くじらの降る森 の商品レビュー
この作者の本ではじめ…
この作者の本ではじめて買った本です。表紙とタイトルに惹かれました。ミステリーと言うわけではないのにかなり続きが気になってしまい、一気に読みました。そんなに明るい話では無いですが暗くも無いです。この本を買ってこの人の書かれた本を他にも読んでみたいと思いました。
文庫OFF
全く予測がつかない展開に、ついていけなくなりそうなほどのスピードでめくるめくストーリー。 一体どこに着地するのか? と、一人一人の主人公はなかなかの地味な目立たない孤独な人間たちなのに、こんなにも自由にそれぞれストーリーを展開していくのか?と、どの人間からも目が離せない。 ...
全く予測がつかない展開に、ついていけなくなりそうなほどのスピードでめくるめくストーリー。 一体どこに着地するのか? と、一人一人の主人公はなかなかの地味な目立たない孤独な人間たちなのに、こんなにも自由にそれぞれストーリーを展開していくのか?と、どの人間からも目が離せない。 出てくるメンツの個性的すぎる独特なキャラクターに目を奪われている間に、いつの間にか漂流しているようなそんな不安定な気持ちに終わるまでさせられ、先々が気になるそんな一冊です。 ハラハラしないのに、ゾクゾクしないのに、不思議と目が離せない魅力のある作品です。
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途中まではとてもひきこまれた。 自我をなくしてみなと一緒になること、消化されること、その安易さやそれに抗う魅力も分かるけれど、結局は恵まれた環境にあって、何かのために我慢することもなく、自分の満足のためだけに生きる男たち。 対象的に、ステレオタイプで独りよがりに子供を持ちたいとい...
途中まではとてもひきこまれた。 自我をなくしてみなと一緒になること、消化されること、その安易さやそれに抗う魅力も分かるけれど、結局は恵まれた環境にあって、何かのために我慢することもなく、自分の満足のためだけに生きる男たち。 対象的に、ステレオタイプで独りよがりに子供を持ちたいというだけの母性を持ち、そのわりには子供を本当に守ろうとか愛しているとは思えない女性たち。 残念ながら、登場人物の誰にも共感も実在感も魅力も感じられなかった。 彼の描くくじらを見たいとは思った。 (2015.1.26)
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『本当にくじらが降ってくるよ〜』と友人に薦められたのがかれこれ8年くらい前かしら。 以来、ずっと気になってはいたものの、古本屋で見つけることができずにあっという間に時が過ぎてしまってた。 電子化されていることに気づいて即購入、二日で完読。 ある日、シンタロウは森の中で亡き父にそ...
『本当にくじらが降ってくるよ〜』と友人に薦められたのがかれこれ8年くらい前かしら。 以来、ずっと気になってはいたものの、古本屋で見つけることができずにあっという間に時が過ぎてしまってた。 電子化されていることに気づいて即購入、二日で完読。 ある日、シンタロウは森の中で亡き父にそっくりな青年に出会う。 その後、ポストに亡き父宛ての手紙を見つけたシンタロウは、差出人であるケイコという女性に出会う。 名前を持たない変わった生い立ちの青年を通して、ルールと自由についてシンプルに描かれている。
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全然予期できない作品でした。 ただ、東京から吐き出されたマサルに会った時、学校で白鯨に会った時、手の届かない所へ行くのはわかった。 消化せず、胃に溜めていたい話だった。
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出生届も出されず、名前もない少年の話。 名前のない人間、考えたこともなかったけど、あり得なくもないのかもって不思議とすんなり入ってきました。
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そうだなぁ…面白くないことはないんだけど、うーん主人公が、物を作る奴にありがちな自己中心的な人物で最後あたりもやっとしたな。彼がすごく魅力的なのもあったからかも。あと女の人に良い人がいなかったのもちょっとなあ。(良い人って陳腐すぎるけどそれ以外の言葉が見当たらない。)あんなに醜く...
そうだなぁ…面白くないことはないんだけど、うーん主人公が、物を作る奴にありがちな自己中心的な人物で最後あたりもやっとしたな。彼がすごく魅力的なのもあったからかも。あと女の人に良い人がいなかったのもちょっとなあ。(良い人って陳腐すぎるけどそれ以外の言葉が見当たらない。)あんなに醜く描かなくてもいいのに。強いってことなのかもしれないけど。しかしあんなに子どもが欲しい気持ちは私にはわからないからちょっと薄ら寒い、というか恐ろしいというか…。
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BOOK OFFで目にとまったので購入。 妊娠の仕方に謎があれど、内容は興味深かったです。 現実に存在する/しないとかいう問題じゃなくて、価値観とかそういう話。で、好きなお話。 私も消化されたくない。と思う反面、毎日のこの生活からは抜け出せない身なので、憧れがないと言ったらウ...
BOOK OFFで目にとまったので購入。 妊娠の仕方に謎があれど、内容は興味深かったです。 現実に存在する/しないとかいう問題じゃなくて、価値観とかそういう話。で、好きなお話。 私も消化されたくない。と思う反面、毎日のこの生活からは抜け出せない身なので、憧れがないと言ったらウソになります。 「じゃ、やれば?」と言われても、前段に書いた通り、「それはできない」んですけど。。。 そんなわけもあり、千奈のような自由な人に触れるのが好きなのかもしれません。 レビュー:cocoping
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薄井ゆうじ…この作家さんの本は初めて。 鯨ばかり描いている名前のない男の子の、なんとも不思議な話。 「心を癒してくれる現代の神話」と紹介文があったが、そうなの? 癒されるどころか疲れてしまった私は、へそ曲がりなのかなぁ!
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両親を亡くした主人公が、久しぶりに父親の残した別荘を訪れる。そこで出会ったちょっと変わった母子。 潔癖症の母親は、処女でありながら男の子を出産。ひとりで産んで、出生届を提出しないまま、森の別荘地で密かに育てたため、その子は青年になった今も名前がありません・・・。物語はこの三人を中...
両親を亡くした主人公が、久しぶりに父親の残した別荘を訪れる。そこで出会ったちょっと変わった母子。 潔癖症の母親は、処女でありながら男の子を出産。ひとりで産んで、出生届を提出しないまま、森の別荘地で密かに育てたため、その子は青年になった今も名前がありません・・・。物語はこの三人を中心に、思わぬ方向へ二転三転。 個人とは何か?社会とは何か?ひとはなぜ創造するのか?創造する意欲はどこから生まれるのか?そんなことを、従来とはまた違った視点で考えさせられるお話でした。 モノを創り出すということは、生きることに直結しており、心に負った傷を形にすることなのかもしれません。生きるということは孤独な作業なのですね。
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