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上と外 新装版(上) の商品レビュー

4

107件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

離婚の末にバラバラになって暮らす家族の年に一回の行事である再会旅行。父親の勤務先であるG国で過ごす休暇中に家族でクーデターに巻き込まれる。クーデター発生時彼らはヘリで遺跡に向かう途中であったが、クーデター側と思しきパイロットに子供たちはヘリから密林へと落とされてしまう。 上巻ではローティーンの兄妹たちが知恵を絞ってジャングルを生き抜く描写が中心。 但しそこは恩田氏。生死がかかっているとはいえ、青春テイストがかおるのは「夜のピクニック」の作者ゆえか。訳あって異母兄妹である二人は、頼りがいがある爽やかなアウトドア系の兄と、新体操に打ち込む美しい妹として、わずかにお互いを異性として見ている雰囲気があります。仄かな恋の雰囲気を匂わすもキレイなままで終わるのがいかにも恩田流といってもよいのかもしれません。 そのほか、上巻では残された大人たちがクーデターによる軟禁下から脱出し子供たちを創作に行くのがもう一つのシーンとして描かれます。 ただ、より印象的でキャラ立ちしているのは日本の家族であり、主人公である錬の従兄、また彼らの祖父などが色々な伝手を使ってこの四人の安否を確認しようとする様は非常にエキサイティングでした。 下巻ではまた流れが変わりますが、両編通じてまずまずの面白さだと思います。

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2022/12/08

クーデーターに巻き込まれて離れ離れになった家族。というあらすじからは、どんなストーリーか全然わからなかったけど、とにかく訳もわからないけど読み進んでいくと「王の息に触れるな」あたりからどんどん面白くなってきた!心配でずっとハラハラしてる。14歳にしては賢いな!と思ったり。回想によ...

クーデーターに巻き込まれて離れ離れになった家族。というあらすじからは、どんなストーリーか全然わからなかったけど、とにかく訳もわからないけど読み進んでいくと「王の息に触れるな」あたりからどんどん面白くなってきた!心配でずっとハラハラしてる。14歳にしては賢いな!と思ったり。回想による、おじいちゃんの言葉がすごく刺さる言葉が多くて恩田さんの言葉選びすきです。あと恩田さんの少年少女が主人公のお話しいいですよね。

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2022/05/27

久々のガッツリ長編。 読み応えある、、、そして、ストーリーに取り込まれる、、、、、、 まだ上巻。 次下巻。 とにかく、どうなる、どうなるが止まらない。久々に夢中になってる一冊です、 気になる、気になる、 兄妹の行方は!? 謎の地下生態は!? クーデターは!どうなる!...

久々のガッツリ長編。 読み応えある、、、そして、ストーリーに取り込まれる、、、、、、 まだ上巻。 次下巻。 とにかく、どうなる、どうなるが止まらない。久々に夢中になってる一冊です、 気になる、気になる、 兄妹の行方は!? 謎の地下生態は!? クーデターは!どうなる!?

Posted byブクログ

2022/01/23

舞台は好み。マヤ遺跡とかワクワクする。 地下迷宮とかも大好き。もっとスペクタクルでミステリー感あればいいな。ダビンチコードみたいな。 森林サバイバルものかと思いきや、意外な展開。

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2022/01/22

ありふれた日常から非現実的な世界へと入っていった。今回は紛争、秘境的な所だが、日本人で海外にあまり出たことのない私からすると日常ではなかった。どのように下巻に続くのか気になって読み進めた。

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2021/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

両親が離婚し、普段は離れて住んでいる練と妹の千華子は、年に1度の家族旅行でマヤの遺跡を見に行く途中、クーデターに遭遇し、ヘリコプターから放り出される。 幸い怪我もなく、ジャングルのなかで力を合わせて生き延びようとしていたが、謎の地下の王国に引き込まれてしまう。 一方、両親と父の同僚のミゲルは、子どもたちを助けに行くため、軟禁場所から抜け出す。 両親とも離れ、中学生と小学生の兄妹が、ジャングルの中で限られた持ち物を使って生き延びること自体がすごいが、話の展開も早くて息つく暇がない。 早く下巻を読みたい。

Posted byブクログ

2021/10/22

とにかく長い。マヤ文明の奥地でこんな事件に巻き込まれるとは。まどろこしい家族構成も下巻への布石であることを願う。頑張って読んでよかったという感想を期待して上巻読了。

Posted byブクログ

2021/09/10

私の年齢ではこういうのをゲーム感覚というのかな、ということになる。 変化に富んで、急展開でジェットコースタに乗っているごとく面白かったということ。 あらすじは、夏休み、離婚した夫婦とその子供の兄妹がマヤ文明の遺跡のある土地で再会する。 さて、無事に観光を終えて帰る前日、その国に...

私の年齢ではこういうのをゲーム感覚というのかな、ということになる。 変化に富んで、急展開でジェットコースタに乗っているごとく面白かったということ。 あらすじは、夏休み、離婚した夫婦とその子供の兄妹がマヤ文明の遺跡のある土地で再会する。 さて、無事に観光を終えて帰る前日、その国にクーデターが勃発、ジャングルをヘリコプターで飛んでいるうちに事故にも合い父親、母親と兄妹が離れ離れになってしまう。 放り出された秘境のジャングル。 果たして再会できるのか。生き残れるのか、冒険と、ゲームがが始まる。 マヤ文明聞いたことはあるけれどよく知らないな(恥だが)と思わず世界史年表と地図帳を出して確かめた。あった、メキシコのそば、ユカタン半島、ティカル、王のピラミッド。G国らしき国。そのシティ。 私の友人にそういういわゆる秘境が好きで選んで旅行している人がいるが、なにを好き好んででいく必要があるのか思う私。中国の桂林しか行ったことがない。桂林が秘境ならだが…。(川下りの船上はトイレの凄さとか食事に生臭さに辟易としたので、そうだったのだと思うのだが) そんな貧弱な経験に照らしていうのだが、そんなところ厭だなーと思う、さよう、主人公の兄妹「レン」(15歳)「チカ」(12歳)の二人も絶えず東京の、文明の便利さを懐かしんで慨嘆しては余儀なく冒険している。しかーし、様々な試練に立ち向かい兄妹は強くなっていくのだろうか?というところが物語り。 ところどころ、恩田さんらしい書き込みがはいる、「じいちゃん」の人生哲学。 その地の文が「恩田ワールド」と私は思う。 自分のことにかまけている大人。大人って者は目配りが出来てこそ大人なんだよ。どうしようもない情けない父親のいつわらない姿。自分勝手なタイプの母千鶴子。悔いて行いを改めて変わっていけば普通なのだが、どっこい。(あれ、ネタバレでないよね) 単行本の緑色っぽい表紙と中表紙の見開きのイラストがいい。読み進むとヒントになるから面白い。

Posted byブクログ

2021/08/24

一体何の話なんだ!と思いながらも、G国のジャングル、首都、そして日本で同時進行する緊迫感のあるストーリーはさすが。 清く正しく力強い少年による青春物語は恩田陸先生の得意技ですね。

Posted byブクログ

2021/05/03

恩田陸には珍しい冒険サバイバルもの。南米のジャングルで彷徨う練と千華子兄弟の心理描写や、熱帯の空気感の表現がすごくて、2人と一緒に自分も冒険しているような気になる。 出だしが、やや捉えどころがなくて、あまり進まなかったけれど、そこを過ぎたら一気に下巻まで読み終わってしまった。

Posted byブクログ