1,800円以上の注文で送料無料

銀行籠城 の商品レビュー

3.1

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2023/07/12

「銀行籠城」というタイトルと、全裸の男女のカバーから、ずっと以前に起きた 銀行籠城事件を思い出した。その事件のノンフィクションものかと思ったが、 そうではなく、あの猟奇殺人銀行籠城事件の梅川事件を参考にしたフィクション物だった。  あらためて、梅川事件をネットで検索すると、凄く詳...

「銀行籠城」というタイトルと、全裸の男女のカバーから、ずっと以前に起きた 銀行籠城事件を思い出した。その事件のノンフィクションものかと思ったが、 そうではなく、あの猟奇殺人銀行籠城事件の梅川事件を参考にしたフィクション物だった。  あらためて、梅川事件をネットで検索すると、凄く詳しい内容が載っていた。  作品中でも梅川事件のことを引き合いに出している。  新堂冬樹の小説を読むのは、これが初めてだが、暗黒面の人間描写が凄まじかった。  これが、「黒新堂」と言われるゆえんかと思った。最後に「白新堂」が現れてほっとした。  

Posted byブクログ

2022/03/17

人質を裸にするというところでエロスを感じたが、そこは大して関係なかった。しかし新堂冬樹のこうした小説は黒新堂と言われているらしいが、何か作者自身の欲望のはけ口のように感じてしまう。

Posted byブクログ

2021/09/17

籠城事件を色々調べてしまった。 勿論、梅川事件も。 関わった人に人情があれば、誰か1人でも慮る人がいれば、こんな事にはならなかった。 既成観念にとらわれず、感受性豊かに、周りの人の気持ちに寄り添っていきたい。

Posted byブクログ

2021/01/24

ー善良な市民以上の悪党はいないー 黒新堂を堪能しようと思ってたらまさかの白新堂!? ・ ・ この終わり方は想像してませんでした。 ・ ・ 加害者の家族は虐げられなければいけないのか。 ・ ・ 罪を犯して本人ではないのに罰を受けなければいけないのか。

Posted byブクログ

2017/10/21

本作品は、1979年三菱銀行北畠支店に、客と行員30人以上を人質にした銀行強盗、猟奇殺人事件を参考にして書かれた小説である。 猟銃を手にした男は、その目的をあかさないことで、恐怖を更にあおる。彼の生い立ちが、少しづつ判明するにつれて、事件の動機へとせまるのだが・・・結局、彼は自...

本作品は、1979年三菱銀行北畠支店に、客と行員30人以上を人質にした銀行強盗、猟奇殺人事件を参考にして書かれた小説である。 猟銃を手にした男は、その目的をあかさないことで、恐怖を更にあおる。彼の生い立ちが、少しづつ判明するにつれて、事件の動機へとせまるのだが・・・結局、彼は自身の目標を達することはできたのだろうか、読み手にその判断をゆだねたい。

Posted byブクログ

2017/05/25

五十嵐順一(羽生田敏文)28歳がハイパワーの拳銃と弾丸150発を持って白昼銀行に籠城する物語。新堂冬樹 著「銀行籠城」、2007.10発行。死を覚悟した人間によって引き起こされる行員と客たちへの恐怖、警察の呼びかけにも一切応じない・・・。強盗犯でもなく、政治犯でもなく・・・。五十...

五十嵐順一(羽生田敏文)28歳がハイパワーの拳銃と弾丸150発を持って白昼銀行に籠城する物語。新堂冬樹 著「銀行籠城」、2007.10発行。死を覚悟した人間によって引き起こされる行員と客たちへの恐怖、警察の呼びかけにも一切応じない・・・。強盗犯でもなく、政治犯でもなく・・・。五十嵐の銀行籠城の真の目的は何か!ハイテンポのストーリー展開です。この物語の伏線(発端)にあるのは「警察は被害者の事ばかり、加害者の家族の人権はどうなるのか」にあるのかもしれません。五十嵐と対峙する鷲尾警視の存在に救われます!

Posted byブクログ

2016/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 お金目的でもなく政治目的でもなく人質を取り銀行に立てこもる。  逃走する意思もないから、人質も容赦なく殺される。  結末が気になって一気に読み進めた。  でもラストが微妙。  動機も今一つ薄かった。  お母さんだけでなく、大切な人ができて幸せになると思った矢先にまた不幸になったくらいは欲しかった。  結局、あれでは彼が陥った境遇のままの「やっぱりこんな奴だからこんな事件をおこせたんだろう」というレッテルを貼られるだろう。  誰に復讐できたわけでなく、誰に理解されることもなく、不幸をまき散らしただけだ。  それが目的だ、ということなのかな。  ラストもあっけなく終わってしまったような気がする。  刑事の後日談とかあればよかったと思う。

Posted byブクログ

2015/09/23

読み始めからスピード感があり、どんどん物語が進んでいく。 犯行前の序盤で見せた犯人の優しさからは想像できないような残虐な犯行に『一体何故?』と思うも、次第に犯人の動機が明らかにされていく。 他の読者の方の感想を読むと、動機が弱いとの感想が多かったが、確かに犯行の残虐さの割に動...

読み始めからスピード感があり、どんどん物語が進んでいく。 犯行前の序盤で見せた犯人の優しさからは想像できないような残虐な犯行に『一体何故?』と思うも、次第に犯人の動機が明らかにされていく。 他の読者の方の感想を読むと、動機が弱いとの感想が多かったが、確かに犯行の残虐さの割に動機が弱いと感じるところもある。 いやでも、お話としてはとても面白く、ほぼノンストップで読み切ることが出来た。 ぐいぐい話に引き込まれる話というのは、やっぱり面白い小説なのだろうと思う。

Posted byブクログ

2014/08/17

最初にやってくる絶望感、ふと思い出すのはケッチャム?でもさすがにそこまでの酷い展開にはならずに、ほっとする。基本的には半日か一日くらいの話なので、スピード感が半端なく、少々ありきたりなところもあるけど、でも勢いがあって好き。

Posted byブクログ

2012/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石丸(2012・12・15) あり得ない残虐な銀行強盗の話の割に、動機付けが弱い感じ。 スピード感があって、一気に読めるが、ラストあっけなく通り過ぎる感じ。 山口2012.12.18 この作者の本は好きでよく読みます。 かなり人が死ぬケースが多いのですが、あまりにも多くの人が死に、しかも事細かに描写されていてまったく現実感がないのが逆に読みやすいです。

Posted byブクログ