絵本もうひとつの日本の歴史 の商品レビュー
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差別されてきた村は、歴史の中でどう変化してきたのか。 古代では狩も農作業も共同で行われたり、けものを解体したら、神へのささげものでもありました。 しかし、貧富の差が大きくなってきた中世には、河原で粗末な小屋に住む人と、大きな屋敷に住む人がでてきます。川の向こうがわでは、染め物師、石工なども見られます。さらに、鍛冶の村、皮革の村の人びとは、高い技術を持ってはいましたが、恐れられ、皮革などは穢れた仕事だと言われます。 戦国時代には武具や戦争に必要な物を、江戸時代には太鼓や雪駄などを作り、また罪人の刑罰の番人の役目なども太鼓の村から派遣されました。 1871年、明治政府は「解放令」を出しました。「穢多非人の称、廃されそうろう」とあり、法令で人々の平等が記された。 しかし、根強い差別はなくならず、また、皮革市場に資本家たちが進出してきたために、皮なめし村では仕事が無くなり生活は困窮をきわめてゆく。 そんな中、「全国水平社」が京都で結成されたり、「部落改善運動」が力をもつ地域などがでたりし、1930年ごろにはその活動を結びつけていきました。 1931年、満州事変。日本は戦争に突入。 長い時をへて、現在そして未来の日本では、すべての人にやさしい「人権の街」を目指しています。 文の所だけでなく、西村さんの細かいイラストには差別されてきた人々やその生活が描かれている。 物乞い、鐘たたき、びわ法師、修験者、猿回しなどの芸人たち、くず拾い、・・・社会からあぶれた人たち、枠におさまらない人たちは、恐れられ怖がられてきた。 差別されてもいい人たちなど 存在しない。 差別のない、未来の街を作っていかなくてはならない。
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歴史を教科書に沿って教えるのか(つまり、支配者の視点に立って教えるのか)、 民衆の視点に立って教えるのか。 そのことを考えさせてくれる絵本である。 部落問題について、とてもわかりやすくていねいに書かれているので、 読むだけでもいろいろと考えさせられるし、 授業でぜひ使ってみたい...
歴史を教科書に沿って教えるのか(つまり、支配者の視点に立って教えるのか)、 民衆の視点に立って教えるのか。 そのことを考えさせてくれる絵本である。 部落問題について、とてもわかりやすくていねいに書かれているので、 読むだけでもいろいろと考えさせられるし、 授業でぜひ使ってみたいなぁという気持ちにも駆られる絵本でもある。 巻末に解説もあるので、教材としても価値が高いと思う。
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