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明日の記憶 の商品レビュー

4.1

324件のお客様レビュー

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2009/10/04

渡辺謙主演で映画になった原作。映画を先に観てしまったのでどうしても登場人物に先入観が・・・。まあ、ビジュアルが浮かんで読みやすいには読みやすかったんですが。映画には無いストーリーの方がじんとしました。若年性アルツハイマーに侵されてしまった中年男性の葛藤と哀しみ。最後は何故かすがす...

渡辺謙主演で映画になった原作。映画を先に観てしまったのでどうしても登場人物に先入観が・・・。まあ、ビジュアルが浮かんで読みやすいには読みやすかったんですが。映画には無いストーリーの方がじんとしました。若年性アルツハイマーに侵されてしまった中年男性の葛藤と哀しみ。最後は何故かすがすがしさが・・・。何でだろう?哀しいのに温かい。

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2009/10/04

最後の一ページ、思わず涙が出てしまった。私の周りの人間にアルツハイマー、あるいは痴呆を患った人はいないけれど、なんだか人事ではない気がしながら読んだ。考えてみれば、主人公佐伯が若年性アルツハイマーを宣告された50才を私の両親は当の昔に過ぎてしまった。だから、彼を自分の親に置き換え...

最後の一ページ、思わず涙が出てしまった。私の周りの人間にアルツハイマー、あるいは痴呆を患った人はいないけれど、なんだか人事ではない気がしながら読んだ。考えてみれば、主人公佐伯が若年性アルツハイマーを宣告された50才を私の両親は当の昔に過ぎてしまった。だから、彼を自分の親に置き換えて読み進んだのは自然なことだったかもしれない。アルツハイマーはすごく深刻な病気で、実際に罹った人の心の重圧はとてつもないものに違いない。それでもこの作品がなんだか心温まるものだったのは、佐伯の人柄もあるけれど、彼を取り巻く周囲の人たちの優しさが見えやすかったからかな。

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2020/10/25

映画でご承知の通り、若年性アルツハイマーと診断された50歳のサラリーマンが、記憶を失っていく恐怖と不安に必死で戦っていくお話。 会社について駐車場から出ると、出たばかりの車にキーをかけたか気にかなる。 駐車場からロッカーへ向かえば、今歩いてきた道の記憶がない。考え事をしていたから...

映画でご承知の通り、若年性アルツハイマーと診断された50歳のサラリーマンが、記憶を失っていく恐怖と不安に必死で戦っていくお話。 会社について駐車場から出ると、出たばかりの車にキーをかけたか気にかなる。 駐車場からロッカーへ向かえば、今歩いてきた道の記憶がない。考え事をしていたからだと思うことにする。 ロッカーで着替えて居室へ向かうと、離れたばかりのロッカーに鍵をかけたか気になる。 父も痴呆で介護中。 そういう私がこの本を読むと、これはもう他人事ではなく、読んでいる最中から怖いし、息苦しいし、主人公の備忘録に漢字が少なくなり誤字が増えるのを見て、自分では書けるか確認して安心するけど、しかしキツかった。 せいぜい、緑黄色野菜と青魚を摂り、酒はほどほどにタバコは吸わず、を続けよう。 とても救いのない話の中で、夫婦の愛情とか親子の絆とか色んな人との繋がりとかそれらをひっくるめての人間が生をつなげて来たことの意味とか、ぽつぽつと思う。 ラストの絵は辛い。 女は強い。ウチの母を見ていてもそうだが、枝実子さんもそう。 どれほどの愛情の裏打ちがあってそう振舞えるのか、畏敬の念さえ抱く。そして、そんな愛し愛された妻の顔さえ覚えおれなくなった時のことを思うと、また涙する。

Posted byブクログ

2009/10/04

映画化もされたし、本屋大賞の次点も取ったし、面白そうと思いつつも「若年性アルツハイマー」についての本を読むのが怖くて読んでなかった作品。実際読んでみて、かなり辛いトコもあったけど、読んでよかったと思う。一冊の本としての魅力ももちろんあるし、「考えさせられる小説」としての魅力もある...

映画化もされたし、本屋大賞の次点も取ったし、面白そうと思いつつも「若年性アルツハイマー」についての本を読むのが怖くて読んでなかった作品。実際読んでみて、かなり辛いトコもあったけど、読んでよかったと思う。一冊の本としての魅力ももちろんあるし、「考えさせられる小説」としての魅力もある。

Posted byブクログ