アート・オブ・SQL の商品レビュー
この本が推奨しているのはデータの整合性の担保とパフォーマンスの確保をRDBMSの債務とし、各クライアントアプリケーションはUIに徹するようなアプローチ。企業の基幹DBのように複数のアプリケーションが接続し、今後も用途が拡張されていくことが想定されるようなDBであればこのアプローチ...
この本が推奨しているのはデータの整合性の担保とパフォーマンスの確保をRDBMSの債務とし、各クライアントアプリケーションはUIに徹するようなアプローチ。企業の基幹DBのように複数のアプリケーションが接続し、今後も用途が拡張されていくことが想定されるようなDBであればこのアプローチは有効だろう。 逆に特定のアプリケーションの専用DBであれば、この本が推奨するようなまるで数学の公理系のように正規化されたデータベース設計へのこだわりは多少厳しすぎるかもしれない。プログラム内のオブジェクト指向的な正しさとは衝突する部分もあるだろう。 DBがらみのシステム構築をする際の戦略の幅を広げるのにいい。
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