回転ドアは、順番に の商品レビュー
ああ~~~~~~~~~~~~そう来たか!!! そんな膝を打ちたくなる気持ちになる これだからいい短歌はいつでも見つけたくなる やっぱり歌人の言葉選びには適わんな…みたいなヘンな敗北感を味わってしまう だが、それが楽しい
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春の日に出会った男女の想いが、短歌と詩のような言葉で表わされる。そこにあるのはふたりの感情。 短歌で表わされることで、剥き出しとなってしまったかのような感情。 巻末に自作解説もあり、全く違う解釈をしていたことにも気付く。それがまた面白い。
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「言葉の世界で恋人になれる本」。コピーとしてはとても魅力的だが、この類の本を選んで買った、その時の自分は一体何を考えていたのだろうか。ただ、読んでよかったと思う。 「眩しくて 何も言わないゆびさきに触れる理由を考えていた」 「風鈴の似合う青空ひつようなものはたったひとりの瞳」...
「言葉の世界で恋人になれる本」。コピーとしてはとても魅力的だが、この類の本を選んで買った、その時の自分は一体何を考えていたのだろうか。ただ、読んでよかったと思う。 「眩しくて 何も言わないゆびさきに触れる理由を考えていた」 「風鈴の似合う青空ひつようなものはたったひとりの瞳」 人並みの経験はしたとは思うものの、「好き」だとか恋だとか愛だとかいう感情(感覚?)が分からない。でももし、「触れたい」「隣にいたい」という自分のキャラに合わない、そんな純粋な感情がそれだとしたら、いつかまた…そんなことも考えたり考えなかったり…。 2人の歌人が紡ぐ言葉に、懐かしいような、恥ずかしいような、心地良くて、どこか切ない感情を呼び起こされた。
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恋するって、眩しいな、と思う詩歌集です。 とてもキラキラしているので、途中でそれが絶たれる悲しみがすごく伝わってきます。 穂村さんと東さん、どちらがどの歌かは解らないのですが、ただこの世界に浸るのが良かったです。
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おもしろい。短歌と散文(詩?)で交互につづるお話。 途中でよくわからなくなるんだけど、 そのよくわからなさが「こういう形式のものを読んだことがないから」というところに大きく振られると思う。 東さんと穂村さんの短歌特有のふわっとした読後感は、 恋愛というテーマにもすごくマッチしてい...
おもしろい。短歌と散文(詩?)で交互につづるお話。 途中でよくわからなくなるんだけど、 そのよくわからなさが「こういう形式のものを読んだことがないから」というところに大きく振られると思う。 東さんと穂村さんの短歌特有のふわっとした読後感は、 恋愛というテーマにもすごくマッチしていて、相性がいいなあおもしろいなあと思った。 図書館で借りて読んだのだけどすごく水よれしていた。 それがこの作品には「合ってる」感じがして、かえってよかった。 軽やかで、湿度が高い。
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電車の中で読むには危険レベルだと思うほど面白かった穂村さんの『絶叫委員会』、東さんの『とりつくしま』、どちらも好きだったので、この歌人ふたりの本ならばと手に取りました。「仮想恋愛体験型ストーリー 言葉の駆け引きに読書中あなたは自由に恋をする」とあるのですけれども。 いかに私が凡...
電車の中で読むには危険レベルだと思うほど面白かった穂村さんの『絶叫委員会』、東さんの『とりつくしま』、どちらも好きだったので、この歌人ふたりの本ならばと手に取りました。「仮想恋愛体験型ストーリー 言葉の駆け引きに読書中あなたは自由に恋をする」とあるのですけれども。 いかに私が凡庸なアタマの持ち主かを思い知らされました。自由に恋をするどころか、お酒を片手に読んだらば、まるで哲学書を読んでいるかのよう(笑)。私が短歌など詠もうものなら、『プレバト!!』の夏井いつき先生にクソミソに言われること間違いなし。ありゃ俳句か。短歌も俳句もごちゃまぜにしている時点で終わっています、私。(^^; 酔っぱらっていても30分で読めます。しかし恋は酔っぱらいながらチャッチャとするものじゃないのだわ、きっと。しらふのときにじっくり読み返して、私もこの世界にハマりたい。
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この本はNHKドラマ「この声を君に」に登場した。 発熱中の麻生久美子(朗読教室の先生)が 堅物の竹野内豊(大学の数学教師)に この本を読んで、と言う。 本に掲載された艶めかしい短歌の数々を すっかり覚えている彼女。 おろおろするばかりの彼。 頑なに男性を拒む彼女と、不器用すぎ...
この本はNHKドラマ「この声を君に」に登場した。 発熱中の麻生久美子(朗読教室の先生)が 堅物の竹野内豊(大学の数学教師)に この本を読んで、と言う。 本に掲載された艶めかしい短歌の数々を すっかり覚えている彼女。 おろおろするばかりの彼。 頑なに男性を拒む彼女と、不器用すぎる彼は 恋愛への扉の前で行ったり来たりしている。 にも関わらず彼女は、熱のせいもあって まるで彼を誘うようにつぶやく。 隕石で手をあたためていましたが こぼれてしまう これはなんなの (ちくま文庫「回転ドアは、順番に」P60 出版社: 筑摩書房 ISBN-10: 4480423885 ISBN-13: 978-4480423887) 何なんでしょう。このエロス。 とろりとした透明の液体に落とされたような 不思議な感覚があまりに印象的で 即 読んでみた。 裏表紙に 「ある男女が ある春の日に出会い ある春の日に別れるまでの恋愛問答歌」 と書いてあって、はじめは 著者である歌人の穂村弘さんと東直子さんが 本当に恋愛関係にあったのかと思ったが そうではなく、お二方が純粋に創作した 恋愛詩歌の往復メールをまとめたものなのであった。 子猫のように言葉と文字をころがし ジャグラーのようにぽんぽんと宙に放り投げる才能が 激しくうらやましい。 私も短歌やってみたい…と少し思った。 人は恋をすると 多かれ少なかれ ふにゃふにゃのよれよれになるわけだが 現在熱愛中の人がこの本を読んだら どんな反応をするだろう。 ?の顔でスルーするのか 身もだえするのか こっそりのぞいてみたい。
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見知らぬ恋人達を覗き見してしまったような変な感覚 そして実際は友達だという作家二人がこのやりとりをしているというドキドキ感 この低温なのに心臓が騒ぐ感じ…すごいな歌人って こんなこと言われたら落ちてしまうね という言葉がたくさんあった
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現代の人気歌人の恋愛問答歌集。しかも現代的といえるのはメールでやりとりをしたという。仮想恋愛か実際の恋愛かはわからないが、その歌にあらわれる情景や感覚は若さを感じ、歌を詠み込んでいくほどに読む者それぞれに、この登場人物ふたりのストーリーや感情に思いをめぐらせ想像をかき立てられる。
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短歌と散文の織りなすラブストーリー。 そして読者の想像力もさし色になる そんな感じがした。 余韻を持たせたり、 ストレートだったり、 言葉が少ない分 意表を突かれる感じがドキドキした。 もっと若い時に読みたかったなぁ~ これは、かなりお洒落と思うんだけど。
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