刀語(第10話) の商品レビュー
尾張に戻った七花ととがめが、否定姫からの情報を得て 誠刀『銓』を求め向かった先は、陸奥の百刑場。 そこは先の大乱の首謀者であるとがめの父・飛騨鷹比等が 七花の父・鑢六枝に討ち取られたという因縁の地。 今は何もない原っぱとなった百刑場に突如現れた“仙人”は、 七花ととがめ...
尾張に戻った七花ととがめが、否定姫からの情報を得て 誠刀『銓』を求め向かった先は、陸奥の百刑場。 そこは先の大乱の首謀者であるとがめの父・飛騨鷹比等が 七花の父・鑢六枝に討ち取られたという因縁の地。 今は何もない原っぱとなった百刑場に突如現れた“仙人”は、 七花ととがめに己と向き合うことを強いる。 「刀語」の第十話。 変体刀の所有者と遭遇し、なんらかのプロセスを経た上で 変体刀を蒐集する、といった流れはいつもどおりだが、 すでに物語も完全に終盤に差し掛かっていることもあり、 今回はその流れの中で重要な事実が明らかになったり、 七花やとがめの内面にかすかな変化が生じたり、 結末に向かう大きなうねりが動き出したという印象。 特に、第一話から明かされていた虚刀流の成り立ちを ついに七花ととがめが知ることになったことや、 否定姫の正体がほのめかされたこと、 また、とがめの出自に否定姫が迫りつつあることなどが 今後の急激な展開を示唆しているように思える。 他に気になるのは、飛騨鷹比等が反乱を起こした理由。 やけにメタなにおいを漂わせる書き方がされているが、 いったいどういうことなのだろうか。 飛騨鷹比等の思惑、鑢一根と四季崎記紀の関係、 とがめと否定姫の静かな戦い、 真庭忍軍と右衛門左衛門の因縁――。 複雑に絡み合う多くの要素や、張られた数々の伏線。 それらがどう解決され、どう回収されていくのか。 残り二話。 刊行が待ち遠しい。
Posted by
飛騨鷹比等の反乱にはどんな意味があったのか。アニメではよくわからなかったけど原作でもまだ分からない。歴史のためって結局どういうこと?。この巻で色々と重要なことが語られると思ってたけどそうでもなかった。彼我木の言ってることは正しいようで正しくないのか、難しい。とにかく残り二巻。
Posted by
2011.7.15 再読。百刑場にて。個人的に刀語シリーズの中で、一番好きな話です。今まで目的の為に進んできたとがめが、目的の為には目的も捨てなければならない状況があると学ぶ。彼我木輪廻も変体刀所有者のなかで一番好きです。でも実際に会うとなると嫌ですね。とがめと七花は二人で輪廻を...
2011.7.15 再読。百刑場にて。個人的に刀語シリーズの中で、一番好きな話です。今まで目的の為に進んできたとがめが、目的の為には目的も捨てなければならない状況があると学ぶ。彼我木輪廻も変体刀所有者のなかで一番好きです。でも実際に会うとなると嫌ですね。とがめと七花は二人で輪廻を見たから苦手意識が分散されたものの、一人で見ると外見も性格も自分の苦手な者へと変わるわけですから。何気に私は鏡が嫌いですから、輪廻に会うと自分自身が反映されるかもしれません。原作とアニメを比べると鷹比等さんととがめの会話は原作の方が抑えめだったような気がします。
Posted by
とがめパパが毒に当てられた・・・のですね。アニメから先に入ったので、小説読んで深く分かったことが色々と。そしてアニメから先に入ったので、とがめパパ(のビジュアル)が好きでした。性格もそんなに悪いかなぁ?大好きな話のひとつ。今まで図書館借りだったけど、もう買おうかと決心しました。
Posted by
虚刀流・鑢七花と奇策士・とがめが蒐集する変体刀は、いよいよ十本目。対象は誠刀『銓』、所在は陸奥の百刑場。そこは、先の大乱を導いたとがめの父・飛騨鷹比等が、七花の父・鑢六枝に斬殺されたという呪われた土地だった。いまは何もない原っぱ――百刑場に突如出現した“仙人”は、とがめの心をかき...
虚刀流・鑢七花と奇策士・とがめが蒐集する変体刀は、いよいよ十本目。対象は誠刀『銓』、所在は陸奥の百刑場。そこは、先の大乱を導いたとがめの父・飛騨鷹比等が、七花の父・鑢六枝に斬殺されたという呪われた土地だった。いまは何もない原っぱ――百刑場に突如出現した“仙人”は、とがめの心をかき乱し、七花に“意識”の戦いを強いる!刀語、第十話の対戦相手は、変幻自在の彼我木輪廻。
Posted by
ようやく10巻。 今回の相手は仙人。もはやなんでもアリだな。まぁ、最後の2巻は9巻あたりには既に相手決まってるようなもんなので、事実上最後みたいなところがあったけど、まさかそういう「戦い」だとは思わなかった。 汽口斬鬼あたりから本当におもしろくなってきた刀語。次はおそらくあの...
ようやく10巻。 今回の相手は仙人。もはやなんでもアリだな。まぁ、最後の2巻は9巻あたりには既に相手決まってるようなもんなので、事実上最後みたいなところがあったけど、まさかそういう「戦い」だとは思わなかった。 汽口斬鬼あたりから本当におもしろくなってきた刀語。次はおそらくあのひとですね・・・
Posted by
今更仙人登場とか勘弁( ・´ω・`)と思っていたけど、実は作中で彼我木輪廻自身が語っているようにいわゆる仙人とはかなり違っていて唸らされた。いや、上手いなあこれは。従来の仙人のイメージを継承しつつ覆した感じ。 前話の汽口慚愧といい、今回の彼我木輪廻といいここへ来ておもしろキャラが...
今更仙人登場とか勘弁( ・´ω・`)と思っていたけど、実は作中で彼我木輪廻自身が語っているようにいわゆる仙人とはかなり違っていて唸らされた。いや、上手いなあこれは。従来の仙人のイメージを継承しつつ覆した感じ。 前話の汽口慚愧といい、今回の彼我木輪廻といいここへ来ておもしろキャラが連投されてほくほく(^ω^) ストーリーも彼我木が仙人なおかげで気になっていたあれやらそれやらがいろいろ明らかになってきました。 未だに引っ張られる錆白兵がまさかそんな重大な設定下にあったとは…そう、なぜ錆なのか(金偏)なぜ白兵なのか…彼の名前の秘密、否定姫がかつて漏らした「日本最強の剣士にしてあげた」の意味が見えてきた…気がする。
Posted by
今回は全体が会話のような内容 動きが少ないです だからこそ彼我木に説教されているような気になります
Posted by
西尾維新の独特の・・言葉遊びを久々に 読めた(´∀`) とがめの父親のこともなんとなくわかった。 次はっ毒ーーーーーー
Posted by