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おやすみなさいフランシス の商品レビュー

4.3

39件のお客様レビュー

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2025/01/11

 ラッセル・ホーバンの文による「フランシスの絵本」は、以前読んだ「フランシスのいえで」もそうだったが、子ども心に上手く伝えたいのだけれども、それがどうしてもできないあまり、時にわがままなようにも見えてしまう行動と、それに辛抱強く向き合う両親とのやり取りに感じられた家族の温かさに加...

 ラッセル・ホーバンの文による「フランシスの絵本」は、以前読んだ「フランシスのいえで」もそうだったが、子ども心に上手く伝えたいのだけれども、それがどうしてもできないあまり、時にわがままなようにも見えてしまう行動と、それに辛抱強く向き合う両親とのやり取りに感じられた家族の温かさに加えて、娘フランシスの内に抱く、子どもならではの思いや行動をリアルに描いているのが、とても印象に残るシリーズだと思う。  そして本書に於いては、フランシス本人が自然と眠くなったわけではないものの、夜の7時が寝る時間と決められていることによってフランシスなりに考えた、眠るための雰囲気を高める行動を続けようとするのが何とも健気で、それはミルクを飲んだり、お父さんにベッドまでおんぶしてもらったり、両親からおやすみなさいのキスを2度してもらったりと、さあ、これだけ両親の愛に包まれて、すっかり心地好くなれば、きっと眠れるのではないかと、フランシスも内心は思っていたのかもしれない。  ところが、目をつぶってもフランシスは全く眠くならず、そこから歌を歌って気を紛らわせようとしたら、今度は自分の作った歌詞の中にひとつの疑問が生まれたことから、余計に眠れなくなって両親の元へ行くといったパターンを、その後も次から次へと、新たに気になった別のものを見つけては繰り返してしまうところに、子どもの好奇心旺盛で想像力豊かな様も、暗い夜の中では得体の知れない不安や恐怖を呼び起こしてしまう、いわゆる『子どもあるある』の微笑ましさがあることには、きっと共感できる子どもも、子どもの頃を思い出す大人もいるのではないかと感じられた、それくらいの細やかな心理状況を描いているのではないかと思う。  ネットで調べてみると、本書はシリーズの一作目にあたるようで(1960年)、絵を描いているのがラッセルの妻のリリアンではなく、本書のみガース・ウイリアムズが担当しており、リリアンとの絵に細かい雰囲気の差こそあるものの、いずれも柔らかい鉛筆画に素朴な温かさを感じられる点が共通している。  ただ、そんな雰囲気に於いて、おしりをぶたれるといった当時の時代性もあるせいか、最後の妙に大人びたフランシスの考え方には、思いのほか驚かされるものがあったが、こうした過程が子どもの自立や成長に繋がる場合もあるのかもしれないと思うと、ここでの結果には、子どもにとって両親との日常的なコミュニケーションが如何に大切なのかということの表れなのかもしれない。私は子どもへの体罰には反対だけれども。

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2024/05/12

眠れない時って色々怖く感じちゃうよね。 娘がおしりをぶつと言われた所は虐待じゃないの?と言ったのには、時代だなぁと思ったよね。

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2022/12/09

アライグマの子どもが中心で、夜眼が冴えて眠れない状況である。クマがいる、窓をたたく、風が吹くなどで眠れない。親も一緒に寝るということではなく、幼稚園に行くことが仕事で、寝坊するとおしりをたたかれる、ということで仕方なく眠りに入る。  有名な絵本である。

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2022/01/29

松岡享子さんの訃報を聞いて、本棚からとりだした一冊。1973年増刷分。わたしの記憶の中でも、最初にであった印象深い絵本の一つ。 いまおもえば、すっきりとして端正な日本語のシャワー、私が心地よく感じる日本語のリズムは松岡享子や石井桃子に育ててもらったものといっていい。 いつまでも寝...

松岡享子さんの訃報を聞いて、本棚からとりだした一冊。1973年増刷分。わたしの記憶の中でも、最初にであった印象深い絵本の一つ。 いまおもえば、すっきりとして端正な日本語のシャワー、私が心地よく感じる日本語のリズムは松岡享子や石井桃子に育ててもらったものといっていい。 いつまでも寝付けなくて何度も何度も親のところに起き出してくるフランシスの姿は、親になって読み返せばめんどうながらもほほえましい。おかあさんはいつもやさしく、おとうさんはときにきびしく、ちゃんと応じてくれ、そうこうするうちにフランシスは自分でかんがえるようになり、自分で自分を慰めて眠りに落ちるという展開がすばらしい。

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2022/01/05

寝ないーーーーー!と笑ってしまいました。ほんとうに、ねない おしりを叩かれるのは今は問題ある描写なんですかね…

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2021/11/27

3歳5ヶ月 くもんの推薦図書がだんだん上がってきて、結構ギリギリな感じするのだけど(文章が長い)、一応最後まで聞いている。読む方も大変になってきた。 最初はあまり面白くないなーと思ったけど、なんか不思議な絵本。真面目風に見えて、なんかクスリと笑える感じもあり。不思議。

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2021/09/27

6歳4ヶ月の娘 3歳4ヶ月の息子に読み聞かせ 娘が幼稚園で借りてきた本 良くも悪くも 外国の本だなー 一昔の本だなー

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2020/10/21

図書館本。その昔、妹に読み聞かせした本。懐かしい。一人で寝れるように自立を目指す長女に何か響いたかな?

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2020/08/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

4歳〜。 フランシスがかわいい^_^ 眠れなくて両親の所に行ったら、二人がケーキを食べていたシーンに、読み聞かせ中に苦笑。子どもも笑っていました。 子育ての文化の差に気がつくお話しでもあります。

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2020/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小さい頃、わたしだけ早めにベッドへ行かされて、だけどちっともねむくならなくて、薄暗い部屋のあちこちを見回したり、ひとつ空想を始めたら数珠つなぎにあれこれ考えてもっと眠れなくなって… ああ、そんな昔の夜のことをものすごく鮮明に思い出しました。 そして父や母の対応もこんなだったなぁ。 わかるよー、フランシス。 明日から学校が始まる地域も多いですね。 今年は短めの夏休みだったけど、子どもたちが、子どもらしい子ども時代を過ごせますように。 おやすみなさい。

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