灼眼のシャナ(メディアワークス版)(16) の商品レビュー
「祭礼の蛇」となった坂井悠二が、御崎市からいなくなります。「紅世」にかかわる「この世の本当のこと」を知らない千草や池、緒方真竹らは、彼がこの世からいなくなってしまったことに気づくことさえありません。 悠二がいなくなったことを知る吉田さん、佐藤、田中は、それでも自分の道を歩みはじ...
「祭礼の蛇」となった坂井悠二が、御崎市からいなくなります。「紅世」にかかわる「この世の本当のこと」を知らない千草や池、緒方真竹らは、彼がこの世からいなくなってしまったことに気づくことさえありません。 悠二がいなくなったことを知る吉田さん、佐藤、田中は、それでも自分の道を歩みはじめます。佐藤は外界宿を訪れ、田中は、自分と悠二との違いをはっきりと認識します。そして吉田さんは、ライヴァルのシャナとともに、悠二の帰りを待ちつづけることを決意します。その御崎市に、シャナを選ぶため、悠二が帰ってくるというのが、今回のストーリーです。 「僕が、シャナを守るんだ」という、かつて悠二がアラストールに語った決意が、きれいな伏線になっています。
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悠二の立ち位置の変化は物語とキャラの関係性において一大変革。大逆転と言ってもいい。当然、それが生まれた心象の変化は重要だ。一美とシャナの何れを選択するかとも関わることであるならその重要性は猶更。 が、「えっ、それだけ?」と感じる叙述である。 一美とシャナとの間をずっと逡巡していた悠二において、端的に本巻の「徐々にそうなっていった」という主旨の台詞だけに決意の核が収斂されるならば、前振りと心象描写が足らな過ぎで、流石に訳が判らないよ…。
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灼眼のシャナシリーズは話の展開がまどろっこしく感じてしまうことが多々ある。しかし、その不満を吹き飛ばすほど心理描写はきちっと書いているので満足感の方が強かったりする。 今回は物語が動いているのは後半部分のみ。前半は“変わってしまったそれぞれの生活”を描いている感じかな。 これまでは誰か身近な者がトーチとなって忘れられてしまったという展開が無かったので、改めて紅世の世界の影響による異常を見せつけられた気がした。それなのにその異常な日常を数ページ程度しか書いていないのは少々勿体無い気もするが……。 坂井悠二が今までと大きく変わってしまったはずなのにそれほど違和感なく読めたのは何故だろうと思ったが、もしかしたら坂井悠二は前々からこうなることを心の奥底で望んでいたのかな、なんて思ってしまった。 それにしても、この作品はあまりにも世界観が大きすぎてこんなクライマックス展開になっても“もうすぐ終わってしまうな”という感覚を抱かせないのは長寿作品の為せる業か。
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vol.14のクリスマスに悠二が失踪してからの話。 正直、悠二失踪後のシャナ達の様子を描写して最後に悠二が・・・って展開になるかと思いきや、いきなり悠二があんなことに。 いきなりの展開で間の1冊を読み逃してるんじゃないかってくらい。 最初は悠二が「祭礼の蛇」に操られているように...
vol.14のクリスマスに悠二が失踪してからの話。 正直、悠二失踪後のシャナ達の様子を描写して最後に悠二が・・・って展開になるかと思いきや、いきなり悠二があんなことに。 いきなりの展開で間の1冊を読み逃してるんじゃないかってくらい。 最初は悠二が「祭礼の蛇」に操られているように思っていたのだが後半になるとそれが悠二の意思のようにも思えるのだが、今までの立ち位置から180 度変わってるのでどうも真意がつかめないなぁ..。
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S買ってません\(^o^)/さーせん 悠二いいぃー・・・・でも、祭礼の蛇(←うろ覚え;)も格好良くて困る^q^*
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絵にたいするしょっくでかすぎた(^ω^) はなしもあんだけひっぱといてこれかよ!てちょっと思った(むずかしかったし) でも好き
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変貌した悠二とシャナ達がぶつかり合う巻です。 敵になってしまってもまだ好きだという気持ちを捨てきれないシャナ・・・ 「フレイムヘイズ」として、彼女は自分の好きな人と戦うことが出来るのか・・・・・・ 旅立ちと衝撃が走る灼眼のシャナ16巻です!!
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クリスマス。一人の少年が消えた。 根源たる”存在の力”を失い、いなかったことになった。ゆえに、その欠落は誰にも気付かれず、忘れ去られた。消滅してしまったモノは、二度と戻ってこなかった。 そうと知ってなお、シャナと吉田一美は、枯れの生存を信じ続ける。喧騒が戻った御崎市の片隅で...
クリスマス。一人の少年が消えた。 根源たる”存在の力”を失い、いなかったことになった。ゆえに、その欠落は誰にも気付かれず、忘れ去られた。消滅してしまったモノは、二度と戻ってこなかった。 そうと知ってなお、シャナと吉田一美は、枯れの生存を信じ続ける。喧騒が戻った御崎市の片隅で――。 場所は変わり、人知れず浮遊する移動城砦『星黎殿』内部。 一人の少年が空であった玉座に着いた。鎧った凱甲、靡く衣、その全てが緋色で、頭の後ろから漆黒の竜尾が伸びている。周りに控える”紅世の徒”らから「盟主」と呼ばれた少年は、一同を睥睨し、そして命を下した。 「盟主」たる少年が、御崎市で待つ彼女たちの許に戻ることは、無かった。 古の王”祭礼の蛇”を奉迎した「仮装舞踏会」は、「大命」へと静かに動き出す。
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