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日本を降りる若者たち の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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2009/10/04

忘年会が続き疲れていたので、軽めの本が読みたくなり、なんとなく本棚から取り出した。 日本で生きることを降り、タイでのんびりと生きることを選択した人間たちの話。 東南アジアを旅行していると、そののんびりとした時間の流れを居心地よく感じることがある。 実際にタイ人は、「いかに...

忘年会が続き疲れていたので、軽めの本が読みたくなり、なんとなく本棚から取り出した。 日本で生きることを降り、タイでのんびりと生きることを選択した人間たちの話。 東南アジアを旅行していると、そののんびりとした時間の流れを居心地よく感じることがある。 実際にタイ人は、「いかに楽をするか」ということばかりを考えており、「汗水流して働く」ことを美徳だとは考えていないらしい。 特に印象的だったのは、タイ人女性と結婚した日本人の話だ。タイで務めていた会社を辞め仕事がなくなりタイ人女性の故郷に戻っても、女性の両親は咎めることもない、というエピソードだ。 男性だからお金を稼ぐ、お金がなければ何もできない、そういった日本社会の常識とは異なる文化が存在するらしい。 日本社会のギスギスした競争社会に疲れた若者たちはタイを目指す。 本書の趣旨とは違うが、僕は「発展」とは何なのか考えてしまった。

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2009/10/04

バンコクをはじめアジアの街で、何もせずただダラダラと生活する「外こもり」の若者が増えている。なぜ、彼らは海外で「こもる」のか? 彼らの生き方から日本社会の現実を映し出す。(TRC MARCより)

Posted byブクログ

2009/10/04

日本で数ヶ月集中的に働いて金をため、残りの期間はバンコクのカオサンでなにをするでもなく、過ごす人々について。

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2009/10/04

タイなど東南アジア諸国と日本を行ったり来たりしながら現実逃避的な生き方をしている若者の様子を取材したルポ。 よく就活本に出てくるようなバックパッカー全般を「外こもり」と(悪意を込めて)名づけているのかと思ったら、本当に外国で引きこもりをしている人種がいるらしい。その事を知れただけ...

タイなど東南アジア諸国と日本を行ったり来たりしながら現実逃避的な生き方をしている若者の様子を取材したルポ。 よく就活本に出てくるようなバックパッカー全般を「外こもり」と(悪意を込めて)名づけているのかと思ったら、本当に外国で引きこもりをしている人種がいるらしい。その事を知れただけでも十分価値があり、面白かった。 でも新書で出すような内容ではない気が…。独善的でもいいから若者論的なものを展開してくれるのを期待してたのに、ちょっと淡々とし過ぎだと思った。よくある旅本(読んだことないけど)の域を出てはいない気がする。 200円。

Posted byブクログ

2009/10/07

この本は、日本を降りるとうか日本を出て海外で 引きこもる若者の現状を書きつづった内容になっています。 内容をまとめると 1.タイのバンコク:カオサンに日本人が引きこもる 2.物価が安く、交通費が安いところに集まる 3.日本で挫折又は心を病んでしまい適応不可の人が多い の三点で...

この本は、日本を降りるとうか日本を出て海外で 引きこもる若者の現状を書きつづった内容になっています。 内容をまとめると 1.タイのバンコク:カオサンに日本人が引きこもる 2.物価が安く、交通費が安いところに集まる 3.日本で挫折又は心を病んでしまい適応不可の人が多い の三点ですね。 私自身、良く知りませんが海外へ留学とかワーキングホリデーとか かなり羨ましかったのですが、実態はそうでもなく、英語も特に 使えるようになるわけでもなく、遊んで終わる事が多いようです。 また、当初はかなり積極的に夢と希望を持って行っても、結局 現実的に海外で働く事は厳しく(給与面・技術的面において)、 日本で稼ぎ、そのお金でまったり長期的に暮らす事に慣れてしまう ようです。(一度ぬるま湯に浸かるとなかなか抜け出せないですよね) 総じて、日本の引きこもりより幾分ましだが、対して変わらない感じが します。ただ、これが良いか悪いかは論じる必要もないし、正直な話 誰も分かりません。 彼らが、そのような生き方で幸せであるなら良い、と思います。 そして、そのような生活が出来る(円が強く、発展途上国の通貨が弱い)事は やはり日本が豊かな証拠であり、そういった生活は豊かの証拠かもしれません。 ただ、この本に記載されていた人達は、あまり幸せそうではありませんでした。

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2009/10/04

若者論のような題名だが、どうも問題はさらに根深い。かつて言われた〈私〉探しやニート・フリーターの労働疎外の問題として捉えると問題の矮小化に思える。日本の閉塞感からの避難といえば聞こえはいいが、「国際的ひきこもり」「外こもり」として物価の安い海外で生活し、日本へ逆出稼ぎする日本人が...

若者論のような題名だが、どうも問題はさらに根深い。かつて言われた〈私〉探しやニート・フリーターの労働疎外の問題として捉えると問題の矮小化に思える。日本の閉塞感からの避難といえば聞こえはいいが、「国際的ひきこもり」「外こもり」として物価の安い海外で生活し、日本へ逆出稼ぎする日本人が増え、その人々が高齢化していく様は、国際労働力移動というより「難民」である。日本の抱える難民問題が、難民受け入れ問題だけではなく、難民流出問題でもある現状を、日本の政治家や企業経営者がどのように感じているのか是非その考えを聞いてみたいものだ。経済的にもコミュニケーション的にも日本社会に馴染めない日本人が、フラット化した社会の恩恵を受けつつ、異国の地で細々と貧しく食いつなぐ。贅沢よりも「ゆるさ」を求める者を逃避や怠惰として非難し事足れりとするなら、そのことがまさに日本が閉塞しつつあることの証左なのだろう。

Posted byブクログ