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モグラ原っぱのなかまたち の商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

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2024/07/16

初版から50年以上。昭和40年代の小学生がノビノビと外で遊ぶ姿は、現代の子どもたちにどう映るんだろう。私が小学生のときも放課後に子どもだけで探検に行っていたけど、自分が行かせる親の立場になると心配になってしまう…。そもそも、こんな原っぱは近所にないけど。 子どもの遊び場であった...

初版から50年以上。昭和40年代の小学生がノビノビと外で遊ぶ姿は、現代の子どもたちにどう映るんだろう。私が小学生のときも放課後に子どもだけで探検に行っていたけど、自分が行かせる親の立場になると心配になってしまう…。そもそも、こんな原っぱは近所にないけど。 子どもの遊び場であった「モグラ原っぱ」が住宅へと変化していくラストシーンは、ちょっとせつない気持ちになった。 主人公4人組は、この本の中で小2から小4に成長する。次々と遊びを作り出していくかと思えば、他校の上級生とやりあうシーンも出てきて、成長していく様子は親目線で読んでいて面白い。 男の子3人と、女の子1人。うちの娘はまだ小学生ではないけど、男子とも活発に遊ぶ子であって欲しい。 親は時々出てくる程度で、登場する大人といえば担任の洋子先生。そそっかしいけど、子どもと一緒にはらっぱで遊んじゃう先生とか、頼りないけどほほえましすぎる。 小学校中学年向きの児童書。10話入っているけど、1話1話それなりに長い。 公文式の推薦図書Cに入っている。「本の紹介」としてプリントに出てきて、娘が読みたがったので図書館で借りた。娘としては、あこがれの小学生のお話で興味があったのだと思う。古田足日といえば『おしいれのぼうけん』の作者。それもあって、読んでみたかったのかも。 読みたがった本人は、絵本ではないことにガッカリしたのか、本の厚みにたじろいたのか、現物を見て手には取らなかった。 これはさすがに娘には早いのでは…と公文式の指導者に相談したら「音読してあげてください」とのこと。1話ずつコツコツ音読した。子どもたちは積み木やブロックなどやりながら、なんとなく聞いていた(と思いたい)。 しかし、音読は疲れる…。1話読んで水分補給の休憩を挟むと、娘は「続き、読んで」と言ってくる。いちおう聞いているらしい。気分はもはや女優さんの朗読会。吉永小百合になったつもりで、休日に読み切った。 今まで、絵本は自分のブグログ感想に記録してこなかった。今後、子どもと一緒に読んだ本をどこまで記録するかなぁ…と思ってはいるけど、公文式の推薦図書には私が小学生の頃読んだ懐かしい本が今でもたくさん並んでいる。 私なりに感じることがあった本は、絵本であれ、児童書であれ、感想に残すのもいいかもな、と思っている。

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2022/08/23

こどもと読みました。登場人物たちの自由な発想に息子はついていけなかったり、良い考え!とわくわくしたりと楽しそうに読んでいました。モデルになった原っぱがあったようで、最後の章は考えさせられる内容でした。遊具のある公園だけではなく、今はあまり見かけませんが池や崖や森があり、虫、鳥がい...

こどもと読みました。登場人物たちの自由な発想に息子はついていけなかったり、良い考え!とわくわくしたりと楽しそうに読んでいました。モデルになった原っぱがあったようで、最後の章は考えさせられる内容でした。遊具のある公園だけではなく、今はあまり見かけませんが池や崖や森があり、虫、鳥がいる遊び場が発想力豊かなこどもたちにとっては良い遊び場ということですね。

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2015/10/03

息子も大好きだったこの本を、娘と一緒に読める日を心待ちにしていました。毎晩、毎晩、とにかく読めることが楽しくて(娘が、一度も「今日はほかの本を読んで!」と言わなかった)、時に声を出して笑い、電気を消してからも、本のことを話ながら寝ました。 それが、最後の最後で一転。最後の日は、あ...

息子も大好きだったこの本を、娘と一緒に読める日を心待ちにしていました。毎晩、毎晩、とにかく読めることが楽しくて(娘が、一度も「今日はほかの本を読んで!」と言わなかった)、時に声を出して笑い、電気を消してからも、本のことを話ながら寝ました。 それが、最後の最後で一転。最後の日は、あまりの理不尽さに涙が溢れて仕方がなかった。大人社会の理不尽さに悔し涙を流した夜。たぶん、娘には、忘れられない読書経験になったと思う。手をつないでいないと眠れない甘えん坊の娘が、母に背を向けて丸まって寝た夜。何を感じ、何を考えたかな。

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2015/02/19

大好きな古田さんの作品だが、これは対象年齢(たぶん中学年くらい)を過ぎてから、 読もうとして、ちょっと子どもっぽい印象があり、未読だった。 大人になって改めて子どもに読み聞かせしたのだが(子どもには大うけ)、 短いエピソードの連続で、大人にはちょっと物足りない感じもある。 で...

