海底二万海里 の商品レビュー
海底二万里 海の中を冒険する物語である。 本作の重要なメッセージは、科学技術の発展と海洋汚染、文明人・奴隷・未開人と、人を区別し見下し尊厳を保つことへの問題提起があったことだ。 科学系冒険ファンタジーであり、当時の人々・社会を風刺的に表現するジュールヴェルヌ(著者)に脱帽。 また...
海底二万里 海の中を冒険する物語である。 本作の重要なメッセージは、科学技術の発展と海洋汚染、文明人・奴隷・未開人と、人を区別し見下し尊厳を保つことへの問題提起があったことだ。 科学系冒険ファンタジーであり、当時の人々・社会を風刺的に表現するジュールヴェルヌ(著者)に脱帽。 また著者の意図とは別に、個人的にジュールヴェルヌの学者の描写が強く印象に残る。 学者は、自身の専門分野への知識量が多いことのほかに多言語を操る。その博識ぶりを惜しみなく披露している文章がたびたび見られた。読者はただ読むだけの文章で全く頭に入らないが、その場面に出会うたびに、知識の多さに圧倒される。(作者の調べて文章に残した努力にも感動する) 現代と違って、手軽に調べられる時代ではないからこそ、自分の脳内にどれだけの知識がストックされ、いつでも引き出せる力が現代よりもずっと美徳とされていたように思う。 挿絵が、原作と同じ木版絵。緻密なタッチが版画だったことに驚いた。
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19世紀の小説なためか、現代の小説と比べると違和感を感じた。 偉大な自然、偉大な人間への敬服的な描写が多い。 また、主人公らは自由を剥奪されるわけであるが、その状況において自由へ闘争するよりも、おかれた超常的な状況に魅了されていくのである。 この点においても、著者の夢への強い思慕が現れているのではないだろうか。 さて、私はアニメ「ふしぎの海のナディア」が好きだったので、本書で登場してくる名前に神経が発火した。 まさか、本書が元ネタだったとは知らずに読んでいたため、本書との出会いには大いに感謝した。 続編である神秘の島も読んでみたいと思う。
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想像していたのは、海底冒険アドベンチャーであり、実際の本とはまったく違うということを書いておきます。(海底冒険のシーンもありますが) 社会と断絶した中で燃えるような復讐心を持った人間が、その復讐を果たすときに主人公たちがたまたま居合わせた。 ネモ艦長の復讐とは何だったのか、彼をこれほど駆り立てたものとは何だったのか。読み終えた後も分からないことがありますが、昔の作品とは思えないほど楽しく、でも忍耐もいる作品だと思います。
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ディズニーのアトラクションにもなっている物語。本を開いて海底への旅にでかけてみてはいかがでしょうか。
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宇宙に負けず劣らず、人類未知の世界とされる海。そんな海を舞台にしたSF小説。ディズニーシーのアトラクションの元となったこの作品を、ハラハラどきどき、味わおう。
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浅海から深海まで網羅した、壮大な海のSF小説。 700ページ以上もあるが、一気に読み終えた。 作者のジュール・ヴェルヌの知識量が豊富で読み応えがあるが、今になって明らかになった事実もあるので、その辺りの相違を見つけるのも面白い。 当時のフランスの時代背景などに対する考えも織り...
浅海から深海まで網羅した、壮大な海のSF小説。 700ページ以上もあるが、一気に読み終えた。 作者のジュール・ヴェルヌの知識量が豊富で読み応えがあるが、今になって明らかになった事実もあるので、その辺りの相違を見つけるのも面白い。 当時のフランスの時代背景などに対する考えも織り込まれており、知識のある人の書く本という感じ。 ネモ艦長の恨みの根源は何なのか、その後ネモ艦長はどうなったのかなど、結末が明らかにならなかった部分もあり、歯痒いと感じる人もいるかも? ただ、個人的には想像が掻き立てたれるので好き。 子供が産まれたらこういう本を読んで色々考えさせたいし、自分も子供の頃読みたかった。笑
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なんでもっと早く読まなかったのかと思う本。海ってこういうところがいい!!というポイントが自分ととっても合っている。 この本からベルヌ熱がはじまった
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子供の頃バック・トゥ・ザ・フューチャーがとても好きで、ドクがこの本を読んだと言っていたので自分も読んでみたのだと思う。神秘の島の方が面白かったと記憶している。
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ジュール・ヴェルヌの名作です。小学生の頃読みました。母が買ってくれた本で、当時はこんなに厚い本を・・・と思って、ページをめくりつつも、だんだん物語りに引き込まれてしまい、読みきりました。
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ノーチラス号ネモ船長と行動を共にすることになった人々の不思議な体験。ネモ船長はなぜ陸へ上がろうとしないのか、なぜノーチラス号に乗り込むことになったのか。
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