くじらの降る森 の商品レビュー
どこにもかしこにもくじら。 きわめて潔癖症のコイケケイコ。 テントウムシの家。 心が癒されるメルヘン。 でも、彼はクジラは癒すために書いていたわけじゃないんだ。 利用する人間への敵対芯があって当然。 人間はすぐ、利用したがる。
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ファンタジーではないのだけれど、どこか浮世離れしたような世界観と語り口の雰囲気が村上春樹と似ているなぁと感じた。なんというか、ピュアで、世間並みとか普通とかいった価値観の中に埋もれてしまうことへの批判メッセージみたいな感じ、かなぁ。ちょっとせつない物語。世間に迎合し、どこかで借り...
ファンタジーではないのだけれど、どこか浮世離れしたような世界観と語り口の雰囲気が村上春樹と似ているなぁと感じた。なんというか、ピュアで、世間並みとか普通とかいった価値観の中に埋もれてしまうことへの批判メッセージみたいな感じ、かなぁ。ちょっとせつない物語。世間に迎合し、どこかで借りてきたような言葉ばかり使っている自分自身への反省を促されました。
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これは切ない話でかなり泣いた覚えがある。 みんなに飽きられたモノの扱われ方とか、なんかいろいろ悲しい。 あんまりショックを受けたんで2、3日ふさぎ込んでたかもしれない。 この本は古本屋で買ったのだけど、 手元においておくのが辛くて図書館にあるリサイクル本をおくとこにおいてきたほど...
これは切ない話でかなり泣いた覚えがある。 みんなに飽きられたモノの扱われ方とか、なんかいろいろ悲しい。 あんまりショックを受けたんで2、3日ふさぎ込んでたかもしれない。 この本は古本屋で買ったのだけど、 手元においておくのが辛くて図書館にあるリサイクル本をおくとこにおいてきたほどに。 でも決してダメな本じゃない。 ただ感情移入しすぎてしまっただけなのである。
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春樹な世界観をもう少しメルヘンの方に読みやすくしたイメージ。コンスタントに安定した作品を出し続けているけど、初期ほどオススメ。
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最初の感じでホンワカなお話かと思っていたのですが、後半の展開ではちょっと重さを感じるストーリーでした。 何て言えばいいのか、感想を書くのが難しいな。 今までに読んだことのないタイプかも。 ここに出てくる人たちは皆、「常識人」と呼ばれるようなタイプからはどこか外れている部分があり...
最初の感じでホンワカなお話かと思っていたのですが、後半の展開ではちょっと重さを感じるストーリーでした。 何て言えばいいのか、感想を書くのが難しいな。 今までに読んだことのないタイプかも。 ここに出てくる人たちは皆、「常識人」と呼ばれるようなタイプからはどこか外れている部分があります。 誰にでもそういう所はあると思うけれど、その外れている部分が際立って描かれている感じ。 登場人物たちは、それぞれその部分を大切に生きているんだなと思いました。 裏表紙には「心を癒してくれる現代の神話」と書いてあります。 たしかに神話っぽいイメージがあるかも。 でも、ただ単に癒されるという内容ではありませんでした。 キディランドに置いてある「くじら」の商品の記述や、シンタロウがマサルを見つけられずに戻ってきた時の「くじら」のありかの表現は、実験的だなあとは思ったけれど私はあまり好きではないかもしれない。 表現の方法ばかりに気を取られて、読み飛ばしたような状態になっていた気がします。 この作品は2作目(1991年単行本化)だそうなので、他の物(特に最近の)も読んでみたいなあと思いました。
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宮本輝と村上春樹を足して2で割ったような感じ。しかし、一気に読ませる展開はさすが。今後主人公はどうなったのか。
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