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黄昏のベルリン の商品レビュー

3.4

23件のお客様レビュー

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2015/04/04

去年の今頃、とてもバタバタしていたことを思うと、今年は結構余裕あり。少々厚めだけど、息子の本棚にあったこの本でもと。 リオデジャネイロから始まって、そのままニューヨーク、東京、ベルリン、パリへと場面転換の第1章。 混血の日本人画家・青木が見知らぬドイツ人女性・エルザから接触を受け...

去年の今頃、とてもバタバタしていたことを思うと、今年は結構余裕あり。少々厚めだけど、息子の本棚にあったこの本でもと。 リオデジャネイロから始まって、そのままニューヨーク、東京、ベルリン、パリへと場面転換の第1章。 混血の日本人画家・青木が見知らぬドイツ人女性・エルザから接触を受ける。 第2次世界大戦下、ナチスドイツのユダヤ人収容所でユダヤ人の父親と日本人の母親の間に生れた赤ん坊が青木だと言われ、青木は平穏な生活から一転、謀略が渦巻くヨーロッパへ…。 ここからは仏独を舞台に、ナチスによるユダヤ人虐殺問題や戦後逃亡したナチ戦犯問題など絡めてどんでん返しのテンコ盛り。どんどん話が膨らんでそんなのアリエネェ〜と思いつつ、ズンズン読ませる。 読み返せばかなりな偶然や強引なミスディレクションもあったりするのだけれど、流れるような精緻な文章で綴られる壮大な物語は、なるほど’88年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位。☆5つでないのは好みの問題と思って下さいな。

Posted byブクログ

2009/10/04

息をつかせぬ展開。 緻密に組み上げられた謎とその解。 何よりも場面展開の文章手法の素晴しさ。 溜め息しか出ません・・・・・・。 ストーリーは、ある女性に、自分が第二次世界大戦中、ナチスのユダヤ人収容所でユダヤ人と日本人の間に産まれたと知らされた主人公が、権謀術数渦巻く...

息をつかせぬ展開。 緻密に組み上げられた謎とその解。 何よりも場面展開の文章手法の素晴しさ。 溜め息しか出ません・・・・・・。 ストーリーは、ある女性に、自分が第二次世界大戦中、ナチスのユダヤ人収容所でユダヤ人と日本人の間に産まれたと知らされた主人公が、権謀術数渦巻くヨーロッパで体験する冒険、といったところ。 映像が頭を離れません・・・・・・というか、文章が映像として記憶されてますw 1988年週刊文春ミステリーベスト一位、そしてこの年から始まったこのミステリーがすごい三位の評価を得た傑作ミステリ、ご堪能くださいw

Posted byブクログ

2009/10/07

ナチ、ネオナチ、反ナチ。 終戦後 40 年経過して、なお人々は翻弄され続ける。 自分には全く知らない出生の秘密があった。 父親はいったい誰なのか・・・。 組織が本当に必要としていたものとは・・・。 日本語の使い方が巧みです。 すごく先が読めちゃうところと、すごく驚...

ナチ、ネオナチ、反ナチ。 終戦後 40 年経過して、なお人々は翻弄され続ける。 自分には全く知らない出生の秘密があった。 父親はいったい誰なのか・・・。 組織が本当に必要としていたものとは・・・。 日本語の使い方が巧みです。 すごく先が読めちゃうところと、すごく驚かされるところとありました。 そして、ベルリンにもう一度行ってみたいと思いました。

Posted byブクログ