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生首に聞いてみろ の商品レビュー

3.4

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

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魅力的です

タイトルだけ見ると猟奇モノっぽいのですが、探偵:法月綸太郎が活躍する本格ミステリです。前半の謎と伏線が、後半になって組み立っていく様が快感。そして物語の根底に流れる、家族の描かれ方がまた……魅力的です。

いくこ

2024/01/11

積読本第2冊終了! タイトルと表紙のイラストからホラー寄りのミステリーを想像していたので「今ホラーの気分じゃないんだよね…」となんとなく距離をとっていた本。 蓋を開けているとしっかりミステリーだった。しかもかなり緻密。昔の事件に関しては「そんなにうまく警察の目を欺けないのでは」と...

積読本第2冊終了! タイトルと表紙のイラストからホラー寄りのミステリーを想像していたので「今ホラーの気分じゃないんだよね…」となんとなく距離をとっていた本。 蓋を開けているとしっかりミステリーだった。しかもかなり緻密。昔の事件に関しては「そんなにうまく警察の目を欺けないのでは」と思ったけど、でもやっぱりストーリー全体を通して石膏像の造り方とミステリーが融合している。 シーガルさんの石膏像の造り方からヒントを得てストーリーを組み立てたのだろうか?後書きに書いてあるのかな、気になる。

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2023/06/04

前半はなかなか物語が進まない印象だったが後半に行くにつれての伏線回収が素晴らしいかった。物語自体はヘビーで結末も 後味が悪かった。

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2022/09/19

様々な伏線がはられていて、徐々に回収されていく気持ちよさはあった。しかし、引っ張り過ぎのところも否めない印象。本格推理ものを書くとどうしても長くなってしまうのは仕方のないことかもしれない。

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2022/07/25

散りばめられた伏線のなか登場人物はどれもみんな少しずつ怪しい。結局みんなそれぞれにキズ持ってました、真実は複雑ですね…という方向なのかと思ったら、意外にも明確な悪者がいて伏線もきっちり回収されていて私好み。 ただこのシリーズは(多くの人の感想にあるように)主人公が警視の息子という...

散りばめられた伏線のなか登場人物はどれもみんな少しずつ怪しい。結局みんなそれぞれにキズ持ってました、真実は複雑ですね…という方向なのかと思ったら、意外にも明確な悪者がいて伏線もきっちり回収されていて私好み。 ただこのシリーズは(多くの人の感想にあるように)主人公が警視の息子という立場で当然のように捜査に参加する部分はリアリティはないように思う (私はそこはあんまり重視してないが)

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2021/08/28

長かった!でもとてつもなくおもしろかった! ある彫刻家が自分の娘をモデルした彫像を作った。彫刻家は末期癌で彫像を完成した直後倒れて亡くなる。 完成作品を見た者は誰もなく、葬儀後に確認すると彫像の首が切り取られてなくなっていた… ここから怒涛の展開。彫刻家の娘、娘のストーカー、娘の...

長かった!でもとてつもなくおもしろかった! ある彫刻家が自分の娘をモデルした彫像を作った。彫刻家は末期癌で彫像を完成した直後倒れて亡くなる。 完成作品を見た者は誰もなく、葬儀後に確認すると彫像の首が切り取られてなくなっていた… ここから怒涛の展開。彫刻家の娘、娘のストーカー、娘の実母とその再婚相手、美術評論家など入り乱れて色んな伏線がたくさん出てきて飽きない。最後に一気に回収され、まとめ方にうーんと唸るほど面白い☆ もっと世間に読まれて良い作品の1つだと個人的には思いました❗️

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2021/03/06

再読。最後の…がこれ見よがしで鼻につく。でも長い割には読みやすかった。最後のインタビューで、作者が意図したい事はわかったが、なんかもう少し他の書き方があったのでは?と思った。

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2021/02/12

彫刻家の娘をモデルに造られた石膏像の首が切断され、姿を消した。 著者と同名の探偵はその謎を追っていくが、陰惨な殺人が発生し、入り組んだ人間関係から過去の事件も浮かび上がってくる。 状況が二転三転するがトリックはそれほどでもなく、伏線の細かさを楽しむべき。

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2020/12/03

最初は事件は起こらず美術の物語が進む。 ドロドロ。 偶発的な部分が多く、ファンシーだったが、 楽しめた。

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2020/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終盤まで事件の全容が見えて来ない展開で、面白かった。 美術ネタだった。 末期ガンの著名な彫刻家・川島伊作がアトリエで息を引き取る。遺作は、娘・江知佳をモデルにじかに石膏取りするインサイド・キャスティングの技法で制作した石膏像。元妻をモデルにしたかつての代表作《母子像》を引き継ぐ作品と目されたが、気がつけば彫刻の頭部が何者かに切断され、盗まれていた。 殺害予告だと受け取った彫刻家の弟川島敦志は、綸太郎に事件を未然に防ぐよう依頼する。 しかし綸太郎の奮闘?も虚しく、江知佳は殺害され、切断された江知佳の頭部が川島の個展会場となる名古屋市立美術館に郵送される。 各章の冒頭に引用された、石像の目の表現についての歴史的変遷と解釈は興味深く読んだ。 川島伊作の恋人レイカ、弟の敦志、川島の個展のキュレーター宇佐見、綸太郎の後輩のカメラマン田代、江知佳の元ストーカー堂本、情報屋飯田、江知佳の母親の再婚相手各務。 綸太郎が推論を巡らせるたびに誰かが代わるがわる怪しく見えてきて、気が抜けない。 頭部=ドライアイス代用説はさすがに無理があったけど、頭部はもともと無かったとする宇佐見の作品解釈は読ませたし、やっぱり存在していた石膏頭部の目は実は見開かれていた、という事実が明かされた時には衝撃が走った。 そこから事件は江知佳殺し以上の広がりを見せてゆく。 綸太郎相変わらず探偵気取って懲りないよなぁとか、警視といえど民間人の身内を現場や本部や捜査に同行させるのは駄目だろうとか、自殺者の身元確認ってこんなに杜撰なのかなとか、人間の入れ替わりって可能なのかなとか、浮気の復讐で計画殺人に加担するかなぁとか、細かい箇所はいろいろ気になったけど、総じて面白かった。 こんなショッキングな事件じゃあ個展は中止かなぁ…

Posted byブクログ