サグラダ・ファミリア「聖家族」 の商品レビュー
露骨な表現があるのでその手のことが苦手な人にとってはきついかもしれないが、食わず嫌いをして欲しくないと思うほど、ピュアな小説だ。この小説の中にはただ誰かを愛し必死に生きる人たちがいる。家族の在り方、家族であるという意味を考えさせられ、提案される新しい家族像に小さな希望を見つけるだ...
露骨な表現があるのでその手のことが苦手な人にとってはきついかもしれないが、食わず嫌いをして欲しくないと思うほど、ピュアな小説だ。この小説の中にはただ誰かを愛し必死に生きる人たちがいる。家族の在り方、家族であるという意味を考えさせられ、提案される新しい家族像に小さな希望を見つけるだろう。
Posted by
読み終わって、最初の感覚より面白かったという印象。 女同士なのに・・・だから?なんか清々しい気がした。
Posted by
最愛の人と出会い、愛を育み、失い、そして逝ってしまった彼女には、幼い一人息子がいる。その子を巡る周囲との確執。そして、ある青年との新たな出会い・・・──。 愛した人の子供を引き取って育てたいという思いと、周囲の無理解や法律との間で苦悩する主人公。そんな中でぶち当たる、感情だけで...
最愛の人と出会い、愛を育み、失い、そして逝ってしまった彼女には、幼い一人息子がいる。その子を巡る周囲との確執。そして、ある青年との新たな出会い・・・──。 愛した人の子供を引き取って育てたいという思いと、周囲の無理解や法律との間で苦悩する主人公。そんな中でぶち当たる、感情だけではどうしようも出来ない育児という現実問題。自分が産んだわけでもない子供の世話。自らの母性というものの欠落の自覚。 生涯独身で過ごすものだと思っていたのに、家族を持つことになるとは。まさか自分が母親(の役目)のようなものをすることになるとは。主人公にとっても考えてもみない結果だったと思います。 けれども、どんな形であれ子供には家庭が必要で、家族に愛されているのだと自覚させてあげなければならないのだと思う。正規の家族ではないかもしれないけれど、彼らならば、きっとそれが出来るのだろうし、下手な親戚なんかよりも、その子をたっぷりと慈しんであげられるはず。 愛だとか恋だとか血のつながりだとか、そういうものだけが家族じゃないのだと、信頼関係という絆で結ばれている家族というのもアリなんだろうと、そう思わされる一冊でした。
Posted by
本当はもっと詰め込みたいことがたくさんあったのではなかろうか? 透子の描写がとても少なかったように思える。数ある中山さんの本でもリアリティに富んでいると思う。 セクシャリティと現代社会にはまだまだ問題はつきものではあるけれど、とても救いのある作品だった。
Posted by
何度読んでも全編泣き通しで読んでしまう。笑 透子もガリもテルちゃんも梅ばあも、それぞれがどんな考えで生きているかがよくわかる。 梅ばあがいたから、ガリは透子を愛せる。んだ、と思うと 「梅ばあ」かっけー!!!みたいな。 梅ばあ登場シーンは全部泣くわ。笑 どのシーンもなくてはな...
何度読んでも全編泣き通しで読んでしまう。笑 透子もガリもテルちゃんも梅ばあも、それぞれがどんな考えで生きているかがよくわかる。 梅ばあがいたから、ガリは透子を愛せる。んだ、と思うと 「梅ばあ」かっけー!!!みたいな。 梅ばあ登場シーンは全部泣くわ。笑 どのシーンもなくてはならない。 かといって余分なシーンはない。 「9歳の透子にキスしてあげるね」(うろ覚え…) 梅ばあがタキシード着てきたトコもツボ。
Posted by
ビアンのピアニストが、恋人の遺児を育てるために、ゲイと偽装結婚する話。と、書いてしまうと、見も蓋もないが、まぁ見も蓋もない内容。 ピアニストってことで、音楽関係の話が一杯でてるけど、つっこみいれるぞって感じ。よく勉強、してはいるけどね。 ま、こういう性的にボーダレスなものが...
ビアンのピアニストが、恋人の遺児を育てるために、ゲイと偽装結婚する話。と、書いてしまうと、見も蓋もないが、まぁ見も蓋もない内容。 ピアニストってことで、音楽関係の話が一杯でてるけど、つっこみいれるぞって感じ。よく勉強、してはいるけどね。 ま、こういう性的にボーダレスなものが出てくるのはすごくいいことだと、思います。はい。
Posted by
この人の作品はいつも恐ろしく純度が高い。 愛情も憎しみも、喜びも悲しみも。 真っ直ぐだから故に傷つくことを避けられない3人の サグラダ・ファミリア(聖家族)。 けれどそこにあるのは 泣きたいくらいの愛しさ。
Posted by
読んだ時期:2007年12月 新しい家族像がありました。 性の描き方があまり得意でなかったので、読んでいても世界に入れずに、かなり客観的に読んでしまいました。
Posted by
- 1
- 2