ブラックペアン1988 の商品レビュー
かつての大学病院臨床現場 佐伯教授率いる東城大学総合外科学教室へ、帝華大学より1人の医師が派遣された。 彼は自ら手がけた改良医療機器を引っさげ、外科の常識を塗り替えようとする。 10年の鍛錬が必要な技術が、機器さえあれば誰でも出来る。そんな未来を作りませんか? 若き日の高階病院...
かつての大学病院臨床現場 佐伯教授率いる東城大学総合外科学教室へ、帝華大学より1人の医師が派遣された。 彼は自ら手がけた改良医療機器を引っさげ、外科の常識を塗り替えようとする。 10年の鍛錬が必要な技術が、機器さえあれば誰でも出来る。そんな未来を作りませんか? 若き日の高階病院長改め、高階講師が東城大へ切り込む。 本編のスピンオフ。 誰でも、早く楽に確実に、技術の伝承が行われるようになるのは医療界も同じだ。 新たな薬、機器、治療法の登場で、治療の幅は広がり、それを押さえることは出来ない。 しかし、その良い面ばかりを見ていると落とし穴にもはまる。 それが非常時への対応だ。佐伯教授の言葉にもあるが、新機器を使う上では、何かあった時にも対応できる外科の腕があることが前提となっている。 楽をすること自体はいいことだと思うが、生半可な気持ちで手を出すことなど出来はしないのだと思い知った。 イメージ白い巨塔で読み始めたが、意外に皆理性的だし、そもそも佐伯教授が権力欲が少なく割と現場第一の人だからか、面白かった。 古臭い旧態依然の香りも感じるが、言っていることは凡そ筋が通っているし、こういう人がトップを務めと動き辛いけど安心感あるだろうな。
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ビフォー・バチスタの世良先生シリーズ第一段。 なのに、ブレイズメス、スリジエの後に読んでしまった…、あちゃー。 本作は天城先生が関係ないせいか、ドラマチックではなく、星三つ。 このシリーズでは、若かりし頃の高階ゴンちゃんが 嫌ーな感じ。 もちろん正義感はあるのだけど。 思ったより...
ビフォー・バチスタの世良先生シリーズ第一段。 なのに、ブレイズメス、スリジエの後に読んでしまった…、あちゃー。 本作は天城先生が関係ないせいか、ドラマチックではなく、星三つ。 このシリーズでは、若かりし頃の高階ゴンちゃんが 嫌ーな感じ。 もちろん正義感はあるのだけど。 思ったより悪魔と呼ばれる渡海先生が活躍せず、それでも世良先生は彼や高階先生から医師の倫理観を学んだのかな。 天城先生への序章として読むのが正解か? そしてスリジエの後、世良先生はどうなるのか、非常に気になる。 ありゃ、ブラックペアンの感想じゃなくなってる? 佐伯教授の過去がブラックペアンで閉じられる、ってことかしらん?
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東城医大の高階病院長がまだ講師の頃、バチスタシリーズのずっと前のお話。 速水先生、田口先生、島津先生が、学生としてちょっぴり出てきます。 面白かったのですが、個人的に主要人物に特に魅かれる人がいなかったので、辛目の評価にしてしまいました。
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結構ストレートな医療ドラマ。起承転結面白かった。オチは納得できない部分があるけど。外科の矜持といいながら、なんで隠すのか?身勝手じゃないか?と思っちゃう。 解釈は自由ということで。
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登場人物が多過ぎる。 途中、何度か人物確認をしながらなので印象が薄くなってしまった。 チームバチスタに出てくる人たちの昔なのでその辺も振り返りながらなので余計かもしれない。 もう少し人物を削ってそのぶん掘り下げて欲しかったかな?
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まったく違うタイプの二人の間で、挫折と成長を繰り返す新米の世良を絡めて話は展開します。 個人的に医療現場のお話が好きだということもありますが、とても面白かったです。
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この本がすべての始まりなので、忘れかけていたのでもう一度読みました。 願わくは、私の記憶があるうちに、図書館で予約してある本が来てほしい。
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ブラックペアンシリーズの1作目で、バチスタスキャンダルの約20年前の話。新任医師の世良くんが、佐伯教授、高階医師、渡海医師達に囲まれながらも立ち向かって行く姿が面白い。ブラックペアンの真の使用目的を知った時には衝撃を受けたが、ペアンでしか止血できない状況が本当にあるのかは疑問だっ...
ブラックペアンシリーズの1作目で、バチスタスキャンダルの約20年前の話。新任医師の世良くんが、佐伯教授、高階医師、渡海医師達に囲まれながらも立ち向かって行く姿が面白い。ブラックペアンの真の使用目的を知った時には衝撃を受けたが、ペアンでしか止血できない状況が本当にあるのかは疑問だった。
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「チームバチスタの栄光」の15年前の話。高階院長がアメリカから講師として招聘され、第一外科に波風を立てる。過去に医師渡海を、ペアン置き忘れ事件が原因で大学病院から追いやった佐伯教授に、その医師の息子のスゴ腕のヒラ医師渡海が復讐を企てる。結局は置き忘れではなく、外す事がどうしても出...
「チームバチスタの栄光」の15年前の話。高階院長がアメリカから講師として招聘され、第一外科に波風を立てる。過去に医師渡海を、ペアン置き忘れ事件が原因で大学病院から追いやった佐伯教授に、その医師の息子のスゴ腕のヒラ医師渡海が復讐を企てる。結局は置き忘れではなく、外す事がどうしても出来なかった事例だった事が判明する(それ以後はレントゲンに写らないブラックペアンを使う。)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
研修医の世良医師が佐伯外科と呼ばれる総合外科でもまれていきます。その世良が指導するの大学生が田口、速見、島津。 たぬき病院長も若い頃はこんな熱血医師だったのねと嬉しくなりました。 佐伯教授が過去の手術でペアンを体内に残した理由。タイトルのブラックペアンの使い道を知り、納得。いっきに読めて面白い。
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