石の猿(下) の商品レビュー
証拠を集め分析し、犯人を追い詰めてゆくという地味な捜査手法と派手なストーリー展開との対比がこのシリーズの面白さだろう。中国人刑事とライムのやり取りでのほどよいユーモアや、中国人の価値観の描写もよい。池田真紀子の翻訳も自然。個人的にはコフィンダンサーが一番面白いと思ったが、本書も文...
証拠を集め分析し、犯人を追い詰めてゆくという地味な捜査手法と派手なストーリー展開との対比がこのシリーズの面白さだろう。中国人刑事とライムのやり取りでのほどよいユーモアや、中国人の価値観の描写もよい。池田真紀子の翻訳も自然。個人的にはコフィンダンサーが一番面白いと思ったが、本書も文句のつけようがない傑作。
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中国人警官リーと、リンカーンとの関係がおもしろかった。さらにリンカーンとアメリアの関係も進展あり。 水中捜査のシーンは盛り上がった。
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ジェフリー・ディーヴアーはやっぱり安定感があるなぁ。 明らかに怪しい伏線なんかもあったりするけど、ひとひねり加えた回収や読者をぐいぐいと引っ張るストーリーテリングの中でのどんでん返しの展開は見事。 道尾秀介もどんでん返しはディヴァーと同等の技量をもっていると 思うが、全体とし...
ジェフリー・ディーヴアーはやっぱり安定感があるなぁ。 明らかに怪しい伏線なんかもあったりするけど、ひとひねり加えた回収や読者をぐいぐいと引っ張るストーリーテリングの中でのどんでん返しの展開は見事。 道尾秀介もどんでん返しはディヴァーと同等の技量をもっていると 思うが、全体としての話の紡ぎ方はやはりディヴァーがはるかに上。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『石の猿』というタイトルがまさかのそのまま真相だったというこの作品。もちろん孫悟空=ライムということも含まれてはいるだろうけども…犯人の正体は早々に予想した通りという感じでやや拍子抜け。いやそんなことはないきっとまたどんでん返しが!と期待していたらあれよあれよという間に…終わってしまった。今作はストレートに冒険活劇として読めばよかったのかもしれない。少なくとも犯人が分かってそれでまた読み返してみようとは今作では思えなかったのが残念。ただその中でも光っていたのは、ソニー・リーとライムとの友情だろう。似た者を感じた2人なのか、囲碁のシーン、そして著書へのサイン、そしてリーの死。もっともっと2人のからみを見たかった。そう思わせる光る箇所であった。ライムの心情を察すると涙が出てきた。
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ソニーの存在がかなりイイです!あのライムにも負けない個性で、シリーズにレギュラーとして欲しかった。 全体的に後半は筋がとおってました。
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読んでいて先の展開に気づいてしまうが(そもそもタイトルからして今作は犯人の意外性には重きを置いていないのであろう)、題材の面白さに惹き付けられた。
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なんだかすっかり読み続けているリンカーン・ライムシリーズ。 すっかりお馴染みのニューヨークの彼のチームが顔馴染みになってきた。 今回は、密入国者絡み。 彼とサックスの関係がとてもいいなと思う今回。
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リンカーン・ライムシリーズ。 いきなり、密入国しようとしてる中国船とのアクションシーンから始まるので、かなり面食らう。 でもって、これが結構長い。 ま、長いには長いなりの理由があるんだけどね。 中国人の密入国者を暗殺しようとする蛇頭の殺し屋「ゴースト」を追うライムと...
リンカーン・ライムシリーズ。 いきなり、密入国しようとしてる中国船とのアクションシーンから始まるので、かなり面食らう。 でもって、これが結構長い。 ま、長いには長いなりの理由があるんだけどね。 中国人の密入国者を暗殺しようとする蛇頭の殺し屋「ゴースト」を追うライムとアメリア。同時に、密入国した中国人を保護のために探している。 手がかりが全くない状況から、緻密な捜査で拾い上げていく様は、さすがライムシリーズ。 でも、気になるのは、ライムとアメリアの関係。保護した中国人がからんできて、どきどきしました。 読み終わったら、やられたな、って、ち、って思うんだけどね。 中国とアメリカの関係、アメリカにわたってきた中国人への視線とか、妙にフラットな感じがして、それは好感度が高い。こういうネタって、やっぱりわかってないね、とか、偏見があるよね、ってどこか感じさせるものが多いんだけど、ディーヴァーは見事にフラット。 ライムが、すごい自我の人であるように、ディーヴァー自身も自我の人である証なのかもしれない。 中国人刑事が、いい味だしてます。 もし映画化するなら、絶対ジェット・リーでお願いしますm(__)m つか、あれはジェット・リーしかありえないww
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ちょっと読むのに気合いが足りな目で、時間がかかった。 でも、意識が分散しちゃってもなお、おもしろかったー。 ソニー・リーとライムの友情がすごくよかったし、 移民は、私のフィールドだから感情移入もしやすかった。 釈放されたゴーストをもう一度留置場へ戻すそのための鑑識は、 みるみる...
ちょっと読むのに気合いが足りな目で、時間がかかった。 でも、意識が分散しちゃってもなお、おもしろかったー。 ソニー・リーとライムの友情がすごくよかったし、 移民は、私のフィールドだから感情移入もしやすかった。 釈放されたゴーストをもう一度留置場へ戻すそのための鑑識は、 みるみる謎が解けていった!というにはわかりにくいけど、 でもよし。
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■0842. <読破期間> H20/5/27~H20/5/30 <本の内容> 冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。 愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。 真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムは...
■0842. <読破期間> H20/5/27~H20/5/30 <本の内容> 冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。 愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。 真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する— 見えざる霧のような殺人者は何者なのか?
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