くわずにょうぼう の商品レビュー
欲張りな男が 「よく働いて、飯を食わない女房が欲しい」と思っていると 男の前に望み通りの美しい娘が現れ、 2人は一緒に暮らし始めます。 男は蓄えが増やせると喜んでいましたが、 ある日、蔵の米俵がごっそり減っていることに気付きます。 怪しく思った男は、次の日 天井裏に隠れて女房の様...
欲張りな男が 「よく働いて、飯を食わない女房が欲しい」と思っていると 男の前に望み通りの美しい娘が現れ、 2人は一緒に暮らし始めます。 男は蓄えが増やせると喜んでいましたが、 ある日、蔵の米俵がごっそり減っていることに気付きます。 怪しく思った男は、次の日 天井裏に隠れて女房の様子をうかがっていると 女房は大量の米を炊き、握り飯を作ったかと思うと 髪の毛をほどき、頭のてっぺんの大きな口で 握り飯を食べつくしてしまいました。 女房の正体は大きな鬼婆だったのです。 少し怖いお話です。 最後は欲張り男の一人勝ちのようで 家族や仲間の元へ戻れなくなった鬼婆を不憫にも思いますが、 男もこれに懲りて、もう欲張りなことは考えなくなるでしょうね。
Posted by
不穏な空気が流れてくる気がする始まりです。 お話に出て来るのは、恐ろしいおにばばです。 でも私は何度読んでも、このおにばばが可哀そうに思えるんです。 昔話はとてもシビアな物語が多くて、昔の人達はこのお話で何を伝えたかったのか?と、じっくりと考えてしまいます。
Posted by
あ、妖怪二口女だ、と思い手に取りました。 文章の、米をとぐ音とか飯を握る音とかも非常に良いのですが、絵が凄く楽しいです。読み終えて『スーホの白い馬』の方だと知る。 読み聞かせるには難しそうですが、日本昔話ってちょっとコワイ不思議な魅力があるなと再確認しました。
Posted by
昔から語られてきたお話には子どもをひきつける力があります。 本当は、絵本をみせない『語り』がいいのでしょうが、 この絵本ならお話の世界を壊さず、空想の余地もあるように思います。 菖蒲、よもぎの季節に読みたい。
Posted by
赤羽末吉さんの絵のファンです。この物語、子ども心にものすごく怖かった覚えしかありません。インパクトの強い物語です。
Posted by
妹が小さいときお父さんに「これ読んで!」て言ってるのを録ったテープが残ってる。「しっとりしっとりおもたいわい」とか「とっぴんしゃん」とかリズムがいいのが子どもには面白かったんだろうなあ。
Posted by
よく働いて、飯をくわない女房がほしいそんな欲ばり男の所へ本当に飯をくわない嫁がきましたが……。力強い語り口と見事に構成された画面が、読者を昔話の世界にひきこみます。
Posted by
これを誕生日にもらった姉は、どんなに悲しかったろう・・・。 そして、私ならず、13こ下の従姉妹までも「こわいよー」ってゆった恐ろしい昔話。 保育所、どうにかしてるww
Posted by
6分くらい。めしを食わんで働く嫁が欲しいなぁという男のもとに、一人の嫁さんがやってくる。この嫁さん、ほんとに飯も食わずによう働く。しかし、ある日男が蔵を開けると、米俵が減っている。おかしいと思い、出かけたふりをして天井から見ていると、なんと嫁さんは鬼婆で、握り飯を頭の上の口から食...
6分くらい。めしを食わんで働く嫁が欲しいなぁという男のもとに、一人の嫁さんがやってくる。この嫁さん、ほんとに飯も食わずによう働く。しかし、ある日男が蔵を開けると、米俵が減っている。おかしいと思い、出かけたふりをして天井から見ていると、なんと嫁さんは鬼婆で、握り飯を頭の上の口から食べていた!
Posted by
こどもたちはきっと なんてこわいおはなしなの、と思うでしょう。大人もまた、なんて恐ろしいはなしなんだ!と思うでしょう。何を怖いかと思うかが、大人とこどもの違いだと思います。赤羽末吉さんの絵が素晴らしいです。
Posted by