二週間の休暇 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
二週間の休暇 何気なく紀伊国屋をぶらぶらしていたら、糸井重里氏の帯推薦文”読んでいる時間が、間違いなく記憶に残る”を読んで衝動買いしました。 絵の雰囲気は黒田硫黄っぽくてちょっと引けてしまいますが、内容はとても穏やかで不思議なものです。 主人公の私が朝起きると記憶を失っていて、街の住民がみんな鳥になっています。それでもあわてず騒がず晩の食材を買って、本屋で本を選んで帰ってきます。 次の日はフリーペーパーの記事を元にしたお散歩を楽しみます。 はてさて、どうしてこんな生活をしているのか?に関しては、だんだんと明らかになっていきますのであわてず騒がず読み進めましょう。(笑) 毎日忙しくしているけど、それに違和感を感じている人はご一読を。 ちなみに、竹蔵にとっては、本を読んで、料理を作って、お散歩をするということは夢のような二週間に思えます。 竹蔵
Posted by
「なにもかも忘れてゆっくり休みたい。何の不安もなくのんびりと過ごせる場所で」。そうできることはほとんどないぶん、そう思うことはよくある。そんな共感一点でこの本は十分よめる。 日菜子さんの、その辺にいそうな人っぽい、私かもしれないと思わせるような顔(表情)がいい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブク友の本棚で見つけて、穂村弘さんの「にょっ記」、「にょにょっ記」のイラストの方だと最近しりました 図書館には2007年版がありました 二週間の休暇があったらどうしようかなあと油断した状態で読んだら心を掴まれてしまった こんなに丁寧に生活をしている日菜子さん、なすを切っているところとかでほろりとしてしまう 料理の描写がとても素敵 コロッケが食べたくなっちゃう 鳥さんの世界で自然におしゃべりお茶会している不思議な空間、昔飼っていたジュウシマツとお話できたら楽しかっただろうなあと思ったりする 猫の玉ちゃんの表情も可愛い 真奈美さんとのやりとり、忘れていた昔の悲しみや胸が締め付けられるような不安が一瞬よぎる まだつづきがある気分です 新装版には給水塔占いがあるみたいなので取り寄せようかな にょにょにょっ記も読もう
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作品の雰囲気がすごく好き。あっさりと記憶が戻ってちょっとうけた。世界の終わり、崩壊が物悲しい。玉ちゃんが元気で良かった。疲れた時に読みたい一冊。すごく良かったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常を離れ、「鳥の国」に旅をできる本。 作者のフジモトマサルさんはイラストレーター。残念ながら2015年に亡くなってしまったが、彼の描く絵は温かみがあって優しい。そしてすぐに彼の絵だ!と分かる。これはイラストレーターである彼が漫画形式で描いた作品だ。 物語は主人公がアパートの一室で目を覚ますところから始まる。そこは人間と同じくらいの背丈で、人の言葉を喋る鳥たちが暮らす街。主人公もそれを当たり前のように受け入れている。 主人公はフライパンの手入れをし、買い物をし、食事を作って本を読んで寝る。けれど何故自分がここにいるのかを覚えていないのだった。 何の説明もない第一話から少しずつ、主人公がここに来た理由や街の全貌が明らかになっていく。しかし物語の雰囲気はあくまでゆったり穏やか。おとぎ話のようだ。 読後はタイトル通り自分も休暇に行ってきたような気分になる(それと4:44には白い壁に触りたくなる)。 ページ数は少なめですぐ読めてしまうが、何度でも読み返したくなる。私にとって宝物の一冊。 ※こちらは2007年刊の単行本についての感想です※
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
疲れたとき、いろいろ見失っているときに読みたい本。自分の中に蓋をしている記憶ってきっと誰しも持っているんだよね。 ご長寿の猫様は、異世界の入り口とかいろんなことを知っている気がする。
Posted by
村上春樹の『村上さんのところ』のイラストの方の本。『村上さんのところ』のイラストとコメントがおもしろくて、こちらを手に取りました。 二週間の休暇というよりは、ディープなのに鮮明で長い長い、一晩の夢のような物語。夢の中に現在抱えている問題の象徴や子供の頃の忘れていた話の続きが出てき...
村上春樹の『村上さんのところ』のイラストの方の本。『村上さんのところ』のイラストとコメントがおもしろくて、こちらを手に取りました。 二週間の休暇というよりは、ディープなのに鮮明で長い長い、一晩の夢のような物語。夢の中に現在抱えている問題の象徴や子供の頃の忘れていた話の続きが出てきて、妙に連続性があったり唐突な展開があったり。漫画なのであっという間に読み終えてしまいますし、きちんと終わっている話ですが、これだけで終わってしまうのがもったいない。味わいながら繰り返し読みたくなる本です。 線が太めの絵柄に、手書きの文字と物語が調和して独特の世界を作り上げています。 作者がお亡くなりになったのは非常に残念です。
Posted by
不思議な夢のような詩のような話。 日菜子をゆっくりさせるために、真由美ちゃんと玉ちゃんが連れて行ってくれた世界。
Posted by
フジモトマサルの持ち味の中で、不安感と別世界感が特に強く感じられる作品。冒頭のフライパンをきれいにする作業が、またこの作者らしくて好き。
Posted by
鳥の世界に行ってみたい! 実際に鳥と話すのはどんな気分だろう? 等身大の小鳥は少々怖く感じるかもしれない。鳥は、私にはとてもかわいいが、飼っていない小鳥や野鳥は気持ちが通じにくい分、怖くもある。 鳥と話をしたり、一緒に日常を過ごし、買い物や料理をしたりするなんて夢のようだ。 ...
鳥の世界に行ってみたい! 実際に鳥と話すのはどんな気分だろう? 等身大の小鳥は少々怖く感じるかもしれない。鳥は、私にはとてもかわいいが、飼っていない小鳥や野鳥は気持ちが通じにくい分、怖くもある。 鳥と話をしたり、一緒に日常を過ごし、買い物や料理をしたりするなんて夢のようだ。 鳥が特に好きでなくても、目の周りのざわざわした落ち着かなさから距離を置きたい時に読むとホッとする。 着想やお話ももちろんですが、やはり絵がすばらしいですね。
Posted by
- 1
- 2