闇権力の執行人 の商品レビュー
外務省の現実を世間に知らしめた本 文体等少し読みにくい部分もあるが 「やっぱり官僚の一部は腐ってるんだな~」と再認識するには十分
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あの鈴木宗男氏が外務省や検察、官邸といった「闇権力」について自身の関与を含めて赤裸々に語った本。 赤裸々といっても本人の疑惑については否定しており、本の中では自分は「至らない点はあったもののすべて国のためを思っての行動であり、 私腹を肥やすつもりは全くなかった」と一貫して主張して...
あの鈴木宗男氏が外務省や検察、官邸といった「闇権力」について自身の関与を含めて赤裸々に語った本。 赤裸々といっても本人の疑惑については否定しており、本の中では自分は「至らない点はあったもののすべて国のためを思っての行動であり、 私腹を肥やすつもりは全くなかった」と一貫して主張しており、それらを全部真に受けるほどのお人好しはこの本の読者にはいるまい。 しかし、権力の内部にいた人間ならではの告白は真実味が十分にあるし、日本の外交政策の大きな分岐点-米国追従か、アジアか?- での政府の舵取りのさまが良く伝わってきた。もしかするとハズレかも、と思っていたが、読んで悔いなし。
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「私はこうしてハメられた」と、鈴木宗男氏みずから、外務省や特捜部やマスコミを糾弾している本。本人の主張を丸ごと信じることはできないものの、外務省も特捜部もひどい奴らの集まりだ、というプロパガンダには十分成功している。外務省や特捜部に、ここまで徹底して立ち向かった政治家は他にいない...
「私はこうしてハメられた」と、鈴木宗男氏みずから、外務省や特捜部やマスコミを糾弾している本。本人の主張を丸ごと信じることはできないものの、外務省も特捜部もひどい奴らの集まりだ、というプロパガンダには十分成功している。外務省や特捜部に、ここまで徹底して立ち向かった政治家は他にいないのではないかと思う。今、特捜部は存亡の危機に立たされているけど、元をたどれば、この事件がケチのつけ始めなのである。 政治家は普段から威張り散らしている割に、いったん逮捕・起訴されて厳しい取り調べを受けたりすると、モロさを露呈して再起不能になるケースが多い。しかし、彼の場合は、起訴されて自民党を除名されても地域政党を立ち上げて選挙を勝ち抜き、国会の内外で独自の存在感を発揮し、独房生活にもまったく臆する様子がない。鈴木宗男氏の政治家としての評価は私にはよく分からないけど、彼のタフさにはちょっと憧れていたりする。
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帯がついていない状態で手に取ったので、最初は鈴木氏自身が「闇権力の執行人」なのかと勘違いした。 時折起きるマスコミでの「バッシング」。その渦中で報道された内容には、激しすぎる割りに事実無根のものが多い。これまで何度も同じことが繰り返されている割りには誰も責任を取らず、その姿勢...
帯がついていない状態で手に取ったので、最初は鈴木氏自身が「闇権力の執行人」なのかと勘違いした。 時折起きるマスコミでの「バッシング」。その渦中で報道された内容には、激しすぎる割りに事実無根のものが多い。これまで何度も同じことが繰り返されている割りには誰も責任を取らず、その姿勢も変わらない。辟易した者は、それらの報道を見聞きするのをやめればいいし、その事件自体の「賞味期限」が切れれば誰も興味を持たなくなる。娯楽のひとつとして「バッシング」を楽しむだけならそれでよいのかもしれない。 しかし、しばしば起きる「バッシング」の渦中の人物に、「本物の権力」を執行されている場合がある。刑事告発され、裁判となり、刑が執行される。その中で事実に基づかない権力の執行が行われているとすれば、娯楽として見て済む話とは思えない。 バッシングはやがて収まるが、その間に起きたことは間違いなく世の中に「何か」のきっかけを与えるだろう。 本書は、既に「賞味期限切れになった素材」である鈴木氏自身が語る「バッシング回顧録」として、その後に起こった世の中の雰囲気の変化を考えるのにいい題材になった。 3/26-27
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