みんなのなやみ の商品レビュー

重松清【著】

2021/08/05

長崎県佐世保市女子児童殺害事件直後に書かれていて、その影響を大きく受けています。
20年近い時間が経っていますが、それほど古くは感じないかもしれません。
ただ、子どもたちを取り巻く環境はこの時よりさらに厳しいように思います。
ヤングケアラーの問題なんかは、この時には問題にもされてなく、重松さんも「仕方ない」という言葉を使っています。
今ならこの辺りはもっと丁寧に話されるのかもしれません。
質問によって重松さんの回答の分かりやすさが大きく違いますね。重松さん自身が迷っているような問題は、やっぱり回答が分かりづらい。
難しい問題を抱えている子ほどあいまいな回答をもらうみたいなことになっている気も。

2019/12/03

4-652-07801-3 198p 2004.10.20 初版1刷
○大人も読んでみた方がいいかも。誰しも似たような経験をしてる筈だから
子供には悩みを打ち明けられたらどう伝えるか参考になると思う

2016/02/06

釣り合いのとれていないというのが、きみの「うしろめたさ」の正体なんだ 「オン」と「オフ」は、わけなくちゃ、先生も生徒も。授業なんて、先生と生徒が一緒になってつくるものなんだからさ 事件には背景がある。また、事件には理由もある

2018/02/18

子どもの気持ちっていろんなものがあるんだなあ。佐世保の事件の後６年生の妹が「殺されないようにするためにはどうしたらいいの？」と不安がっているという姉の悩み。重松先生「ごめんね。そんな世の中にして」

2011/10/12

10代の「みんなのなやみ」に重松さんが真摯に向き合い、答える。「ちょっと、やっちゃってごらん」と思い切った行動をうながすこともあれば「でもなあ、親も人間ってわかってほしい」とつぶやいてみたり。
私は大人だけど、やっぱりこんな風に悩みを聴いてもらいたい。

2011/06/19

重松さんが子どもの悩みに真摯にお答えする本。
よりみちパン！セ第一弾。

重松さんらしくていいなあって思った。
私たちにも通じることがたくさんあって、
耳が痛いなぁと思ったり子ども側に立ったり。

一番すごいと思ったのは、重松さんが大人として
この社会を作ったことを謝っていたところ。
コツコツまじめに生きてきた子どもの
居場所がない社会にしてしまってごめんなさい、
みたいなことを書いていたと思う。

子どもの悩みに答える様子を読みながら、
大人も人間なんだな、思い悩んで生きてるんだなって
それでも向き合って生きてこうとする重松さんは、
本当に聡い大人だなって思いました。
子どもは勿論、大人にも読んでほしい一冊。

青春は逆説の時代って言葉が結構好き。

2010/09/12

先生だって、みんなの前で一人でしゃべってんだから偉いよ。
小中高生の悩みなんて小さいね。ヨガでもやって忘れちゃえ。
みんなが自分は人るでもOKって気分になればいいんだよ。
ゆっくりがんばって、今のうちにたくさんの負けを知って、そこから立ち直るきっかけのストックをたくさん持って、しぶとくタフな大人になる。

2009/10/19

■重松清さんの全作品を感想文にしてブログで挑戦中です。
重松清ファン必見！
http://wwjdkan01.blog68.fc2.com/

2009/10/04

また読みたくなると思う。本質をついてると思った。わたしとは違う意見を述べてる箇所もあったけど。でもこの人好きって思った。流星号が出てくる小説を昔読んだんだけどちょっとまた小説を読みたいと思った。

2009/10/04

ものすごく重くて読み応えがある
子供の悩みの投書の本。
重い仕事をご苦労様と思いながら読む。
子供というのは、けして自由ではなく
のんきではなく、悩みが深い生き物だ。