魔法使いのチョコレート・ケーキ の商品レビュー
素晴らしい童話作家だと感じだた。 表現力、言葉のチョイス、発想が素敵だった。 表題作の魔法使いに悲哀を感じるのは、私が歳を取ったからだろうか。
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こんな素敵な短編集があったんだ。子どもの頃に出会いたかった。 どの話も日常の小さな魔法が隣合わせにある。子どもの心の繊細な描写も素晴らしい。
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軽めであと味の良い短編と詩が入っている。 マーガレット・マーヒーという人を知らなかったが、子どもへの優しい視線がある。 石井桃子さんのあとがきも良い。 石井さんによると、マーヒーさんもかつては児童図書館員だったとか。 「ミドリノハリ」が好き。 ミドリノハリを追っていた女王の正体が...
軽めであと味の良い短編と詩が入っている。 マーガレット・マーヒーという人を知らなかったが、子どもへの優しい視線がある。 石井桃子さんのあとがきも良い。 石井さんによると、マーヒーさんもかつては児童図書館員だったとか。 「ミドリノハリ」が好き。 ミドリノハリを追っていた女王の正体が気になる。 テディのお母さんが、怒りたいけど、友だちをがんばって助けたテディを怒らなかったのも良かった。 最後に見せたミドリノハリの素晴らしい技も。
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うわあ・・・。 なにこれ! 好き!! どのお話も全て良かったけれど、 表題作 『魔法使いのチョコレートケーキ』 魔法は上手じゃないけれど、とても美味しいチョコレートケーキを焼くことができる魔法使いがいます。 自慢のケーキを町じゅうの子どもにご馳走したくて招待状を出しますが、"悪い魔法使い"だと思われていて、誰ひとり来ませんでした。 ある時、りんごの木を育てることにした魔法使いは、この木と毎日二人だけのお茶会を開くようになります。 もちろん木はなにも話しません。だけど、くる日もくる日も魔法使いは木のそばで美味しいケーキを食べ、木には、ケーキに見立てた肥料を差し出して話しかけます。 (ちゃんと、大事にしている薔薇模様のお皿に乗せるんです、肥料のケーキを) そうして何年も何年も経ったある日・・・ 木は最後まで擬人化されたりしませんよ。喋りません。いや喋ってたのかなぁ。 その他のお話に至っても、情景描写と、石井桃子さんによる言葉が美しすぎて、悲しい場面でもないのに涙がこぼれました。 静かで、きらきらして、あっと驚く極上のファンタジー短編集でした。二篇収録されている詩も挿画も素敵でした。 想像する力って、 こういう世界に触れることで育つんだ。と思えます。
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チョコは好き、チョコケーキは好きじゃない、チョコクリームがわざとらしいから。 でも最近、近所のお菓子やさんのチョコレートパウンドケーキがお気に入り。(薄く切ったオレンジが載っている) そんなこともあり、基本図書だし、表紙とタイトルにひかれて購入。 短編と詩が、あわせて10入っている。 これまで、『チャーリーとチョコレート工場の秘密』のシリーズと混同していて、映画はおもしろかったけれど毒々しくて疲れたから原作はいいや、と思っていました。(すみませんでした) 読んでみて、とっても良かったです。 私にとって、宝箱のような本になりました。 購入して読み終わった本は大体処分しますが、この本は取っておきます。 どのおはなしも、不思議なことでできている。 そしてそれを、「こんなこと、あるわけないじゃん」ではなく、「こんなこと、あったらすてきだなぁ」と思える。 この差は、言葉では大きくないようだけれど、心のなかで感じたものの差は、とても大きい。 本を読んで感じたことは、生きていくことや世界への期待に繋がっていく。 「鳥の子」以外は全部気に入りました。 やっぱり一番は表題作かなぁ。 絵も雰囲気があってとてもいいです。
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まえまえから「いいよ」といわれていたけど、読み逃していた。すっごくいい! 単にたのしい魔法の短編集なのではなく、子ども時代というものや、人間というものの姿をえがいていて、読んでいてふいに涙ぐんでしまったりする。 「メリー・ゴウ・ラウンド」は、ある一時期の終わりを感じさせる切なさに...
