世界ぐるっと朝食紀行 の商品レビュー
読書録「世界ぐるっと朝食紀行」3 著者 西川治 出版 新潮社 p123より引用 “ もっとも悲惨なのは、時代の流れの中で どうあがいてもそこから逃れられないことだ。 目の前に開かれた本にあるように戦場にかり だされ、過酷な状況に身を置かなくてはなら ないことだっておこる。” ...
読書録「世界ぐるっと朝食紀行」3 著者 西川治 出版 新潮社 p123より引用 “ もっとも悲惨なのは、時代の流れの中で どうあがいてもそこから逃れられないことだ。 目の前に開かれた本にあるように戦場にかり だされ、過酷な状況に身を置かなくてはなら ないことだっておこる。” 目次より抜粋引用 “トルコ・バザール(1991年)どこへ行った ら朝食が食べられるのだろう モロッコ・ホテルと街で(1998年)スーク の中の朝食 イギリス・田舎のホテル他(1990年)大英 帝国の輝かしい朝食 アメリカ・マイアミ(1997年)カリブのク ルージング タイ・寺にて(1984年)指の食感” 写真家文筆家画家でありながら、料理研究 家としても多くの著作を持つ著者による、40 年間色々な国での朝食について書かれた一冊。 他社刊行作「世界朝食紀行」改題文庫版。 自国から欧米まで、世界各地の様々な朝食 について、旅情あふれる文章で記されていま す。 上記の引用は、イギリスで気になって買っ た本を読んでの一節。 いつ何時どうなるかわからないのは、世界の どこでも起こりうることなのでしょう。何事 も無い穏やかな日常が、出来るだけ早く戻り、 出来るだけ続くように、毎日を過ごしたいも のです。 最近値段が上がり続けている、卵の偉大さ が分かる一冊。世界の広くでよく食べられて いるようです。 ーーーーー
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【腹減り度】 ☆☆☆☆☆ 【食べ物の割合】 ☆☆☆☆☆ 【1番美味しそうだったもの】 中国のお粥全般 ちっちゃなカップで飲む甘ーいお茶。(1番といいつつ2個あるじゃないか) *感想* 私の人生には無い人生ってかんじ。 う、羨ましい!世界中で食べた朝食を日記形式で綴るフォトエッ...
【腹減り度】 ☆☆☆☆☆ 【食べ物の割合】 ☆☆☆☆☆ 【1番美味しそうだったもの】 中国のお粥全般 ちっちゃなカップで飲む甘ーいお茶。(1番といいつつ2個あるじゃないか) *感想* 私の人生には無い人生ってかんじ。 う、羨ましい!世界中で食べた朝食を日記形式で綴るフォトエッセイ。写真からも市場の熱気や冬場の張り詰める空気の硬さを感じ取ることができる。 ご本人も書いてるけど朝ごはんに対する食欲の旺盛さには目を瞠るものがある。わしわし食べてくれるからか引き込まれるように腹が鳴る。き、共鳴している‥⁈(と書くと少年漫画っぽい) ネットや物流が発達して世界が狭くなった今では味わえないものが、この本の中にあると思うの。
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2007年(底本00年)刊。カメラマン?たる著者の「世界ぐるっと○○紀行」シリーズ第一弾。取材や撮影で飛び回った世界各地の朝食列伝。正直、後続の「肉」「酒」に比べると猥雑さが薄い。夜・酩酊・肉を喰らうという各地の人間に共通する原初的な表れや動物的な生臭さが少ないからかも。そういう意味で、逆に、人類共通の特性というより、各土地毎の植生、気候、歴史や文化が如実に反映したのが朝食と換言できそう。特に、スペインと中国の要素が混在し、かつ著者曰く、それが未成熟・未完成なままというフィリピンが良くも悪くもその例証か。
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こうした旅の情緒あふれる本を読むと気持ちがうきうきしてくる。25年ほど前にイギリスに行った時、あちこちの小さなホテルの朝食でバラエティに富んだシリアルを堪能し、以来大のシリアル好きになった。長らく日本ではコーンフレークくらいしか身近に手に入らなかったが、ここにきて日本でもシリアル...
