1,800円以上の注文で送料無料

渋谷に里帰り の商品レビュー

3.5

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/11/30

渋谷で育ったが事情があって渋谷を避けていた主人公峰崎が、坂岡チアキの寿退社によって突然渋谷に異動となる。話の主な内容は、峰崎がチアキさんと営業をしながら仕事を受け継ぐということ。“八時半の女” という不思議な人物や「ホットパンツ」といういかがわしいお店も登場して、物語を彩ります。...

渋谷で育ったが事情があって渋谷を避けていた主人公峰崎が、坂岡チアキの寿退社によって突然渋谷に異動となる。話の主な内容は、峰崎がチアキさんと営業をしながら仕事を受け継ぐということ。“八時半の女” という不思議な人物や「ホットパンツ」といういかがわしいお店も登場して、物語を彩ります。 渋谷に行くことも多いので、実際ある店や通りも実名で出てきて楽しく読めました。 山本さんは、仕事バリバリでかっこいい女性と、なんとなく生きてる男を描くのがうまい。読み終えると、人生テキトーに生きることもできるけど、もっと頑張ってみようかな、という気になります。自分を持っている女性は、やっぱりかっこいい。 ●気になった言葉たち 「性格悪いですよね」「よくひとに言われる」「直さないんですか」「直したらわたしでなくなるからね」 「チアキさんの営業はね、富萬食品の商品いかがでしょうどうでしょう買って買って、っていうんじゃないんだよ。まずどれだけ自分はあなたの会社のことを考えているか心配しているか思っているかってことを、強くアピールするわけ。で、つぎにはだ、この会社のためにぜひ一肌脱ぎたい、ついては我が社にこんな食材があります、これをおつかいになってみたらいかがですか、とこうくる。」 「わたしはわたしの仕事をしたかった。」 「おれなんか、たまに顧客んとこいってもなにしにきたんだって顔されるだけですから」「たまに、だからでしょ。しょっちゅういけばちがうわよ」

Posted byブクログ

2009/10/04

タイトルに惹かれ、手に取ったこの本。 最初は主人公の返事にイライラしながら 読み進めていたけれど、 やる気に満ちてくる姿がよかったな。

Posted byブクログ

2010/05/18

小学生まで渋谷にすんでいた主人公。 渋谷には小学校卒業以来足を向けることが無かった。 その理由は渋谷を捨てて(土地を売る)行くことに対しての 同級生の「裏切り」という言葉。 喜怒哀楽の表現もうすく、国立大を出て、就職難で入った会社。 「はぁ」と気の無い返事で日々を過ごしていたと...

小学生まで渋谷にすんでいた主人公。 渋谷には小学校卒業以来足を向けることが無かった。 その理由は渋谷を捨てて(土地を売る)行くことに対しての 同級生の「裏切り」という言葉。 喜怒哀楽の表現もうすく、国立大を出て、就職難で入った会社。 「はぁ」と気の無い返事で日々を過ごしていたところに、 結婚退職する先輩の後を継いで、渋谷を歩き回らないといけなくなる。 軽いタッチで、でも主人公の成長も見えて、そして、こだわっていた渋谷にも 受け入れられていく過程がとても良い。

Posted byブクログ

2009/10/04

山本さんの作品はけっこうどれも好きなのですけど、特に社会人(会社員)を描くとすごくユーモラスで生き生きしてますねぇ。 キャラがどれも個性的で楽しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

本当に日常語り小説なのだ。だけれど飽きないのだ。不思議だ。普通なのに、私小説ぽさが、いいのか?普通のサラリーマンが、サラリーマンの日常業務を行い、渋谷に帰る話だけなのに。ね。

Posted byブクログ

2009/10/04

この人の小説に出てくる登場人物はみんなええ感じです。 主人公の峰崎も椎名もチアキさん、、優里ちゃんも 喜怒哀楽のはっきりしない主人公が優秀セールスウーマンのチアキさんとの引継ぎのお話でお仕事がんばれ物語 でも主人公は昔、、あの『ゴミヤ』とつきあってたらしい。 ゴミ...

この人の小説に出てくる登場人物はみんなええ感じです。 主人公の峰崎も椎名もチアキさん、、優里ちゃんも 喜怒哀楽のはっきりしない主人公が優秀セールスウーマンのチアキさんとの引継ぎのお話でお仕事がんばれ物語 でも主人公は昔、、あの『ゴミヤ』とつきあってたらしい。 ゴミヤさんがちょこっと出てくるのもうれしいとこです。 それにしても恐るべきは『ホットパンツ』 テンポよく読みやすかったけど『凸凹デイズ』ほどでもなかったんで★三つ。

Posted byブクログ

2011/07/24

知っている店もところどころに出てくるし、今は行かなくなってしまった自分の「渋谷」が楽しめました。パン屋といえば、百軒店の下にあったお店、味があったなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

すかっと気持ちのよい小説だった。 仕事をしていた頃の自分を思い出した。 この小説に出てくる坂岡さんのようにバリバリ働いていた訳ではないけれど、 それでも自分が出来ることは精一杯こなそうとしたし、仕事がうまく行った時の充実感も懐かしく思った。 結婚退職することになった職場の先輩女...

すかっと気持ちのよい小説だった。 仕事をしていた頃の自分を思い出した。 この小説に出てくる坂岡さんのようにバリバリ働いていた訳ではないけれど、 それでも自分が出来ることは精一杯こなそうとしたし、仕事がうまく行った時の充実感も懐かしく思った。 結婚退職することになった職場の先輩女性の仕事を引き継ぐことになった主人公。 主人公は主人公らしからぬ?存在感のなさ。 覇気がないからか、感情が言葉に表れないからか、本当に影が薄い。 それに比べ先輩である坂岡さんの圧倒的な存在感。 後輩女性が憧れるのも分かる。 こんなに仕事ができるのになんでやめるんだ?もったいない。 ・・・と感じるのは私だけではないはず。 最後に坂岡さんなりの意地を感じ、主人公も坂岡さんの影響で人間らしさがでてきて、最後まで気持ちよかった。 成長した主人公のその後の話を今度は読んでみたいなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/07

渋谷は生まれてから小学6年生まで過ごしていた町。でも、通っていた小学校はすでに廃校。しばらく散策するが、どうも過去との結びつきが見えず…。注目の若手作家が、渋谷を舞台に描く青春小説。

Posted byブクログ

2009/10/07

渋谷という街を中心に、渋谷に特別な思いを抱く主人公と、その周りの人々の姿を描く物語。 妙に表面的なストーリーで、もっとつっこんだ内容を盛り込んでも良かったのではと思った。 登場人物も個性的ではあるのだが、肝心な主人公の魅力に欠ける。 主人公が想いを寄せる女性も、イマイチ分かり辛...

渋谷という街を中心に、渋谷に特別な思いを抱く主人公と、その周りの人々の姿を描く物語。 妙に表面的なストーリーで、もっとつっこんだ内容を盛り込んでも良かったのではと思った。 登場人物も個性的ではあるのだが、肝心な主人公の魅力に欠ける。 主人公が想いを寄せる女性も、イマイチ分かり辛い人物像。 しかしながらラスト数ページの会話のやり取りなどは、なかなか私好みではあった。

Posted byブクログ