セイラー教授の行動経済学入門 の商品レビュー
行動経済学を様々なシチュエーションで解説した書籍である。 投資やギャンブルなどにおける行動経済学はわかりやすかったが、実証実験の結果の解説はとてもわかりづらく、理解するのに相当な労力が必要だった。
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恐らく行動経済学について論じた内容をまとめた最初の書籍の日本語版。 後半の金融部分はあまり馴染みがないためよく理解はできなかったが、前半部分は非常に面白かった。 例えば、人々が損失に敏感な例として インフレ率が13%で給料5%ダウン か インフレ率が0%で給料5%アップ ...
恐らく行動経済学について論じた内容をまとめた最初の書籍の日本語版。 後半の金融部分はあまり馴染みがないためよく理解はできなかったが、前半部分は非常に面白かった。 例えば、人々が損失に敏感な例として インフレ率が13%で給料5%ダウン か インフレ率が0%で給料5%アップ かを選ばせるような選択をさせる場合、実質的な賃金は前者の方がアップしているのだが、額面上減っているため後者の方が好まれるという結果になったらしい。(具体的な数値はあやふやだが) また、オークション形式で得たもの(油田用の土地など)は実際の評価額の最高額で買い取らざるを得ないことの裏返しであり、決まって損をするという勝者の呪い(Winner's curse)については、本書の英題にもある通りで詳しく書かれていたように思う。 前半部分は我々が選択をするときにどんな不合理性を持っているかを教えてくれるので日常生活でも生きてきそうな予感。
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就職前に読んだのですが、非常に分かりやすかったので知識として定着し続けています。行動経済学が網羅できる良書です。
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そもそもが難しいのか、翻訳がいけていないのか、はたまた私の体調が悪いのか、全く頭に入ってこなかった。100ページあたりで脱落。 せっかく楽しみにしていた本だったので、残念。 別の行動経済学の本を探します。
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◯ミクロ経済学の知識がないと、読んでもなかなか頭に入らない。入門の知識だけあっても、状況は変わらず。 ◯ただ、論証の過程を理解するのは困難だとしても、経済学と実体経済との乖離に関する問題点を洗い出し、提示している内容については理解しやすく、また興味深い。 ◯解説にもあるとおり、さ...
◯ミクロ経済学の知識がないと、読んでもなかなか頭に入らない。入門の知識だけあっても、状況は変わらず。 ◯ただ、論証の過程を理解するのは困難だとしても、経済学と実体経済との乖離に関する問題点を洗い出し、提示している内容については理解しやすく、また興味深い。 ◯解説にもあるとおり、さまざまな要因が複雑に絡み合う社会学において、経済学はまさに真摯に体系立てて理論化していることが感じられる。 ◯この本では、まだ解明途上である諸問題が、現在どうなっているのか、難しいながらも追い続けていきたくなる。
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この本は、ノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラー博士による、それまでの経済学で言われて来た理論に対して、例外(アノマリー)を集めたものになっている。合理的経済学に対して、人間ってそんなに合理的じゃないよねという事例を集めていてるのだが、論文集の定期コラムの位置付けのもの...
この本は、ノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラー博士による、それまでの経済学で言われて来た理論に対して、例外(アノマリー)を集めたものになっている。合理的経済学に対して、人間ってそんなに合理的じゃないよねという事例を集めていてるのだが、論文集の定期コラムの位置付けのものだったらしく、ちとかたい書き振りで、少し読みにくい。 経済学の勉強をしたい人にとっては、そのアプローチの方法や論理展開など役に立つと思うが、一般の人にとっては、各論で結論としてこうした方が良いという物が無いので、物足りない感じを受けると思う。小話のネタにするにもちとかたい。 一般受けするのは、『実践行動経済学』の本になると思うし、セイラー教授が、この例外を集めたりどう言う考えで活動して来たのかについては、『行動経済学の逆襲』の方がいいと思う。
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/302501
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入門というものの、読むにあたっては経済学の基本的な知識は必須である。 行動経済学の主要なフレームの解説というよりは、それらの結論に至るまでのさまざまな実験の前提および過程・結果に関する記述が主要な部分を占める。したがって、行動経済学というよりはむしろ実験経済学の本である。 行動...
入門というものの、読むにあたっては経済学の基本的な知識は必須である。 行動経済学の主要なフレームの解説というよりは、それらの結論に至るまでのさまざまな実験の前提および過程・結果に関する記述が主要な部分を占める。したがって、行動経済学というよりはむしろ実験経済学の本である。 行動経済学の入門ということであれば、他にもっとわかりやすい本があるはずである。
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内容としては、『はじめての行動経済学』とかなりかぶっているが、現在の問題意識からか、身にしみた。 「勝者の呪い」 「長く自分のものとして享受し用いたるものは、家産であると意見であるを問わず、あるいはそれを所有するに至った経緯にかかわらず、己の存在に深く根を下ろしているゆえに、無理...
内容としては、『はじめての行動経済学』とかなりかぶっているが、現在の問題意識からか、身にしみた。 「勝者の呪い」 「長く自分のものとして享受し用いたるものは、家産であると意見であるを問わず、あるいはそれを所有するに至った経緯にかかわらず、己の存在に深く根を下ろしているゆえに、無理にもそれを引き離そうとすれば必ずやその拳に憤慨し自己防衛せざるなし。」 いずれも日々の営業活動で感ずることと重なった。
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オークション=勝者の呪い=実際の価格以上に価値をつけないと落札できない=高値をつかまされる。 一回限りの公共財ゲームと複数回繰り返しの公共財ゲーム。繰り返すと協力度が低くなる。 最終提案ゲーム。ゲーム理論はモデルとしては不十分。不公平だと考えられる分配に対して抵抗感がある。コンサ...
オークション=勝者の呪い=実際の価格以上に価値をつけないと落札できない=高値をつかまされる。 一回限りの公共財ゲームと複数回繰り返しの公共財ゲーム。繰り返すと協力度が低くなる。 最終提案ゲーム。ゲーム理論はモデルとしては不十分。不公平だと考えられる分配に対して抵抗感がある。コンサートのチケットが高くならない理由。 勝者の呪いは企業買収やFA制でも見られる。認知上の錯覚の存在。 保有効果=保有しているものを高く評価する。無差別曲線が所有物かそうでないかで変わるため、交差する。 現状維持バイアス。 損失回避=損失を利益よりも恐れる。 参照点効果=現在を参照点として判断しやすい。 選好の逆転現象=買うときと売るときでは違ったものを選ぶ。 近視眼的選好をしやすい。 心理会計=少額の臨時収入は消費されるが高額の臨時収入は貯蓄に回る。 将来の利益の割引率を計算する際は、期待する楽しみも参入すべき。 ライフサイクル理論=実際は自己抑制が難しいため実現しない。 消費は収入を追いかける。 競馬の効率性の例外=本命=大穴バイアス=本命のほうが有利。オッズの低い馬が2位以内に入る可能性が高い。 クローズエンド型ファンド=ファンド自体が相場を持つ=実際の価格より安く評価されやすい。
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