探偵伯爵と僕 の商品レビュー
こましゃくれた少年と謎多き探偵伯爵が事件の真相に迫るミステリー作品。 なかなか痛ましい事件なのに、淡々と描かれていることを不思議に思いながらも、そういうキャラクターなのだと思っていたら、伯爵からの手紙で一気に印象が変わりました。
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最後でやられました。そう来るのか。 たった一つの条件を引っ繰り返すだけで、ここまで様相が変わっちゃうんだ。 人間の認識能力や、理解力というのは、なんて脆弱なんだろう。 そして、ことばの魔力というのは凄まじいんだな。 と、ここまで書いて、先が書けなくなっちゃいました。 森博嗣氏曰...
最後でやられました。そう来るのか。 たった一つの条件を引っ繰り返すだけで、ここまで様相が変わっちゃうんだ。 人間の認識能力や、理解力というのは、なんて脆弱なんだろう。 そして、ことばの魔力というのは凄まじいんだな。 と、ここまで書いて、先が書けなくなっちゃいました。 森博嗣氏曰く「書いた時点で、内容には関係なく、全てネタバレである」なのです。 その時に感じた気持ちを書くだけでも、ネタバレには違いない。 それが、Main-Trickの種明かしなんかじゃなくてもね。 そして本作は、その傾向がより際だったものであることは間違いない。 もうね、最初の段落で書いたことですら、ヤバいんですよ。 それくらい、この作品は繊細な構造になっています。 とりあえず、登場人物たちがとても魅力的です。 会話が非常に切れ味が良く、スイスイ読み進んでいくことが出来ます。 小学生を主人公に据えたことで、会話の質が格段に上がってるように思いました。 もちろん、それは幼稚って事ではないです。 森氏の作品で、そんなことになるはずは無いですからね。 いや、それにしても、最後で本当にガツンとやられました。 しつこいようですが、それくらいに衝撃的だった。 古典的じゃん、なんて言われそうですが、そんなの関係ないのです。 重要なのは手法なのではなく、その使い方なのですから。
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友だちが死んでるし主人公も襲われそうになったけど、小学生視点なので全体的にのほほんとしていて、一夏の思い出、みたいな雰囲気。それが最後の2ページで印象がガラッと変わる。人間の醜さから目を遠ざけてはいけない。ひょえぇ!こういう話だったのね!
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まるで,森氏を子供にしたかのような語り口,最後にちょっとした仕掛けもあって,面白かった.事件自体はかなり恐ろしい結果で,現実とはこんな風だなと改めて思った.
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親友が連続して行方不明に。新太と伯爵の調査がはじまった! ミステリーランドの傑作がノベルスに! 夏休み直前、僕が出会ったのは「探偵伯爵」だった! いつも真っ黒な服装で、奇妙な行動をとる、アールと名乗る探偵と新太は友達になった。夏祭りの夜、新太の親友ハリィが行方不明になり、数日後...
親友が連続して行方不明に。新太と伯爵の調査がはじまった! ミステリーランドの傑作がノベルスに! 夏休み直前、僕が出会ったのは「探偵伯爵」だった! いつも真っ黒な服装で、奇妙な行動をとる、アールと名乗る探偵と新太は友達になった。夏祭りの夜、新太の親友ハリィが行方不明になり、数日後にさらにもう一人。仲間で作った秘密基地に意味ありげに残されていたトランプ。ついに新太に忍び寄る犯人の影に伯爵が動く!
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ミステリーランドシリーズは割かし好きです。 今の子どもは贅沢だなぁと思う。作家陣豪華過ぎて。 でもまぁその分難しいか? 子どもの頃に読んで、大人になってからも読んだらいいんじゃないかなー
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積ん読消化。ノベルスが出てすぐ買ったから、何年積んでたって感じですが。ラストがなくても、色々な読み方ができて面白いです。子どもだったときの視点って、いつの間にか忘れてしまうから、たまに大人がこういうのを読むと、身近な子どもと相互理解ができていいかもね。この小説の主人公が標準的な子...
積ん読消化。ノベルスが出てすぐ買ったから、何年積んでたって感じですが。ラストがなくても、色々な読み方ができて面白いです。子どもだったときの視点って、いつの間にか忘れてしまうから、たまに大人がこういうのを読むと、身近な子どもと相互理解ができていいかもね。この小説の主人公が標準的な子どもだとは決して言いませんが。 山田章博さんの挿絵はやっぱりいい。
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児童書として認識した上で読みましたが、結構おもしろかった。 子どもが読めば、倫理観なんかについて考えるきっかけになったりするのだろうか? でも、やっぱり最後はズルいっ!!
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これ、ミステリーランドの1冊なんだけど、単行本だと2100円もする。 わたしはほとんど単行本は買わない人だけど、これをもし単行本で買ってたら、多分本を投げつけてたと思う。 でも、子どもが夏休みに読むにはとても良い本。 親の目を盗んで冒険しちゃう、そんな物語。 小学生の主人公がほざ...
これ、ミステリーランドの1冊なんだけど、単行本だと2100円もする。 わたしはほとんど単行本は買わない人だけど、これをもし単行本で買ってたら、多分本を投げつけてたと思う。 でも、子どもが夏休みに読むにはとても良い本。 親の目を盗んで冒険しちゃう、そんな物語。 小学生の主人公がほざいているあんなことやこんなことは、ちょっと「MORILOG ACADEMY」みたいで、森さんったら!もう大人なんだからいいかげん子供みたいな駄々をこねなさんな!と思ってしまう。 そこらへんはちょっと、ヘンな理屈を子供に教えちゃうかもしれないけど。 明らかに怪しい挿絵も面白い。 わたし、高校生ぐらいから結構大人になるまで、『昼間はもう既に暑いんだけど、早朝はまだ涼しい、でも若干夏の匂いがする時季の早朝』に「たんぽぽのお酒」を読む習慣があったんだけど、そんな感じで夏の風物詩にできそう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
普段文章を書く事のない「僕」がワープロを使って、探偵だと名乗る「伯爵」と出会い、また同級生が巻き込まれた事件について書いた日記という形をとっている小説。 子供や、かつての子供だった人へというコンセプトの作品ですが、最後の最後に待っているどんでん返しは流石森ミステリだと感じたし、作者というか探偵が言いたいことの真意を読み取れる大人のほうがいろいろと考えさせられると思う。
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