悲観的に、皆が泣いているときは笑顔でいなくてはなりません。それが、皆さん方に課せられた使命です。 ・近江商人から学んだこと-我慢、ソロバン、看板。 ・ド根性は、素質があってもそれだけで手に入るものではない。・・・厳しい訓練や学業に耐え抜くには、人生の目的や自らの価値観を持つことが必要。 ■仕事に活かせる点 ・対象や演目に応じて、同じような話をうまく味付けする方法は大変参考になる。 ・冒頭のアイスブレイク(人は見た目が50%を占める)が実は中身(トップは残りの50%で勝負)と連動しているなど、シナリオの準備に余念ないと思えば、その場で話を変えたりする臨機応変さ。いずれにしても、日頃から大量のインプットがなければ不可能だし、その努力と、自分の言葉で伝えたいという情熱に、引き込まれた。 (千)

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2009/11/23

何を言うか以上に誰が言うか、が重要なこともある。 テーマとしては、特にもの珍しい感は受けないんだけど(そりゃこういうヒトが奇を衒ってはいけまい)その説得力がまるで違う。

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2009/10/04

丹羽宇一郎さんの考えがよくわかる。グローバルな視点で日本に対する危機感が書いてあり、もっと視野を世界に広げないといけないし、何か目的を持って働かないといけないと考えさせられる。特に食糧分野でやってきた人であり、自給率などの話は非常におもしろい。 ●日本は185兆円の純債権を持っ...

丹羽宇一郎さんの考えがよくわかる。グローバルな視点で日本に対する危機感が書いてあり、もっと視野を世界に広げないといけないし、何か目的を持って働かないといけないと考えさせられる。特に食糧分野でやってきた人であり、自給率などの話は非常におもしろい。 ●日本は185兆円の純債権を持っている。 ●米は日本の命。海外とも戦える農産物。 ●中間層が育ち、平均してハイクオリティの労働者が多かったから、日本はこれだけ強い国になった。 ●対話能力の不足は精神の衰退、心の衰退。何か自分の意見に沿わないことがあると、ほえる、殺すということになる・・・。 ●仕事は基本練習をすること。ひたすらやり続けて基本動作を覚える。 ●何のために・・ということを考える。何のために生きているか。 ●働くという言葉は、「傍(ハタ)」を「楽」にすると解釈する。他人を楽にすること。人を喜ばせること。 ●自分のために働く人は不平不満がたまる。こんなにがんばっているのに、それに見合った評価をしてくれないと人を恨んでしまうから。 ●勉強を人一倍することで専門家になる。人並みなら人並み。 ●改革とは社員に改革後の会社の将来像に共感を持ってもらい、その気持ちを共有すること。 ●会社をつぶすには何をすればよいか。3つある。挨拶の返事をしない、奴隷のように扱う、ほめない。会社をよくするにはその逆をすればよい。 ●仕事も勉強もできるうちにやっておくこと。これだけやれば十分だと自分で限度を決めない。他人から見れば70%の努力にすぎない。

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2009/10/04

国際社会で日本(人)がどうあるべきかが大きなテーマだと感じました。 印象的だったのは ・知識よりも知恵;心の教育が必要であること ・見えざる報酬;働くことは自分のためではないこと ・海外情勢にうとい日本人;危機感が足りないこと ・寄付の少なさ;年収の5%を個人献金す...

国際社会で日本(人)がどうあるべきかが大きなテーマだと感じました。 印象的だったのは ・知識よりも知恵;心の教育が必要であること ・見えざる報酬;働くことは自分のためではないこと ・海外情勢にうとい日本人;危機感が足りないこと ・寄付の少なさ;年収の5%を個人献金すること などなど。 他にもたくさんありましたが、大きくはこれくらいだと思います。

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2009/10/07

丹羽宇一郎伊藤忠商事会長の講演集。非常に参考になったし、これからの日本については、私が言いたかったことをズバッと明瞭に言ってくれている。こういう人が会社のトップだと強いだろうなぁ〜 以下気になったところをピックアップ。 流れ? 米の研究開発費の7割がライフサイエンス分野→ライフ...

丹羽宇一郎伊藤忠商事会長の講演集。非常に参考になったし、これからの日本については、私が言いたかったことをズバッと明瞭に言ってくれている。こういう人が会社のトップだと強いだろうなぁ〜 以下気になったところをピックアップ。 流れ? 米の研究開発費の7割がライフサイエンス分野→ライフサイエンスに技術革新が起こる。 流れ? 格差社会の到来→貧富の差の大きい格差社会の国にしたいのか、中間層を育てる国にしたいのか、のターニングポイントがまさに今。/ 最近のショッキングな事件は、現代人の対話能力が不足してきているから。人間は論理的思考や対話能力を欠くと相手をぶん殴るしかない。/ いつも「何のために」ということを考える。/ 働く=傍楽(はたらく)=他人を楽にする。/ 見える報酬=お金や地位。 見えざる報酬=自分の成長、目標を達成すること→お金に代えられない何か、人のため、社会のため。/ 見えざる報酬のために頑張ることが、見える報酬につながることもある。/ 人生は三重奏=仕事で磨かれ、読書で磨かれ、人で磨かれる。/ あまりに単純にレッテルを貼ってしまうと、その本質が見えなくなってしまう。/ 実際の経営に法則はない。経営とは結局は人を動かすこと。一番大事なことは、日常の生活が言行一致であること。それが信用。/ エリートというのは悪いイメージになってしまったが、国を引っ張っていくエリートの存在そのものを否定していいはずはない。エリートなき国は乱れ、衰退していく。/ 君はアリになれるか?=黙ってこつこつ地道に働く。/ 君はトンボになれるか?=物事を複眼的に見る習慣をつける。/ 君は人間になれるか?=人間としての心を育てていく。/ 人間としての心を育てる努力、その努力の継続によってしか差は生まれない。/ 路傍の石のように扱わず、ちゃんと人間として従業員を扱う=認める。/ 現場を一番良く知っている人に権限を委譲する=任せる。/ いつも褒めるのではなく、ときどき褒める=褒める。/ 認めて任せて褒める。この3つを実行したら会社は必ず良くなる。/ 日本の強みは「人と技術」しかない。これからの日本を考えたとき、少子化に伴う需要の減退、それに打ち勝つだけの技術革新、そして人材の育成をしっかりやっていかなくてはいけない。→唯一の道は「人と技術」→優秀な人材を育て、技術的に優位に立ち、世界の競争に勝っていく。そして国民が必要とする資源を購入する。/ 国にリーダーとして、哲学を語るということがトップに立つものの姿。/ 行政の組織に根本的なメスを入れないと、日本の政治、行政は何も変わらない。世の中がこんなに変わっているのに、戦後60年間も行政組織は変わっていない。→道州制→徴税権を地方に渡す。中央がやるべきは外交、司法、為替、社会保障→各道州は中央政府に上納金を差し出すしくみ。/ 欠けているのは精神教育や徳目教育。日頃の生活態度や日頃の行為というものが教育。/ 教育基本法を変えることが目的ではいけない。教養のある人間を育てること、そのために精神教育を行う。/ 知識はちょっと勉強すれば済むこと。大事なのは弱者への優しい目線、勇気、決断力、そうした心の成長。それこそが教育の根幹。/ 【本年度手放さない本 第3号】

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