ちいさいおうち の商品レビュー
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静かな田舎の丘の上にある小さな家が舞台の絵本です。その家は、周囲の自然とともに穏やかな日々を過ごしますが、時代とともに町が発展し、風景は大きく変わっていきます。変わらないように思えた「ちいさいおうち」も、時代の波に翻弄され、その姿を変えていくのです。 この絵本が描いているのは、何よりも「時間」の残酷さと美しさでしょう。美しい自然の中で育まれた思い出、そしてそれらが失われていく悲しみ。しかし、同時に、新しい生命が生まれ、新たな物語が紡がれていく希望も感じられます。 特に印象的なのは、自然描写の美しさです。春にはりんごの花が咲き乱れ、夏にはひなぎくの絨毯が広がり、秋には紅葉が丘を染めます。これらの描写は、読者の五感を刺激し、まるでその場にいるような感覚を与えてくれます。 一方で、この絵本は単なる自然賛歌というわけでもありません。自然と人間の共存、そして開発による環境破壊という普遍的なテーマも扱っています。町の拡大に伴い、自然は徐々に失われていき、「ちいさいおうち」もその影響を受けます。この変化は、読者に環境問題について考えさせるとともに、自然の大切さを改めて認識させてくれます。 芸術作品としても高い評価を受けたこの絵本は、多くの人々に愛され、世代を超えて読み継がれています。
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2024.9 小学1年生 1人読み 「ちいさいじだけど、がんばってよみました。」 国語の教科書に載っていて、テェックをつけるために読んでいた。絵柄的にも、内容的にも普段の息子なら読まなそうなので、紹介されていたことで読んでみようと思えたのが良かった。内容を夫に聞かれて、「街が出...
2024.9 小学1年生 1人読み 「ちいさいじだけど、がんばってよみました。」 国語の教科書に載っていて、テェックをつけるために読んでいた。絵柄的にも、内容的にも普段の息子なら読まなそうなので、紹介されていたことで読んでみようと思えたのが良かった。内容を夫に聞かれて、「街が出来て、ちいさいおうちが街は嫌だなって思って、遠くに引っ越した」という内容のことを話していて、分かっているようだった。
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よくある右に絵、左に文って感じの絵本だった 文も読点でいい塩梅に改行されていて、飽きないような工夫だったのかな?とおもう 感情豊かなちいさいおうちを見てるだけで結構癒されるし、起承転結がしっかりしていて読みやすい!また読みたいな
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私が英語版で読んだことがあり、息子と読みたいと借りてみた。小さなおうちのような気持ちのお家がたくさんいたたんだろうな。今はそんな気持ちもない。私も田舎で育ち、都会で子育てしているが小さいおうちの気持ちが少しわかる。のんびりと畑仕事するじいちゃん、ばあちゃん。庭にはおばあちゃんが綺...
私が英語版で読んだことがあり、息子と読みたいと借りてみた。小さなおうちのような気持ちのお家がたくさんいたたんだろうな。今はそんな気持ちもない。私も田舎で育ち、都会で子育てしているが小さいおうちの気持ちが少しわかる。のんびりと畑仕事するじいちゃん、ばあちゃん。庭にはおばあちゃんが綺麗に手入れした季節の花がたくさん。今のマンションは狭くて外の天気すらも分からない。そんな気持ちと重なった。
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3y11m 途中の電車の絵が好き。リクエストされた。 長いお話だけれどしっかり聞いていた。 時代を超えても変わらないもの。ちいさいおうちは屋久杉のようだと思った。
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これは名作。 時代は移り変わる。それは今も昔も。だけど、この数十数年は特に急激な変化だったはず。その中で手にした物、失った物…。 私自身が数十数年生きたから分かる部分も勿論。 そしてこれから先はまた変わってゆく。良し悪しはまた別で。 でもきっと、多くの人が知ってゆく。
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乗り物好きな男の子も、綺麗な絵が好きな女の子も、絶対に好きになる絵本。この作家さんの絵もお話も大好き
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小さい頃から読むほど大好きで祖父母や両親にも読んでもらうほど大好き! そしてこのお家の周りを車や電車が走るのが小さい自分の中で好きな点 本当に名作絵本
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このおはなしの主人公はちいさいおうち。 ちいさいおうちの気持ちがかかれている。 しっかりじょうぶにたてられたちいさいきれいなおうち。 ずっとおなじ場所で、一日を、四季を感じて、子どもたちの成長を見守り、周囲が変化しても、ずっとじっと同じ場所で過ごし続けた。 動かない自分と、変わっ...
このおはなしの主人公はちいさいおうち。 ちいさいおうちの気持ちがかかれている。 しっかりじょうぶにたてられたちいさいきれいなおうち。 ずっとおなじ場所で、一日を、四季を感じて、子どもたちの成長を見守り、周囲が変化しても、ずっとじっと同じ場所で過ごし続けた。 動かない自分と、変わっていく周り、同時に変わっていく自分の気持ち。 可愛い絵と文章で月日の流れと変化を感じていく作品。 ちいさいおうちの気持ちを感じて寄り添えたなら 最後はちょっぴり感動してしまう 子どもにも大人にも一度は読んでもらいたい作品です。
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