注文の多い料理店 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『注文の多い料理店』のほか15篇の物語を収めたもの。善良な心の持ち主がその気持ちをぐしゃっと踏み潰されてしまう物語がけっこう多くて辛い。それは宮沢賢治という人の魂の叫びなんでしょう、ゆえに「連中」の肝を寒からしめる『注文の多い料理店』はしてやったりという感もありますが……。 好きだったのは『気のいい火山弾』『セロ弾きのゴーシュ』『雪渡り』の3篇。角のある(そこらじゅうにいっぱいある)火山弾たちから馬鹿にされている丸くノベっとした気の良い火山弾がやがて地質学者に見つけられ東大地質学教室に運ばれるというお話は気の良い火山弾にとっては良いことなのか悪いことなのか……。プロとして演奏がよろしくないゴーシュが教えられたのは動物たちの純粋な生き方からくる正直な演奏であり「プロって何かね?」を根本から問う。雪渡りは子供と子狐の様子がただただ可愛いんだけれど大人たちが優しく見守る様子が美しい。 この数日、例の漫画家さんと日テレのやりとりをなんとなく追っていて、最悪の結末をむかえてしまって言葉をなくしてしまったんですが、しかしその茫々とした答えがこの本のなかにあるような気がするわ。
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昔読んだ『注文の多い料理店』が読みたくて再読しました。知らない童話も多かったですが、全て自然を舞台にしたり或いは動物を主人公にした作品でした。作者の自然に対する愛情が伝わってくるほのぼのした童話集です。次に読む『ペンネンネンネンネン・ネネム』の伝記も楽しみです。
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