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青い麦 の商品レビュー

3.6

19件のお客様レビュー

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高校生のときに読みま…

高校生のときに読みました。今や古い感覚かもしれませんが、これが青春の恋なのだと感動しました。

文庫OFF

南仏の海辺の町が舞台…

南仏の海辺の町が舞台です。まだ大人になりきれない青少年の青春と愛がテーマ。自然描写も美しいです。

文庫OFF

2022/07/09

フランス人作家 Coletteが1922年に発表した長編小説。幼馴染の少年フィルと少女ヴァンカ、そしてフィルの前に突然現れた未亡人ダルレー夫人の三角関係を描いた物語です。ダルレー夫人というスパイスが効いた思春期の一幕の中で、大人へと変化していくフィルとヴァンカの心の機微が瑞々しく...

フランス人作家 Coletteが1922年に発表した長編小説。幼馴染の少年フィルと少女ヴァンカ、そしてフィルの前に突然現れた未亡人ダルレー夫人の三角関係を描いた物語です。ダルレー夫人というスパイスが効いた思春期の一幕の中で、大人へと変化していくフィルとヴァンカの心の機微が瑞々しく描かれています。多くの訳本があるので、自分に合ったものを探すのが良いと思います。それにしても、とてもフランスっぽい作品です。

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2017/09/13

中編というほどの長さだが、物語がなさ過ぎて軸をつかみきれず、そのふんだんな修辞語を駆使した自然と心理描写を味わうことができなかった。むしろそれが苦痛だった。楽しくない読書をすることほど無駄はないと思う。しかしこれをコレットのせいにしたくはない。1世紀前のフランスほどロマンのない現...

中編というほどの長さだが、物語がなさ過ぎて軸をつかみきれず、そのふんだんな修辞語を駆使した自然と心理描写を味わうことができなかった。むしろそれが苦痛だった。楽しくない読書をすることほど無駄はないと思う。しかしこれをコレットのせいにしたくはない。1世紀前のフランスほどロマンのない現代日本において、16歳の坊主と娘の恋物語はあまりにも甘すぎる。旅行先の解放的な自然の中であれば、あるいは僕もロマンチックに「青い麦」に浸れただろうか。 17.9.12

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2016/06/08

フランスの恋愛小説。なんとも官能的。重要な部分が具体的に書かれていないので、余計にエロティックでもやもやする。 それにしても、ヨーロッパのティーンエイジャーの恋愛物って、「朗読者」にしろ同じような展開。性の衝動を抑えきれない若者が、中年の女性に導かれ、はまってしまう。 この本では...

フランスの恋愛小説。なんとも官能的。重要な部分が具体的に書かれていないので、余計にエロティックでもやもやする。 それにしても、ヨーロッパのティーンエイジャーの恋愛物って、「朗読者」にしろ同じような展開。性の衝動を抑えきれない若者が、中年の女性に導かれ、はまってしまう。 この本では、主人公の青年には幼馴染のガールフレンドがいて、夏のバカンスの期間のみ一緒に過ごすのだが、遠慮と気恥ずかしさから一歩踏み込めない。読んでいるほうもじれったいのだが、そこに色っぽい女性が登場し、彼はあっという間に別人のようになってしまい、ガールフレンドは戸惑う。 ヨーロッパの子どもは、ませているな…日本だと同年代の子たちは高校受験とか頑張っている時期なのだけれど、この本に出てくる子たちは、恋愛のことで頭がいっぱいのようだ。翻訳は、訳された時代を考えるとそれほど古臭くなく美しいのだが、わかりづらいのはおそらく原文がわかりづらいのだろう。元の言語によって比喩が全く違うのが面白い。原文が英語だと元の表現を無意識に想像しながら読む癖があり、集中できないことがあるが、フランス語なので大丈夫だった。

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2016/01/04

薄い本だが。なかなか一筋縄ではいかない。読み進むのに時間がかかった。思春期の男女の心理、行動に優れた表現もある。高校生くらいの時に読めば、また違った受けとめ方ができていい読書となっただろう。

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2015/08/22

#あとがきによるとこの小説はもともと一幕劇として構想されたものらしく、「最後の台詞で照明がつくと観客は、この登場人物が15歳の少女と16歳の少年だと気づいてびっくりする」とか当初は、『ロミオとジュリエット』意識してたのかしら。ロリ設定と、短期間で登場人物が劇的に歳をとるところ。 ...

#あとがきによるとこの小説はもともと一幕劇として構想されたものらしく、「最後の台詞で照明がつくと観客は、この登場人物が15歳の少女と16歳の少年だと気づいてびっくりする」とか当初は、『ロミオとジュリエット』意識してたのかしら。ロリ設定と、短期間で登場人物が劇的に歳をとるところ。 #しかしいま読むと描写が魅力的なのは、だんぜんダルレー夫人の方で。オレンジエールから氷をつまみ出すカットのエロめかしさや、「生きた鰻から取出した鰻の心臓のように、彼女から遠く離れていながら、僕はまだあの歓喜にときめいているほどだもの」! (2009/05/15)

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2015/08/18

少年と少女、そして年上の人妻との三角関係とその終わりを描く。題材はいかにもドロドロのメロドラマといった風情だが、コレットの筆がそれを色彩豊かな詩編に変えている。パレットの上に出した絵の具を混ぜながら色を作るように、人物の心情は極彩色も、混ざって彩度が落ちた暗色も、すべてそのままに...

少年と少女、そして年上の人妻との三角関係とその終わりを描く。題材はいかにもドロドロのメロドラマといった風情だが、コレットの筆がそれを色彩豊かな詩編に変えている。パレットの上に出した絵の具を混ぜながら色を作るように、人物の心情は極彩色も、混ざって彩度が落ちた暗色も、すべてそのままに描かれ、取り繕うことがない。ただ、それは少年、少女、人妻のみで、それ以外の登場人物は全く平板に描かれる。それだけに3人が一層引き立っている。 (2015.8)

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2013/09/06

思春期である二人の大人になりきれず、子どもにもなりきれない複雑さを描く。 大人が馬鹿にするようなことだって当人たちにはとても深刻なこと。 無邪気さと大人びた様子の変化にはっとする。

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2012/11/20

16歳と15歳! 幼なじみの少年少女! ブルターニュ夏の海! とまあ、ズドンとくる直球な青春物語。この夏、俺はキメるぜ! とばかりにヴァンカへの恋心を募らせるも、年上マダムへの肉欲に勝てず悶々とするフィリップには「お、兄さん青春してるね」と言いたい気分になり、すべてお見通しでどう...

16歳と15歳! 幼なじみの少年少女! ブルターニュ夏の海! とまあ、ズドンとくる直球な青春物語。この夏、俺はキメるぜ! とばかりにヴァンカへの恋心を募らせるも、年上マダムへの肉欲に勝てず悶々とするフィリップには「お、兄さん青春してるね」と言いたい気分になり、すべてお見通しでどうにもならない嫉妬を抱きながらも想いを貫くヴァンカには「なんて強いコなの、大人だね」と思ったりなどつい、おばちゃん目線になりました。こうでもしなければ瑞々しさがまぶしくて。常日頃「リア充爆発しろ!」と口走る人には勧められないお話。

Posted byブクログ