大好きな古田さんの作品だが、これは対象年齢(たぶん中学年くらい)を過ぎてから、 読もうとして、ちょっと子どもっぽい印象があり、未読だった。 大人になって改めて子どもに読み聞かせしたのだが(子どもには大うけ)、 短いエピソードの連続で、大人にはちょっと物足りない感じもある。 でもそこで描かれた子どもたちの「楽園」と、先生との関係性は、今読んでも魅力的。 最近読んだ「サラバ!」で、エジプトの学校における教師と生徒の関係性の近さの話があったが それに似たような雰囲気がこの小説の教師と生徒の間にもある。 こういう関係性は、失われたものとしての郷愁なのか、それとも純粋に(現実を反面教師とした) 作者の理想の反映なのか、そのあたりはわからない。 ラストについて、物語的なカタルシスよりも、現実的な展開を優先したのだろうと感じるが、 うちの長男がそこから何かを学ぶにはまだ早かったみたいだ(そうでもないのかな)。

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2014/09/19

絵本以外で初めて読み通した文学作品がこの本だった。読書は嫌いだったのに、これは本当におもしろくて、文字を読むことが苦痛にならないということが新鮮だった。特に、前半のワクワクする感じ。この作品の「すぎでっぽう」以上に魅力的なオモチャを僕は知らない。だからこそ、結末は衝撃的だった。物...

絵本以外で初めて読み通した文学作品がこの本だった。読書は嫌いだったのに、これは本当におもしろくて、文字を読むことが苦痛にならないということが新鮮だった。特に、前半のワクワクする感じ。この作品の「すぎでっぽう」以上に魅力的なオモチャを僕は知らない。だからこそ、結末は衝撃的だった。物語はハッピーエンドだけじゃないなんて知らなかったから。そう考えるといわゆる少年文学宣言に方向付けられた古田の目論見は、(少なくとも僕の読書体験においては)しっかり機能していたように思う。 大人になってから再読すると、あの結末にはまた違った印象を受ける。この本を読み返しつつ、小学生だった時分の行動範囲を歩いてみると、最後の1ページがものすごい重みをもってのしかかって来る。変わってしまったという事実と、変わっていくしかなかったのだという思いと。大人の側の視点を得た故に、問題の複雑さが見えてしまう。彼らは決して敵ではなかったのだということも、今ならわかる。

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2011/05/26

昔に流行ったモノの話をすると「年がバレる~」とか「今のコはわからないよー」といったセリフを聞いたりするのですが 絵本や児童書になると全く気にならない、という事が図書館で働いて分かりました。 自分が小学生の時に図書室で借りた本をその頃と同じ位の年のコが借りていたのを見たときは「児童...

昔に流行ったモノの話をすると「年がバレる~」とか「今のコはわからないよー」といったセリフを聞いたりするのですが 絵本や児童書になると全く気にならない、という事が図書館で働いて分かりました。 自分が小学生の時に図書室で借りた本をその頃と同じ位の年のコが借りていたのを見たときは「児童書強ェ!!」と思ったものです(笑) 古田作品もまた然り。 小2の時の担任の先生が古田足日先生の大ファンでよく読んで聞かせてくれたのですが、なかでも印象的だったのがこの本だった気がしたのでこの度紹介させていただきました。 まず登録して知ったのは発行年が1968年だった事 43年前!!?十数年前に読んだとはいえ、その当時で『ちょっと前の本かな』程度の認識で考えていたのでコレには驚き。(芸能やゲームの話題でもない限り左右されないのかもしれませんが) モグラ原っぱで遊ぶ子どもたちの日常を描いた物語- だけだと思っていたのに途中思わぬ展開になってきて読んでいるコチラも子ども達と一緒に不安になっていた記憶が… ラストのセリフを今の時代の子ども達がどう受け止めるのか非常に気になる所ですが、もうひとつ!なんでこの話含め古田作品が映像化(実写、アニメ)しないのかソレが凄く不思議~ググっても出てこない。 こんなに根強いのに…今ならALWAYS効果でウケると思うんだけどなぁ

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2010/04/09

大好きな古田 足日さんの本。 おとなになっても覚えていた、もう一度読みたい一冊。 古田足日さんの本にはいつも冒険とどきどきわくわくが詰まっている気がします。 モグラ原っぱで力いっぱい遊ぶこどもたち。 最後には…。

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2010/04/07

図書館で、司書の方が勧めてくれた一冊。 自分の体験とかぶって、懐かしいあの空気を思い出させてくれる一冊でした。 息子にもこんな体験いっぱいして、大きくなって欲しいと思うのですが。 現代のもぐら原っぱは、市営住宅の中の小さな公園になってしまっているのかもしれません・・・。

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2009/10/31

今日病院の待合室でひょっこり再会。 懐かしくて、娘そっちのけで読み込んでしまった。 空中歩行のくだりが好き。 「右足を出して、右足が落っこちる前に左足を出して・・・それを繰り返せば空中を歩ける」

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2009/10/04

小学生(三年か四年生)の頃に国語の教科書にのっていました。当時、本屋で見つけ親に買ってもらったのですが、知らない間に何処かへ。何年か前に思い出し、買い直しました。やっぱりいいですね。小学生時代に戻った気分です。

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