悪果 の商品レビュー
大阪を舞台にした刑事もの なんだかドラマを見てるような典型的な展開 読みやすいです 結局「悪果」は誰なんだろう。。。 もしかして警察全体?!
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悪徳警官の物語。腐敗した警察の裏側のみならず、社会の暗部を描く。主人公は、大阪の今里署暴力団犯罪対策係巡査部長、堀内信也。――男と生まれたからには、Sクラスのベンツに乗って、いい女を抱いてなんぼ。――大阪の刑事は利権と役得や。上も下もうまいことたちまわってシノギをしている。それが...
悪徳警官の物語。腐敗した警察の裏側のみならず、社会の暗部を描く。主人公は、大阪の今里署暴力団犯罪対策係巡査部長、堀内信也。――男と生まれたからには、Sクラスのベンツに乗って、いい女を抱いてなんぼ。――大阪の刑事は利権と役得や。上も下もうまいことたちまわってシノギをしている。それができんやつは一生、下積みのままでおわるんや。という考えをもっている。シノギは、ゆすり、たかりのたぐい。警察情報を売ったり、犯罪を見逃すかわりに定期的に金を要求したり、検挙するよりいかに金を得るかに頭を使う。しかし、よくここまで悪人ばかり出てくるものだ。表紙の絵をみれば、果実が房になっている。あの一粒一粒が腐っているのだろう。まさに登場する人物たちのごとし。その上、だれも罪悪感を持っていないにだから、救いがない。肌にまとわりつく不快感に苛立った。警察官、その妻、バーテンダー、タブロイド誌発行者、会社経営者、水商売の女、主人公が関わる者たちも、ある意味やくざ以上の悪さ。読後、巻末の参考文献をみた。警察関連の本が6冊挙げられている。この物語はもちろんフィクション。しかし、似たような現実があるのかもしれない。そんな怖ろしいことを感じさせる、ストーリーだった。
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私は図書館派。借りるに6ヶ月かかりました。とにかく面白い!! 読み始めたら止められなくて一気に読みました。大阪府警の防犯係(マル暴担当)の刑事ときたらエゲツナイはず あくどいはず!小遣い稼ぎのためなら何でも悪用して悪人、弱い者から金を巻き上げる。警察内部の裏金作りや 暴力団の賭博...
私は図書館派。借りるに6ヶ月かかりました。とにかく面白い!! 読み始めたら止められなくて一気に読みました。大阪府警の防犯係(マル暴担当)の刑事ときたらエゲツナイはず あくどいはず!小遣い稼ぎのためなら何でも悪用して悪人、弱い者から金を巻き上げる。警察内部の裏金作りや 暴力団の賭博のディーテルを詳しく教えてくれる。その賭博で学校法人の理事長が捕まるが.. これが大悪人でわざっと捕まるのである。その真相を突き詰めていくのが最大の山場である。それがそう簡単にいかず そこの悪刑事と大悪人との駆け引きが最高に面白く、ウーンこういう訳でわざわざ捕まったのか.....その真相を突きつけて悪人から最高の“シノギ”を巻き上げるのである。ハードボイルドの傑作である。
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好きです、こういう悪い警官物。舞台が大阪という設定、登場人物、関西弁がとっても、私の「大阪府警」のイメージにあって面白かった(私の偏見です)昼からビール飲むは、人は脅すは、それで結構きっちり成績上げてるはで、いやあ、側にいたら腹立つけど、ダーティヒーローにはいいよね。
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マル暴担当刑事モノ。しかも、内容が薄まった長編の様相を呈していて、ちょっとむむーん;;って感じだ。「文福茶釜」でなくて、この手のを先に読んで、この著者はもういらん!ってなった人、多いんだろうなぁ。。残念無念。。。
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黒川 博行初読本。警官の汚職等を悪として書いているんだと思うけど、ままありがちな話かも。日本ではあまり感じないが洋画などでは良くみる感覚。最後にはその報いがある、ような所は日本的か。でも、ずいぶん長い本で読み終えるのに手こずった。
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大阪府警所轄のマル暴担当刑事・堀内。情報を横流しし恐喝の片棒を担いで小遣いを稼ぎもする。あるひネタ元からある組が胴元の博打の話が入り、一斉検挙に到るが、博打の客の中においしいネタを見つけ、いつものように恐喝へと持っていこうとするが。 後半は展開が速く面白かったけど、最後がちょっ...
大阪府警所轄のマル暴担当刑事・堀内。情報を横流しし恐喝の片棒を担いで小遣いを稼ぎもする。あるひネタ元からある組が胴元の博打の話が入り、一斉検挙に到るが、博打の客の中においしいネタを見つけ、いつものように恐喝へと持っていこうとするが。 後半は展開が速く面白かったけど、最後がちょっとなんか物足りない。 2008.6.5
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直木賞候補にもなったということで、面白そうなので読んでみたのですが、 警察小説大好きな私にとっては、充分過ぎるほど楽しめる作品でした。 マル暴の刑事・堀川は、正義の味方の刑事ではなく、 ネタ元から得た情報を利用したり、ヤクザなどとかかわり、 ゆすりなどをして、小遣い稼ぎをしてい...
直木賞候補にもなったということで、面白そうなので読んでみたのですが、 警察小説大好きな私にとっては、充分過ぎるほど楽しめる作品でした。 マル暴の刑事・堀川は、正義の味方の刑事ではなく、 ネタ元から得た情報を利用したり、ヤクザなどとかかわり、 ゆすりなどをして、小遣い稼ぎをしている。 悪い奴なんだけど、なんだか魅力的で。。。 同僚の刑事との掛け合いも、面白いし、 フィクションだとはわかっていても、 警察の裏側って、こんな感じもアリかも。。。なんて思わせる、 シリアスな感じに、どんどん引き込まれていきます。
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黒川博行の作品を読んだのは、今回が初めてだったが、なんと私好みの作品なんだろう!!! もう、単純に筆者の筆力に感動 関西の情景描写といい、関西人の気質をうまく捕らえた表現といい。 と、関西が懐かしい私の思いはコレくらいにして・・・ この作品は、日本のピカレスク小説としては...
黒川博行の作品を読んだのは、今回が初めてだったが、なんと私好みの作品なんだろう!!! もう、単純に筆者の筆力に感動 関西の情景描写といい、関西人の気質をうまく捕らえた表現といい。 と、関西が懐かしい私の思いはコレくらいにして・・・ この作品は、日本のピカレスク小説としては今まで使われてきた暴力団対策課の二人を主人公にしながら、今までに無いリアリズムで切り込んでいる。 また、時勢的な流れから暴力団の資金源の変成を考えながらも、賭博という古典的なやくざ資金をもキーに組み込んでいる。 なんとも難しく書いたが、何はともあれ私好みの一冊だ!
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黒川博行得意の警察もの。警察組織のなんともいえない「腐敗」が背景にはある。ここまで極端とは思えないがありそうにも思える。必要悪の部分もあるかもしれない。
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