ソフトウェア改良開発見積りガイドブック の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
見積もりの事例は貴重です。各社がどういう見積もりをしているかがわかる。 ps. ソフトウェア経済学という用語があったが、発想は斬新かもしれない。経済学が、膨大は論理とデータを消費する学問がもう一つ増えるのであろうか。 原価計算に基づかない見積もりに、どういう意味があるか、あるいは原価計算に基づいた見積もりをするが原価部分は公開できないということであろうか。 ソフトウェア開発の資源として重要なプログラマの原価の計算が十分でなく、性能(能力)の評価が十分でなければ、よいものは作れないのではないだろうか。 見積もりにおいて、誰が担当するかによって原価が違うはずであるが、顧客にはそれは知らせないのが慣習になっているのだろうか。 その他の課題としては、調達の基準である各種国際標準との関連が明確でない点である。 受入試験をどうやっているかによって、見積もりの精度が変化するかについての記述があるとよかったかもしれない。
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追加改修に関する見積手法を説明した本。追加改修における生産性の指標・考え方などが一通りまとまっている点は参考になる。 ・調査分析やテストの工程のウェイトが大きい構造であるため、既存システムの理解容易性を高める工夫や機能の追加・変更時におけるテストを容易にする工夫が重要 ・既存...
追加改修に関する見積手法を説明した本。追加改修における生産性の指標・考え方などが一通りまとまっている点は参考になる。 ・調査分析やテストの工程のウェイトが大きい構造であるため、既存システムの理解容易性を高める工夫や機能の追加・変更時におけるテストを容易にする工夫が重要 ・既存システムの解析容易性の評価をしておくことが望ましい(調査ツールの具備、ソースコメントや変更履歴の有無や記載レベル、標準化規約との整合性、など) ・テストツールの有無、テストデータ流用可否、は影響が大きい ・制御不能な変動要因:習熟度、既存システムの理解容易性、既存テスト環境の再利用性、システムの正確性 ・保守性は、解析性・変更性・安定性・試験性から成る ・日立の事例 見積時期は3回(調査完了時、分析完了時、設計完了時) プロジェクト完了時の事例発表の制度化(見積の予実差分析は必須) 生産性に影響を与える特質:改造母体規模、改造密度、改造分散度、改造母体錬度、テスト巻き込み規模 ・ジャステック社の事例 生産管理システムを保有
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