こうした旅の情緒あふれる本を読むと気持ちがうきうきしてくる。25年ほど前にイギリスに行った時、あちこちの小さなホテルの朝食でバラエティに富んだシリアルを堪能し、以来大のシリアル好きになった。長らく日本ではコーンフレークくらいしか身近に手に入らなかったが、ここにきて日本でもシリアル市場が拡大し商品も増えているようだ。そういえば香港の朝食では粥にも目覚めた。そんな海外の旅の思い出とともに楽しめる一冊。
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食べさせる本。 朝ごはんに焦点を当てて、でもご飯の解説本におわらなかったことが逆に食欲をそそる。食があって人がいて情景があるからまずそうなご飯の話でさえ読ませる。 朝ステーキのエピソードが忘れられなくて、夜勤明けに肉屋によって朝からステーキをじゅーじゅー焼きました私。笑
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20151027読了 2007年出版。異国の空気がつまっている。●P190荒野にて 1969年。30年以上前のとにかく若かったときの文章そのままでいささか恥ずかしいとのことだが、男くささがいい。
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この前の代官山デートで買ってきた本その1。 とにかくこの本はお腹がすく、読みながら何度ご飯を食べに脱線したかわからない。 身近な中国、台湾などのアジア圏、それからイスラム圏やヨーロッパ圏にもと様々な地域で取った朝食が記してある。 私は味の想像がつくヨーロッパ圏の食事(クロワッサンとカフェオレとか)よりも、イスラム、アジアの見知らぬ料理(トルコの羊の脂肪に腸を巻きつけたものや、モンゴルの茶がゆのようなもの等)に憧れを覚えた。 「肉のこんがり焼けたにおいだ。口にすると羊の強いにおいがする。だが、嫌なにおいでは無い。香ばしいにおいだ。滑らか無舌触りは羊の脂肪だ。肉の塊だと思っていたのは、羊の脂肪で、そこに羊の腸をきっちりと強く巻きつけていたのだ。」 どんな味がするのだろう、著者はじつにおいしそうに描写する、ずるい、食べたくなるじゃないか。 そのためだけに、海外に行きたくなった。 幸いバックパック経験者のかーくんがいるし(頼りにしてごめんネ)、実際に行けなくないのがまたね! デートの移動中などにも読んでいたのだが、トルコにはこんなご飯があったんだってとかーくんに説明すると、「トルコはイスタンブールしか居なかったんだけどね、、、」と旅の話をしてくれ、良い話の材料にもなった。 また、ヨーロッパ圏では朝食としての時間の過ごし方に惹かれた。 フランスパリでベットの中で食べる怠惰な朝食、内容はこんな感じ。 「クロワッサン、あるいはバケット半分、たっぷりのバター、マーマレード、角砂糖が10個ほど入っているシュガーポット、ポットにはコーヒー、白い陶器の大ぶりピッチャーのようなものに熱いミルク、大きめなカフェオレ用カップ、バター」 これをサイドテーブルに乗せて食べるのだ。幸せって感じじゃない? 朝食を食べた後はそのままひと眠りしたり、まどろみながら一日の予定を考えていたという。 知らない単語、言語が結構出てきて、辞書が必要な時もあったが、解らなくても楽しく読める本で、お腹がすいてしまうことを除けば食を通じて旅をすることができる素敵な本だと思います。 すごくお勧めだよ!
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世界中を旅しながら、その土地の朝ごはんをひたすら食べまくる。 著者が過去に旅した際の日記を元に、中東→欧州→北米→豪州→アジアと回っていく。 ポイントは食事そのものだけでなく、その土地で出会った人々、レストランや食堂の様子、市場や街の雰囲気など描写が鮮やかなこと。まるで一緒に...
世界中を旅しながら、その土地の朝ごはんをひたすら食べまくる。 著者が過去に旅した際の日記を元に、中東→欧州→北米→豪州→アジアと回っていく。 ポイントは食事そのものだけでなく、その土地で出会った人々、レストランや食堂の様子、市場や街の雰囲気など描写が鮮やかなこと。まるで一緒に旅をしているかのような気になってくるから不思議。 しかも、毎回猛烈な食欲で気持ちいい。 読んでるとだんだんお腹が空いてきます。 毎日朝早く起きて、太陽の光を浴びながらゆったりと朝食をとる。 そんな生活に憧れますが、当分実現する気配はありません…。 僕が特に気になったのは、パリのグラチネと、香港の飲茶かな。 あ〜、腹減った(笑)
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世界ぐるっと3部作の1作目。 非常に綺麗な詩的な文章を書く方だなと感じた。 ただ各国の朝食を固有名詞を使って表現するのでちょっと知らないというかイメージがわかない者が少なからずあった。 ただフィリピン料理を、スペインの影響と中国の影響とフィリピンのすばらしい融合とは言いがたく、...
世界ぐるっと3部作の1作目。 非常に綺麗な詩的な文章を書く方だなと感じた。 ただ各国の朝食を固有名詞を使って表現するのでちょっと知らないというかイメージがわかない者が少なからずあった。 ただフィリピン料理を、スペインの影響と中国の影響とフィリピンのすばらしい融合とは言いがたく、どちらの影響も中途半端で、味覚の融合に完璧に成功したとは言い難いと表現している。確かにかの地に住んだ当初は同じような事を思った事を思い出した。だけど慣れると、どこの店が美味しいか分かり、結構クセになるんだよなぁと言う事を教えてあげたい。
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世界で朝ごはんを食べる。 朝食を食べる、というのは、実に研究しがいのあるテーマだと思う。朝を食べられる人は健康だ。著者は実に健康だ。フランスとイギリスの朝食の比較は納得した。ベッドでクロワッサンをカフェオレに浸すフランスと、きちんとした格好で新聞を読みながらフルコースかと思うボ...
世界で朝ごはんを食べる。 朝食を食べる、というのは、実に研究しがいのあるテーマだと思う。朝を食べられる人は健康だ。著者は実に健康だ。フランスとイギリスの朝食の比較は納得した。ベッドでクロワッサンをカフェオレに浸すフランスと、きちんとした格好で新聞を読みながらフルコースかと思うボリュームのイギリス。ちなみにドイツは山盛りのパンとハムとソーセージとジャム。イギリスでは朝食を三回食えと言ったモーム先生に敬礼。 料理名に意外と解説がないので、気になるなら調べ直さないといけない。まあ、雰囲気はつかめるけど。
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