人智学・心智学・霊智学 の商品レビュー
原書名:Anthroposophie,Psychosophie,Pneumatosophie 1人智学(ベルリン一九〇九年十月二十三日‐二十七日)(人智学と神智学並びに人間学との関係―人間の諸感覚;人間の超感覚的な本性から諸感覚が生じる;高次の諸感覚―人体におけるエネルギーの流...
原書名:Anthroposophie,Psychosophie,Pneumatosophie 1人智学(ベルリン一九〇九年十月二十三日‐二十七日)(人智学と神智学並びに人間学との関係―人間の諸感覚;人間の超感覚的な本性から諸感覚が生じる;高次の諸感覚―人体におけるエネルギーの流れと器官形成;人間の体と動物の体―言語感覚と概念感覚の育成―純粋思考―記憶) 2心智学(ベルリン一九一〇年十一月一日‐四日)(魂を構成する諸要素―判断と愛憎;人間の魂の諸力の対立;外的な感性と内的な感性―感情と美的判断―感情と意志;意識―自我観念と自我の力―ゲーテとヘーゲル) 3霊智学(ベルリン一九一一年十二月十二日‐十六日)(フランツ・ブレンターノ―アリストテレスの「霊」理論;神智学から見た真理と誤謬;霊視と想像力―霊的合一と良心―霊聴の中での霊視と霊的合一の統合こそが存在を成就させる;文化の発展と自然の法則、その中に生きる人間―家としての身体―生まれ変ろうとする意志) 著者:ルドルフ・シュタイナー(Steiner, Rudolf, 1861-1925、クロアチア、神秘思想家) 訳者:高橋巌(1928-、東京、美学)
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3つのテーマについて各四回の講演録。人智学では、身体論的なことが語られる。そのあることの世界観みたいな部分。心智学で魂について、霊智学で霊について語られている。全体的な感じはカントの三大批判書のシュタイナー版みたいな構成。印象としては、その詩論と世界観。といえなくもない。コンパク...
3つのテーマについて各四回の講演録。人智学では、身体論的なことが語られる。そのあることの世界観みたいな部分。心智学で魂について、霊智学で霊について語られている。全体的な感じはカントの三大批判書のシュタイナー版みたいな構成。印象としては、その詩論と世界観。といえなくもない。コンパクトにまとめられているので主著と併読すると理解しやすい気がする。
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- ネタバレ
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もうね、シュタイナーの本読むと元気になるよ。「自立してください」「私が示唆することしかできなかった内容を独自に深めて研究していこうとする真剣な意思」「何かを受けとりたいと願う感情そのものが私たちの活動を支えてくれるのです」
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今から149年前の1861年2月27日、かつてのオーストリア帝国、現在のクロアチアに生まれた神秘思想家。 といっても、ルドルフ・シュタイナーの間口はとても広くて、えっ神秘思想家?、なんだインチキ霊感商法か、などといって排斥してしまうのにはちょっと惜しい、いや、まさかそんな胡散臭...
今から149年前の1861年2月27日、かつてのオーストリア帝国、現在のクロアチアに生まれた神秘思想家。 といっても、ルドルフ・シュタイナーの間口はとても広くて、えっ神秘思想家?、なんだインチキ霊感商法か、などといって排斥してしまうのにはちょっと惜しい、いや、まさかそんな胡散臭いものじゃないし、それだけじゃないんです。 たとえば先日、いまどき大変な学校の先生志望の大学生の妹と教育心理学の話をしている時、「シュタイナー教育」とか「フリースクール」のことを言ったらそれほど話がすすまなくて、まだまだ一般には知られていないことを改めて痛感しました。 それにしても、私のそもそもシュタイナーとの出会いがいつだったのか? おそらく、わが愛しの澁澤龍彦の三部作の『黒魔術の手帖』『毒薬の手帖』に並ぶ『秘密結社の手帖』で、聖堂騎士団やら薔薇十字会にフリーメーソン、さらに切り裂きジャックからマルコムXまでが躍動する中にシュタイナーの人智学会が紹介されているのを読んだ時からなのかな。 いえ待って下さい、そうじゃなくてズバリ、日本におけるシュタイナー啓蒙の先鋒であるシュタイナー研究所を主宰した高橋巌とわが師・荒俣宏の『神秘学オデッセイ・・精神史の解読』であり、そしてさらに574頁の大著・荒俣宏編『世界神秘学事典』を飽きずに眺め出した頃からなのかもしれないと思い当たります。 そうでなければ、よしんば最初はたとえ澁澤龍彦経由のヘンテコリンの摩訶不思議な思想家という烙印があったとしても、高橋巌という碩学を通して全方位的なシュタイナー像を知ることによって、私自身が冒頭に述べたような一途な誤解をしなくて済んだ、否、誤解から来る無理解によって貴重な出会いを逃すことがなかった、というべきでしょう。 この本は、人間の普通の五感では物事の表面しかとらえられなくて、人の死後には五感を越えたより高い次元の七つの超感覚(霊的感覚、器官・チャクラ)によって初めて物事の本質的な理解・把握が可能であり、しかもそれは、誰でも潜在的に持っているもので、生存中は瞑想とか思考を訓練・修行することで見出せるけれど、理性的でない感情に左右される神秘主義的な霊媒や降霊術は非科学的でまちがっているとして、あくまでも精神科学として理性にもとづいた科学的な態度・方法によって追求すべきだとした自説を、人智学については1909年に、心智学は1910年、霊智学は1911年の、それぞれ4日間づつの連続講義を紙上公開したものです。 これを読んで、はたしてワクワクするのか、はたまた胡散臭くてウンザリするのか、おそらく大多数の方は理性が邪魔して・・・どうにもならないものを感じられることでしょうか。
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心智学までは読んだね。 この本は意外に入門として良いと思いますし、12感覚については最も詳しいのでは?
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神智学とは山頂に立つこと。 人智学は、山腹に立って、上を見たり下を見渡したりすること。 神智学は人間の本性を身体と魂と霊に分節化する。 人間の魂は神に由来する。 人間の魂は神的想像力の所産として世界そのものと同じように神の働き、効力から生じたもの。
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