社会的養護の現状と近未来 の商品レビュー

山縣文治,林浩康【編著】

2020/04/12

◯施設養護から里親ないし少人数における養護の流れが見受けられる。国内の動向及び考察を行い、海外の制度を紹介したあと、日本における今後の社会的養護のあり方について提案されているという構成。分かりやすいが、実ケース以外の部分は中々難渋した。
◯最近では社会的養育と言われており、この本が描かれた当時からどのように制度が変わっているか不明であるが、その前提で考えてみたものの、やはり、今後の展開の部分で考察されていた、里親と施設と行政が一体となって子どもや養育者を支えるというのがベストだと思う。
◯この分野に疎いため、家庭的な要因がベストであると様々なところで聞いても、本当にそうなのか？と思ってしまっていたが、上記がこの本を読んで一番しっくりくる部分であった。
◯福祉は関わる人次第ではあるが、制度がその人たちをしっかり支えるようにしてほしい。