まえまえから「いいよ」といわれていたけど、読み逃していた。すっごくいい! 単にたのしい魔法の短編集なのではなく、子ども時代というものや、人間というものの姿をえがいていて、読んでいてふいに涙ぐんでしまったりする。 「メリー・ゴウ・ラウンド」は、ある一時期の終わりを感じさせる切なさにじーん。 「魔法使いのチョコレートケーキ」は、「泣いた赤鬼」と似たような始まり方で、ぜんぜん違った方向に進んでいくのがとてもすてき。個がしっかりとして立っているのです。ハート直撃なお話でした。
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小学生の国語の教科書に載っていた表題作をはじめ、穏やかで不思議な一冊でした。 作者は湖と本と森に囲まれた村で執筆をしているそうで、とても理想的な執筆生活に憧れを抱きます。。゚(゚´ω`゚)゚。 風のマントに吹かれるって素敵な表現。風が美しいと思ったのは初めてかもしれない メリーゴウランドは金よりも大切なことがある、金によって大切なものを見失ってはいけないというある種のボランティア精神を正当化しているように見えるのだけど、 結局は自分が豊かでないと自分の優しさは貫けないのだと教えてくれているのだと想います。
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マーガレット・マーヒーのお話集。表題作、「魔法使いのチョコレート・ケーキ」は、なんとも切なく寂しいなと思いながら読んでいましたが、長い年月をかけて魔法使いのことをわかってもらえてよかったなと思いました。私もそうですが、人のうわさや表面だけを見て判断してしまうことがあり、実はそうで...
マーガレット・マーヒーのお話集。表題作、「魔法使いのチョコレート・ケーキ」は、なんとも切なく寂しいなと思いながら読んでいましたが、長い年月をかけて魔法使いのことをわかってもらえてよかったなと思いました。私もそうですが、人のうわさや表面だけを見て判断してしまうことがあり、実はそうではないんだねと思うことは多々あります。少し「泣いた赤鬼」に似たお話かも。
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子どもの絵本頒布会でだいぶ前に届いたまま私は読んでいなかった本。短い話が8つと詩が2つ。美味しそうなスイーツの本を探していて今回読んだ。戦いやすごい魔法は出てこないけれど、魔法使いや不思議なものや小さな魔法の出てくる話。日常の話のようで、ふっとそのままファンタジーの世界が地続きで...
子どもの絵本頒布会でだいぶ前に届いたまま私は読んでいなかった本。短い話が8つと詩が2つ。美味しそうなスイーツの本を探していて今回読んだ。戦いやすごい魔法は出てこないけれど、魔法使いや不思議なものや小さな魔法の出てくる話。日常の話のようで、ふっとそのままファンタジーの世界が地続きで不思議な世界。 気に入った話は表題でもある「魔法使いのチョコレート・ケーキ」。怖れられ自分でも自分が悪い魔法使いだと思っている、でも悪いことは何もしていない魔法使いとリンゴの木とのお茶会の様子が心に染みる。そして、ラスト。いつしか出来上がった森での幸せなお茶会で、ホロっと涙が出て困った。それにしてもチョコレートケーキが美味しそう。 もう一つ「ミドリノハリ」も美しい話。友情を裏切らない子どもに贈られる素晴らしい手縫いの奇跡。魔法の糸で縫われた自然たちがどんなに美しいだろうかとイメージが膨らむ。 作者のマーヒーはニュージーランドの作家、訳者の石井桃子はピーターラビットやクマのプーさん、たのしい川べなどを訳した方。
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魔法使いにチョコレートケーキ、 大好きな単語に即反応、手にとる。 短編集。 表題のおはなし、好きだなあ。 魔法が下手なせいで悪い魔法使いって嫌われるって、 でもチョコレートケーキを焼くのは得意って、 聞いたことない設定。 いいわあ。 葉っぱがワンちゃんになったり、 小さな袋から大きな空も飛べる凧がでてきたり、 想像力あふれる話の数々。 この人の長編も読んでみたい。
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